中央放射線部

13 画像診断センター受付

13 画像診断センター受付

中央放射線部は愛知医科大学病院における中央診療部門の1つであり,放射線および検査画像の専門部署としての役割を担っています。

平成26年5月に開院した新病院では,画像診断センター,血管内治療センター,核医学センター,放射線治療センター及び高度救命救急センターにおいて,診療放射線技師54名と医療技術補助員1名,看護師,事務職員,さらに放射線科をはじめとする各診療科医師が協働して,画像診断,IVR(インターベンショナルラジオロジー),核医学検査,放射線治療を実施しています。また,病院内で使用する放射線及び放射線機器等の管理,PACS(画像保存通信システム)における画像情報の管理,放射線治療における品質・精度の管理等も重要な仕事です。

検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師認定,放射線治療専門放射線技師,血管撮影・インターベンション専門放射線技師,第1種放射線取扱主任者など様々な認定資格を持った診療放射線技師が多数います。

患者さんを中心とし,最新の高度な医療を,安心して受けていただける「中央放射線部」であるように,スタッフは努力を積み重ねています。

中央放射線部スタッフ(平成30年4月1日現在)

診療放射線技師(メディカルクリニック含む) 65名
医療技術補助員 1名
専従配属看護師 20名
専従配属事務職員 6名

ごあいさつ

部長 鈴木耕次郎

部長 鈴木耕次郎

   中央放射線部では、画像検査、核医学診療、血管内治療、放射線治療などの業務を行っています。
   画像診断センターでは、X線撮影、CT(コンピューター断層撮影),MRI(磁気共鳴画像),X線透視などの検査を行います。診療放射線技師が最新の装置を使って精密な画像を撮影します。専門的な研修を受けた看護師が,造影剤の静脈注射や検査の介助を行います。画像検査の多くは放射線科医が速やかに読影し,診断報告書を作成します。 核医学センターでは,PET-CT(ポジトロン断層),SPECT(シンチグラフィ)などの核医学検査を行います。また,甲状腺疾患,癌の転移などに対して放射性同位元素を投与する治療も行っています。
   血管内治療センターでは,血管の閉塞性病変,動脈瘤,腫瘍,不整脈、出血,血管奇形など様々な疾患に対するインターベンション治療を行います。放射線科、脳神経外科、循環器内科、血管外科など各領域の専門医と診療放射線技師、看護師のチームにより,最新の装置と高度な技術を用いて正確で安全な治療を行います。
   放射線治療センターでは,悪性腫瘍(がん)に放射線を精密に照射して治療を行います。放射線治療は痛みがなく身体に負担の少ない治療法で,がん治療に重要な役割を果たしています。放射線科医と診療放射線技師,看護師のチームで最適で安全な治療を行います。
   これらの検査・治療は,多くの診療科と密接な連携のもとに行われます。また,救命救急センター,中央手術部においても,診療放射線技師が24時間体制で画像の撮影を行っています。
 中央放射線部では、全ての画像データをデジタル保管しており,その管理も重要な業務のひとつです。また、安心して検査と治療を受けていただけるよう,放射線被ばくをできるだけ減らす対策も行っています。

業務案内

一般撮影

エックス線は,体の骨や臓器,大きさなどによって透過性が異なります。その性質を利用して体の状態を平面的に画像にします。

当院では,全身のエックス線撮影を行っており,主に下記の点を観察しています。

胸部・腹部・骨盤部撮影

胸部撮影では肺の状態,心臓の大きさや形状などを観察します。腹部撮影では臓器の形状や位置,消化管のガス,結石などを観察します。妊娠後期に母体の骨盤と胎児の頭の大きさを評価するための骨盤計測も行っており,安全な分娩方法を選択することに役立ちます。胎児のことを考え,通常の撮影よりも少ない線量で撮影しています。

胸部正面像

胸部正面像

腹部正面像

腹部正面像

骨盤側面像

骨盤側面像

骨の撮影

骨折や脱臼の有無,関節,筋肉,靭帯などを観察します。また,脊椎や下肢全体の撮影も行っています。脊椎の側弯症や膝関節症などの術前の計測に有用です。

人工股関節像

人工股関節像

大腿骨像(骨折像)

大腿骨像(骨折像)

全脊椎正面像

全脊椎正面像

下肢全体像

下肢全体像

撮影機器

一般撮影装置

一般撮影装置

一般撮影装置

すべての撮影室に高感度,高精細のFPD(フラットパネルディテクタ)を導入しています。より低被ばくで高画質な検査が行えるようになりました。

頭部領域専用撮影装置

頭部領域は,複雑な骨構造を有し,多種の神経が交錯する領域です。当院では2台の頭部領域専用装置の導入により少ない被ばくで高解像度の画像を提供し,治療計画から術後観察まで幅広く対応しています。

歯科口腔領域

歯科用CT装置の導入により,通常のパントモグラフィに加え,任意の断面や立体的な画像も得ることが可能になりました。埋没歯や不正咬合,インプラント等の治療に有用です。

例えば親知らずを抜歯する場合,親知らずと下顎管(下顎骨に存在する神経や血管が集中する管)との位置関係が重要ですが,この歯科用CT装置では詳細にわかります。さらに全周方向から見た歯の画像を作成することにより,歯と病巣部周辺の情報も得ることができます。
この歯科用CT装置の検査は予約がいりませんので,いつでも歯科口腔外科にご相談下さい。

そのほかにも,顔面骨の形成不全や睡眠時無呼吸症候群等の診断・治療に有用な「頭部規格撮影」も行っています。

歯科用CT装置

歯科用CT装置

パントモグラフィ

パントモグラフィ

歯科用CT画像

歯科用3DCT画像

歯科用CT画像(通常解析)

歯科用CT画像(通常解析)

歯科用CT画像(詳細解析)

歯科用CT画像(1歯詳細解析)

耳鼻科領域

耳鼻科用CTの導入により微細な耳小骨を撮影できるモードや広域な副鼻腔を撮影できるモードなど耳鼻科治療の目的に合わせて,最適な撮影が可能となりました。
また,通常のCT装置と異なり,座って撮影を行うため耳管解放症や副鼻腔炎患者における自然口の画像評価などに利点があります。

耳鼻科用CT装置

耳鼻科用CT装置

耳小骨撮影画像

耳小骨撮影画像(株式会社モリタホームページより)

移動型X線撮影装置

移動型X線撮影装置

移動型X線撮影装置(病棟撮影)

ワイヤレスFPDを使用しており,検査室による撮影と同等の高画質で低被ばくの撮影が行えます。撮影した画像は,即座に無線LANを利用し電子カルテへ画像の転送が行えます。これにより迅速な診断・処置につなげることが可能になりました。

乳房撮影(マンモグラフィ)

乳房のX線撮影のことを、マンモグラフィと呼びます。
乳房はやわらかい組織(脂肪や乳腺)で構成されているため,乳房専用のX線装置を使用して撮影します。

触診では見つけにくい,腫瘍や微細な病変を発見できるため,乳がんの早期発見に有効です。

この撮影は,乳房を板で直接挟み圧迫を加えます。これは,乳房をより薄く押し広げた状態にする事で乳腺内に隠れた小さな病変を見つけるためです。

乳房専用撮影装置

乳房専用撮影装置

乳房X線写真

乳房X線写真

当院の装置は通常のマンモグラフィ撮影に加え、角度を変えて多方向から撮影し、その画像を再構成して乳房の断層画像を表示できるトモシンセシス機能を搭載しています。この断層画像は,収集した画像データを1mm毎のスライスで再構成しているため,従来のマンモグラフィでは乳腺との重なりで見つけにくかった病変をトモシンセシスによって容易に発見することが可能になりました。トモシンセシスは, 1回の圧迫で通常のマンモグラフィと同時に撮影できるため,乳房の圧迫による負担が増えることなくより正確な診断が可能です。

トモシンセシスの原理

トモシンセシスの原理

下に示すのは,左の画像が通常のマンモグラフィ,右の画像がトモシンセシスです。マンモグラフィでは分かりづらい病変が,トモシンセシスによって詳細に観察でき、正確に診断できます。

通常のマンモグラフィ

通常のマンモグラフィ

トモシンセシス

トモシンセシス

また,精密検査が必要な場合は,乳房に針を刺して組織を採取するマンモトーム生検検査も行っています。当院では,このマンモトーム生検検査もトモシンセシスを使用しているため,より精度の高い検査を行うことが可能です。

当院は,マンモグラフィ検診精度管理中央委員会の「マンモグラフィ検診施設画像認定」を取得しています。さらに,マンモグラフィ撮影認定資格を持つ女性の診療放射線技師が担当していますので,安心して検査を受けることができます。

日本人女性が今,もっともかかりやすいがんは乳がんであり,急増しています。その半数が30歳代から50歳代の女性で30歳代から増えはじめ,40歳代になると急激に増えると言われています。

若いうちから検診を受けることで早期発見につながり,約90%以上が治癒できます。乳がんは治りやすい病気です。体調の変化・異変を感じたら,早めに乳がん検診を受けたり,乳腺外科医に相談しましょう。

骨量測定(DEXA法)

骨量(骨塩量・骨密度)を測定する検査で,骨粗鬆症の診断や治療効果の判定,投薬治療による骨量変化の観察に用いられます。
当院では二種類の異なるエネルギーのX線を使用するDXA法(Dual-energy X-ray Absorptiometry)を用いて,主に腰椎,大腿骨頸部の測定を行っています。
検査時間は,1部位につき10分程度です。
ベッドに寝て検査を行い,息止めなどの必要もないためリラックスして検査を受けられます。

また,全身の骨量と軟部組織(脂肪や筋肉など)を測定し,体脂肪などの体組成を解析することにより,病的な肥満や加齢に伴う筋力低下・筋肉量減少の評価も行うことができます。

当院での人間ドックでも,骨量測定(腰椎)を行うことができます。

骨量は,若年期をピークに加齢とともに減少していきます。
また,閉経後の女性ホルモンの減少,栄養不足,喫煙,飲酒,無理なダイエットや偏った食生活も骨量減少の原因となります。
こうした骨量の減少をいち早く見つけ,骨折を防ぐための予防が大切です。

骨密度測定装置

骨密度測定装置

測定結果グラフ

測定結果グラフ

腰椎骨量測定

腰椎骨量測定置

大腿骨骨用測定

大腿骨骨用測定

体組成(体脂肪)測定

体組成(体脂肪)測定

透視検査

透視装置

透視装置

当院の画像診断センターには,X線透視装置が3台あります。 各診療科と連携して,様々な検査や治療を行っています。

消化器系検査

バリウムなどの造影剤を使用して,上部消化管(食道、胃、十二指腸など)や下部消化管(大腸など)の造影検査を行っています。術前精密検査や術後検査として行います。

術後のドレーン管理や,超音波装置を使いながらPTCD(経皮経肝胆道ドレナージ)やPTGBD(経皮経肝胆嚢ドレナージ)などの治療も行っています。

泌尿器系検査

腎臓や尿路、膀胱の機能や形態を調べるため,尿路造影検査を行っています。透視下で尿管カテーテル挿入や尿管皮膚婁,腎瘻・膀胱瘻増設などの治療も行います。また,尿路結石を体外からの衝撃波で破砕して除去するESWL(対外衝撃波結石破砕術)も行っています。

上部消化管映像

上部消化管映像

逆行性腎盂造影

逆行性腎盂造影

整形外科検査

骨折や脱臼を透視下で確認しながらの整復や、椎間板ヘルニアなどによる神経障害の痛みを軽減させる神経根ブロックなどの治療を行っています。また、脊髄腔や様々な関節腔(肩関節、股関節、手関節など)に造影剤を注入し、関節腔の形態を調べます。その後、続けてCTやMRIを撮影することもあります。新しく導入された透視装置により、断層撮影を行うことができるようになり、一度の撮影で骨の重なりを避けた高精細の画像を得ることができます。

股関節脱臼

股関節脱臼

整復後

整復後

一般撮影

一般撮影

断層撮影

断層撮影

小児科検査

小児に起こりやすい膀胱尿管逆流症に対して,排尿時膀胱尿道撮影などを行っています。

CT検査

当院には64スライス1台,128スライス2台,2管球(2×128スライス)1台,256スライス1台の計5台のマルチスライスCTが設置されており,エックス線を利用して断層画像を頭から足先までの全身撮影することができます。
高度救命救急センターに設置されているCTでは,夜間休日の救急患者に常に対応できるように24時間体制で稼働しています。

心臓の血管の3次元画像

心臓の血管の3次元画像

腹部血管の3次元画像

腹部血管の3次元画像

TBLB(経気管支的肺生検)

CT透視ガイド下では,断層像を見ながら正確な病変部の位置情報を得て,病変部の生検,膿瘍ドレナージ,内視鏡を用いた経気管支的肺生検などを行います。

またエックス線管球を2つ搭載した2管球 CTや面検出器の導入により,息止めの困難な方や,動きの激しい小児などの撮影においても広範囲を短時間で撮影できるようになり,患者さんの負担を軽減できるようになりました。心臓検査においては不整脈や心拍数の早い方など,従来のCT装置では撮影が困難であった条件下でも,鮮明な画像を得ることができます。

SOMATOM Definition FLASH

SOMATOM Definition FLASH

Revolution CT

Revolution CT

MRI検査

3.0T(テスラ)装置が2台と、1.5T装置が3台設置されています。T(テスラ)とは磁石の強さを表す単位です。

3.0T MRI装置

3.0T MRI装置

1.5T MRI装置

1.5T MRI装置

3.0T装置はより,強力な磁石を使用しているため人体から得られる情報(信号)が多く,高分解能な画像を得ることができます。1.5T装置では,脊椎・脊髄など広い範囲の検査など等を得意としています。閉所恐怖症の患者さんでもなるべくリラックスして検査を受けて頂けるように、今までよりトンネル径が大きく, 長さも短い1.5T装置(右上写真)も設置しています。照明もLEDを採用し,明るい検査室になっています。
当院では3.0T装置,1.5T装置それぞれの特徴を生かして,患者さんの検査目的に適うように検査を行っています。

MRI検査の特徴

  1. 磁場や電磁波を利用しているので放射線被ばくがありません。
  2. 高コントラストの画像を任意の断面で得ることができます。
  3. 検査時間が長いです。
    検査は20~30分程度,長いもので1時間ほどかかることもあります。
  4. 撮影中は工事現場にいるような大きな音がします。
  5. 撮影部位に応じてコイルと呼ばれる機械をつけて検査をします。

MRI検査の注意点

  1. 検査室内は絶えず磁場が発生しています。
    そのため持込み不可のものがありますので,検査時には検査部位に関わらず検査着に着替え,貴重品などはロッカーに保管して頂きます。
  2. 心臓ペースメーカー,人工内耳,脳動脈コイル・クリップなど体内に金属製品,精密機器などが入っている方は検査を受けられない場合があります。必ず医師に相談してください。
  3. トンネル状の装置なので,閉所恐怖症の方は検査できない場合もあります。
  4. 妊娠初期の方は,胎児への影響が不明のため検査を受けられない場合があります。
※検査室内へ持込み不可のものの例

検査室持ち込み不可例

不明な点がございましたら,主治医又は担当の診療放射線技師にお尋ねください。

脳MR Angiography画像

脳MR Angiography画像

脳MR Angiography画像

脳内血管の3D画像です。MRIでは造影剤を使用せず血管を撮影することができます。

MRI画像

全脊椎MRI画像

全脊椎MRI画像

腹部MRI画像

腹部MRI画像

肩関節MRI画像

肩関節MRI画像

膝MRI画像

膝MRI画像

血管撮影・IVR

SIEMENS Artis Zee

SIEMENS Artis Zee

ハイブリッド手術室

ハイブリッド手術室

血管撮影とは足の付け根や手首などからカテーテルと呼ばれる直径1~2mmの専用のチューブを血管の中に入れ,エックス線透視を用いてカテーテルを目的の場所まで誘導し,そこから造影剤を注入して血管の撮影を行う検査です。
さらに検査を行うだけでなく,血管撮影を応用した様々な治療(interventional radiology:IVR)も行っています。代表的なIVRとしては,大動脈ステントグラフト内挿術,血管形成術,血栓溶解療法,動脈塞栓術,不整脈に対してのペースメーカー・埋め込み型除細動器留置術,カテーテルアブレーションなどが挙げられます。
当院では,血管内治療を専門とする施設『血管内治療センター』があり,そこでは血管内治療専門医師をはじめ血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師,看護師等,臨床工学士等各職種の専任スタッフが業務に従事しています。
現在,血管内治療センターには4台の血管撮影装置が稼働しており,CT画像のように人体の横断像を撮影し,治療に応用することができる最新の装置も設置されています。
手術室には、血管撮影装置と手術用寝台がコラボレーションした『ハイブリッド手術室/Hybrid OR』が併設されております。『ハイブリッド手術室』とはカテーテルを使用したインターベンション手技と外科的手技の双方を1室で行うことができる手術室であり,合併症などの緊急時の対応が可能で,患者さんの移動がないワンストップ治療を行なうことができます。
また、昨年新たに『脳血管内治療センター』(第2血管撮影室)ができたことによって、脳血管に対する様々な治療、最先端の治療を数多く行っています。

撮影室 装置 X線管球
第1血管撮影室 SIEMENS Artis Zee シングル
第2血管撮影室 SIEMENS Artis Q バイプレーン
第3血管撮影室 島津 BRANSINST safire     バイプレーン      
第4血管撮影室 SIEMENS Artis Zee バイプレーン
ハイブリッド手術室 SIEMENS Artis Q シングル


核医学(アイソトープ)検査

アイソトープと呼ばれる放射性医薬品を注射もしくは服用し,体内から放出される微量な放射線を用いて検査や治療をします。

SPECT検査

SPECT検査では体内に放射性医薬品を投与して臓器や組織に集まる様子を,ガンマカメラを近づけて撮影し,画像化・数値化することで身体の状態を診断していきます。
代表的な検査に,骨シンチグラフィ,心筋シンチグラフィ,脳血流シンチグラフィがあります。

骨シンチグラフィ

骨シンチグラフィ

心筋シンチグラフィ

心筋シンチグラフィ

脳血流シンチグラフィ

脳血流シンチグラフィ

アイソトープと呼ばれる放射性医薬品を注射もしくは服用し,体内から放出される微量な放射線を用いて検査や治療をします。

PET検査

活発に活動している細胞にはブドウ糖を多く取り込むという特徴があり,この性質を利用した検査です。
ブドウ糖を含む放射性医薬品を注射して60分後から撮影を行い,がんなどの悪性腫瘍の病期診断・治療方針の決定・フォローアップに有用な情報を提供します。

PET検査

PET検査

当院では,ガンマカメラやPETカメラにCT装置を組み合わせたSPECT/CT装置,PET/CT装置を導入しています。臓器の位置や形だけでなく血流や代謝といった臓器の機能を調べることができるため,臓器に形態的な変化が現れる前の状態を早期発見することができます。
使用する放射性医薬品に副作用はほとんどありませんので,いずれも身体に優しい検査といえます。

アイソトープを用いた治療

代表的な治療として,バセドウ病(甲状腺機能亢進症)や甲状腺癌での甲状腺全摘後の残存組織の除去を目的とするヨード治療,去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)の転移性骨腫瘍に対する塩化ラジウム治療などがあります。

核医学専門技師を含む経験豊富なスタッフが予約から検査まで丁寧に対応させていただきます。

放射線治療

当院では最新鋭の放射線治療装置を導入しており,強度変調放射線治療(IMRT)やピンポイントでがん組織を狙い撃ちする定位放射線治療(SRT)などを,位置照合を正確に行う画像誘導放射線治療(IGRT)により,がん組織に集中して放射線を照射することが出来ます。それにより,健康組織への影響を最小限に抑えた,患者さんの身体に優しい治療をすることが可能です。患者さんが安心して治療を受けていただけるよう放射線治療専門医,放射線治療専門技師,医学物理士,放射線治療品質管理士,専従看護師など多くの専属スタッフが協力して治療を行っています。

放射線治療装置

TrueBeam STx

TrueBeam STx

Clinac iX

Clinac iX

緩和放射線療法

がんの進行を抑え、症状を和らげることを目的とした放射線治療です。ここでは、緩和照射の中で最も頻度が高い、骨転移に対する放射線治療について説明します。
骨転移に対する放射線治療には、体の外側から放射線をあてる「外照射」と、体の内側から放射線をあてる「内照射」があります。
「外照射」とは、現在がんの治療でもっとも多く使われている放射線治療です。当院では高エネルギーX線を発生させるリニアック(直線加速器)という装置を使用しています。疼痛緩和および病的骨折や脊髄圧迫の予防を目的に行います。なかでも疼痛緩和照射は、短い期間で高率に疼痛の改善や消失が期待できます。また副作用が少ないことも特徴であり、外来治療も可能です。効果が得られれば鎮痛薬の減量や中止が期待できます。
「内照射(内用療法)」とは、治療用の放射線を出すお薬(アイソトープ)を静脈に注射する治療です。当院では骨転移による疼痛緩和を目的として、ストロンチウム89を用いた内用療法を行っています。ストロンチウム89は、骨の成分であるカルシウムと同じように骨に集まりやすい性質があります。骨転移病巣では、このお薬が正常の骨より長くとどまることで、放射線によって痛みがやわらぐと考えられています。内照射(内用療法)では、外照射の適応が困難な広範囲の骨転移にも対処できることが利点です。1度だけの注射で外来治療も可能ですので、通院の負担も軽いと言えます。副作用は、多くの場合軽微であると報告されています。この治療法には適応基準がありますので、医師にご相談ください。
骨転移における緩和を目的とした放射線治療の意義は、痛みを和らげるとともに、その人らしく生活できるように支援していくことです。緩和照射は、がんと上手に付き合っていくための一つの方法と言えます。当院では放射線治療専門医、放射線治療専門放射線技師、医学物理士、専任の常勤看護師がサポートしています

TrueBeam STx

高エネルギーX線による「外照射」症例

Clinac iX

ストロンチウム89による「内照射」症例(骨シンチグラフィ陽性)

中央放射線部の看護師

中央放射線部で行われる検査や治療の介助を19名の看護師で行っています。患者さんが安心して検査,治療が受けられるように医師,診療放射線技師と協力して環境作りをしています。

画像診断センター

透視検査では各診療科の医師が施行する検査・治療が行われています。経皮的な検査やカテーテル留置術などの治療が安全・安楽に行われるように介助しています。

CT・MRIでは検査前に造影剤を注入するための血管確保を看護師が行い,医師の監視のもと検査がスムーズに行えるように努めています。また,検査中は造影剤の副作用出現時の早期発見と対応を行っています。また,冠動脈CTやCT透視ガイド下で行われる生検,治療の介助も行っています。

血管内治療センター

一部の治療を除き,検査・治療は局所麻酔下で行われます。そのため,患者さんの緊張や不安を軽減するための説明や声がけを行っています。血管内治療センターにはインターベンションエキスパートナース(INE)が在籍しています。エキスパートナースが中心となり,専門的な知識と豊富な経験に基づき,術中,術後の異常の早期発見と早期対応に努めています。

核医学センター

核医学センターでは主にSPECT,PET/CT検査の介助を行っています。心筋シンチグラフィや脳血流シンチグラフィなど,負荷をかけて行う検査の場合は特に注意して観察し,検査・治療が安全・安楽に行われるように援助しています。また,内用療法も行われており,治療時は異常の早期発見に努めています。

放射線治療センター

放射線治療センターでは,一定期間継続的な治療が行われます。平成24年4月より放射線治療専従看護師を1名配置しています。患者さんの不安や悩みに向き合い,患者さんが安心して治療が受けられるように精神面を含めたサポートを行っています。また,治療に伴う合併症について,予防法や出現時の対応について説明し,早期に介入できるように努めています。入院患者さんにおいては,病棟と連携をとり継続したケアを提供しています。

愛知医科大学病院中央放射線部における専門資格,認定資格

認定名 人数 認定団体・学会
第一種放射線取扱主任者 13 国家資格
検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師認定 19 マンモグラフィ検診精度管理中央委員会
血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師 2 日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師認定機構
MR専門技術者 4 日本磁気共鳴専門技術者認定機構
X線CT認定技師 8 日本X線CT専門技師認定機構
核医学専門技師 5 日本核医学専門技師認定機構
放射線治療専門放射線技師 4 放射線治療専門放射線技師認定機構
救急撮影認定技師 5 日本救急撮影技師認定機構
医療情報技師 7 日本医療情報学会
医用画像情報管理士 1 公益社団法人日本診療放射線技師会
放射線管理士 6 公益社団法人日本診療放射線技師会
放射線機器管理士 9 公益社団法人日本診療放射線技師会
放射線治療品質管理士 4 放射線治療品質管理機構
医学物理士 3 医学物理士認定機構
臨床実習指導教員 4 公益社団法人日本診療放射線技師会
Ai認定診療放射線技師 3 公益社団法人日本診療放射線技師会
肺がんCT検診認定技師 1 肺がんCT検診認定機構
画像等手術支援認定診療放射線技師 1 公益社団法人日本診療放射線技師会

キーワード

放射線,診療放射線技師,エックス線,マンモグラフィ,骨量測定,透視,CT,MR,血管撮影,IVR,核医学,アイソトープ,放射線治療,被ばく

関連リンク

連絡先

愛知医科大学病院 画像診断センター・血管内治療センター受付

TEL
外線 : 0561-62-3311(代表)
内線 : 35200

 

愛知医科大学病院 核医学センター・放射線治療センター受付

TEL
外線 : 0561-62-3311(代表)
内線 : 35000