〒480-1195 愛知県長久手市岩作雁又1番地1
概要
病院病理部では患者さんの病変から得られた組織もしくは臓器から、病気の診断及び今後の治療方針を決定する情報を提供することと心がけています。
現在の医療においては、侵襲性を避けた検査が主流であり、病理診断及び細胞診診断に重要な検体量は少量となって来ている一方、求められる診断の質は高くなってきております。また、手術標本においても、治療オプションの増加に伴って、検索・報告する項目が激増しております。これらの要求にお答えするよう、常に最新の情報を導入して、診断に当たっております。
2026年4月現在、病理診断科に所属する医師の他に、臨床検査技師が8名所属しており、7名が細胞検査士、5名が認定病理検査技師の資格を取得しています。
ごあいさつ

部長 都築豊徳
病理診断科では、患者さんから得られた病変部を標本にします。その標本を元に、細胞の形・細胞が持っているタンパク質の性状・遺伝子異常などを調べ、患者さんが最適な治療が得られるような診断及び情報を提供します。患者さんからは見えにくい部門ではありますが、御不明な点があれば、いつでも質問をして下さい。可能な限り患者さんの期待に応える様にしたいと思います。
業務案内
病理組織検査
内視鏡や手術で取り出した臓器や組織の顕微鏡標本を作製し、それを病理医が観察し、がんなどの様々な疾病の病理診断や病態評価を行います。
細胞診検査
尿・喀痰に含まれる細胞や病変部から採取した細胞を細胞検査士と細胞診専門医が顕微鏡で観察し、細胞学的診断をします。
術中迅速診断
手術中に臓器の一部を採取し迅速凍結標本を作製します。それを病理医が直ちに観察し、結果を手術室に連絡します。これにより手術範囲を決めたり、より適切な手術方法を選択することができます。
免疫組織化学,分子病理学
免疫組織化学とは、組織や細胞内に存在する様々なタンパク質(抗原)に特異的な抗体を反応させることで抗原の存在や位置などを証明する方法です。近年、様々な抗体の開発により多くの分野で盛んに行われています。当病院病理部でも、より正確な病理診断をするために、積極的に免疫組織化学を行っています。
また、分子標的治療を行うために必須の情報である遺伝子異常やタンパク質の形質を調べることなどに有用な分子病理学的検査も行っています。
検査実績(年度別)
| 年度 | 組織件数 | 迅速診断件数 | 免疫件数 | 細胞診件数 | FISH* |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年度 | 12,620件 | 762件 | 2,752件 | 11,529件 | 363 |
| 2022年度 | 12,788件 | 808件 | 2,832件 | 10,506件 | 383 |
| 2023年度 | 12,492件 | 748件 | 2,576件 | 10,265件 | 262 |
| 2024年度 | 12,760件 | 712件 | 2,568件 | 7,627件 | 176 |
| 2025年度 | 13,394件 | 713件 | 2,786件 | 7,731件 | 199 |
*HER2-FISHを含む
がんとは
人間の体は、約60兆個の細胞から成り立っています。がんはその一部の細胞に遺伝子変化が起こり、細胞増殖を調節する仕組みに異常をきたす遺伝子病です。人間の体にある様々な臓器におこり、進行するとリンパ節や他臓器に転移していきます。がんの代表的なものには、肺がん、胃がん、乳がん、子宮がん、大腸がん、肝・胆管がんなどがあります。
これらのがんの早期発見、診断、治療のために病理組織検査、細胞診検査はなくてはならない重要な役割を果たしています。
特殊検査治療特殊医療機器
免疫組織染色
診断及び治療方針に必要な免疫染色を行っています。各種機器を用いて自動化しており、迅速かつ正確に免疫染色標本の作製が可能です。
BenchMark ULTRA PLUS/Roche社製
BONDⅢ/Leica社製
FISH法
乳癌のHER2等、コンパニオン診断に必要な検査や様々なDNAの異常を検出する検査を行っています。特殊な機器を用いることで、自動で標本作製し、観察も容易にできるようになっています。
ThermoBrite Elite/Leica社製
ImagerZ2/ZEISS社製
液状化検体細胞診(LBC)
試料を保存液に採取し、液状化処理した検体から細胞を回収し、スライド標本を作製して細胞診検査を行っています。特殊な機器を用いることで自動で標本作製することが可能です。
ThinPrep5000プロセッサ/HOLOGIC社製
ISOの取得
愛知医科大学病院の検査関連部門(中央臨床検査部・輸血部・感染制御部・病院病理部)は,2018年1月18日付でISO15189の認定を取得し、これまでに増して患者さんへ質の高い検査結果を提供できるようになりました。
詳細は下記URLにアクセスし、病院ホームページを参照してください。
http://www.aichi-med-u.ac.jp/hospital/sh05/sh0523/index.html
キーワード
病理医、臨床検査技師、細胞検査士、病理検査、癌、がん、病理組織検査、細胞診検査、分子標的薬、分子標的治療、免疫組織化学、免疫染色、HER2、K-ras、ALK、EGFR、FISH、術中迅速検査




