〒480-1195 愛知県長久手市岩作雁又1番地1
概要
栄養治療支援センターは、臨床栄養・老年栄養の専門領域で栄養サポートを提供し、愛知医科大学病院で療養される患者さんの栄養摂取や栄養状態の維持・向上を支援する部門です。疾病を持つ全ての方にとって、適切な栄養管理は健康維持と疾病治療の基盤です。
当センターの特徴は、多職種が連携するチームアプローチです。看護師、薬剤師、管理栄養士、医師、歯科医師、臨床検査技師他が専門知識を活かし、患者さんの栄養状態に合わせた個別ケアプランを立案・実施します。特に、栄養サポートチーム(NST)を通じて、個々の患者様に応じた栄養ケアの提供を実現しています。
また、栄養部との緊密な協力により、日々の食事から特別な栄養補給に至るまで、総合的な食事療法も展開しています。この協働により、栄養状態改善を実現し、生活の質(QOL)向上に寄与したいと考えています。
さらに、他のチーム医療との協働により、栄養サポートは総合的な医療の一部として機能します。全身の健康状態を考慮した栄養計画は、治療成果の向上につながり、患者さんの早期回復を支援します。当センターは、患者さん一人ひとりのニーズに応じた、包括的かつ質の高い栄養サポートを目指しています。
診療部門からのごあいさつ

部長 森直治
栄養治療支援センターは愛知医科大学病院に入院している患者さんの栄養状態の維持と改善を支援する中心部門です。栄養状態が治療の成果に大きく影響を及ぼすことは広く認知されており、適切な筋肉量の維持が重要であるとされています。一方で、世界の多くの病院では入院患者の栄養状態の悪化が問題となっています。当センターでは栄養サポートチーム等の取り組みを通じ、栄養リスクの評価や栄養治療の計画立案を行い、主治医と協力して低栄養やサルコペニア(筋肉量の減少)などの栄養問題に対処し、治療の成果と療養生活の質の向上に努めてまいります。

副部長 前田圭介
専門/専従の医師が主導する独立した栄養サポート部門がある病院は非常に珍しいです。高齢者の増加や疾病の複雑さ等を背景に、病院における栄養サポートの重要性は全世界的にますます認知されてきています。愛知医科大学病院の栄養治療支援センターは、臨床実践、研究、教育のすべてにおいて常に本邦の臨床栄養・老年栄養のトップランナーとして、結果を出しています。現時点で最善の栄養サポートを提供でき、地域および社会に貢献できることを目指し、関連スタッフ一丸となって努力いたします。
主な対象疾患
フレイル、サルコペニア、低栄養・栄養障害、悪液質、摂食嚥下障害
専門外来
フレイル外来
フレイル外来は、高齢者総合機能評価(Comprehensive Geriatric Assessment)というアプローチ法に準じて、高齢者を医学的・身体的・精神心理的・社会的・薬学的・栄養学的視点から多角的に評価し、生活指導等を行う外来です。
栄養勉強会/卒後教育
愛知医科大学病院では、院内外の連携強化/卒後教育強化をめざし月1回、第2木曜に勉強会を開催させて頂きます。医療・介護・福祉等の関係者の御参加をお待ちしています。お気軽に御参加下さい。
キーワード
老年栄養、臨床栄養、Comprehensive Geriatric Assessment、フレイル、サルコペニア、摂食嚥下、低栄養、悪液質、栄養サポートチーム(NST)