〒480-1195 愛知県長久手市岩作雁又1番地1
概要
緩和ケアとは,がんなどの重い病を抱える患者さんや,ご家族一人一人の身体や心などの様々なつらさをやわらげ,より豊かな人生を送ることができるように支えていくケアです。がんの療養中は痛みや吐き気,食欲低下,息苦しさ,だるさなどの体の不調,気分の落ち込みや絶望感などの心の問題が患者さんの日常生活を妨げることも少なくありません。これらの問題はがんの療養の経過の中,程度の差はあっても,多くの患者さんが経験します。今までのがん医療の考え方では「がんを治す」ということに関心が向けられ,患者さんの「つらさ」に対して十分な対応がされてきませんでした。最近では患者さんがどのように生活していくのかという「療養生活の質」も「がんを治す」ことと同じように大切と考えられるようになってきています。
緩和ケアセンターでは,緩和医療専門医,精神症状の専門医,認定看護師,薬剤師など多職種からなる緩和ケアチームを中心に,栄養やリハビリテーションといった各部門と連携し,質の高い緩和ケアを提供してまいります。緩和ケアを希望される方は,その旨スタッフにお伝え下さい。
診療部門からのごあいさつ
部長
森 直治
愛知医科大学病院で外来通院,あるいは入院加療されている患者さんに,質の高い緩和ケアを提供する部門として,緩和ケアセンターが設置されました。当センターでは,がんをはじめとする難治性疾患で療養されている患者さんとその御家族の直面する多くのつらい症状に,緩和医療専門医をはじめ,多くの職種が協働し,緩和できるよう取り組んでまいります。
緩和ケアでは痛み,だるさ,息苦しさ,むくみといった身体のいろいろな症状はもちろんのこと,がん自体や抗がん治療の影響による栄養状態や体力・免疫力の低下,不安な気持ちや療養場所の問題など,がん患者さんの経験するさまざまな苦痛を対象としてしています。緩和ケアはかつては,抗がん治療が無効となった段階から受けるケアとされていましたが,現在では,がんと診断された時から受けるべきケアと考えられるようになりました。これは,がんが見つかった早い時期から,手術や抗がん剤治療などの,がんの治療と並行して緩和ケアのサポートを受けると,生命の延長や生活の質を向上できることが明らかとなり,がんと診断された時から緩和ケアを受けることが重要と考えられるようになっています。緩和ケアセンターでは,手術や抗がん治療の経験が豊富な緩和医療専門医や,疼痛の緩和にも精通した精神症状の専門医,がん性疼痛看護認定看護師,薬剤師をはじめ,多職種からなる緩和ケアチームが中心となり,栄養部やリハビリテーション部,医療ソーシャルワーカーなど,各部門と連携して緩和ケアを提供します。愛知医科大学病院に入院中,あるいは通院中の患者さんで,緩和ケアを受けたい方は,主治医あるいは医療スタッフにその旨お伝えください。
主な対象疾患
- がん
- 難治性疾患
緩和ケアチーム
職名 |
氏名 |
所属 |
---|---|---|
緩和ケアセンター長,身体症状担当医師 |
森直治 |
緩和ケアセンター 教授 |
副緩和ケアセンター長,精神症状担当医師 |
西原真理 |
いたみセンター 教授 |
身体症状担当医師 |
坂口達馬 |
緩和ケアセンター 助教 |
身体症状担当医師(ペインクリニック) |
新井健一 |
疼痛緩和外科 准教授 |
身体症状担当医師(循環器) |
藤本匡伸 |
循環器内科 助教 |
精神症状担当医師 |
藤田貢平 |
精神神経科 助教 |
歯科医師 |
林富雄 |
歯科口腔外科 講師 |
ジェネラルマネージャー |
城邊直 |
看護部 師長 |
専従の常勤看護師(がん性疼痛看護認定看護師) |
安永ちはる |
看護部 |
専従の常勤看護師(緩和ケア認定看護師) |
伊藤真理 |
看護部 |
薬剤師(緩和薬物療法認定薬剤師) |
犬塚涼子 |
薬剤部 |
薬剤師 |
小園友明 |
薬剤部 |
臨床心理士 |
酒井玲子 |
こころのケアセンター 副技師長 |
臨床心理士 |
松浦渉 |
こころのケアセンター |
専任の相談支援に携わる医療者 |
森下祐一 |
医療福祉相談部 主任(MSW) |
管理栄養士 |
土田実佳 |
栄養部 |
歯科衛生士 |
松田真弓 |
緩和ケアセンター |
理学療法士 |
岸川典明 |
リハビリテーション部 |
作業療法士 |
鈴木雅人 |
リハビリテーション部 主任 |
事務(庶務) |
二上武史 |
病院管理課 |
事務(医事) |
西山駿介 |
医事課 |
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