ゲノム医療センター

がんを含む多様な疾患を対象としたゲノム医療の質と安全の向上を図り,ゲノム医療を必要とする患者さんが適切な医療を受けられる体制を構築するため,2019年10月よりゲノム医療センターを設置しました。ゲノム医療センターは、病院病理部・中央臨床検査部を含めた横断的な組織です。
がんゲノム医療は、遺伝子情報に基づくがんの個別化治療の1つです。特にがん領域においては,がんゲノム医療連携病院としてがんゲノム中核拠点病院と連携しつつ、ゲノム外来でがん遺伝子パネル検査(保険適用)を実施しています。がん遺伝子パネル検査では、がんの組織を用いて100種類以上の遺伝子を同時に調べます。その結果に基づいて、一人一人の体質や病状に合わせた治療などを提案します。2021年4月から遺伝子の不安定さを調べるHRD検査、2021年8月から血液検体によるがん遺伝子パネル検査(保険適用)を実施しています。必要に応じて遺伝カウンセリングを行います。大学のバイオバンク部門と連携し、ゲノム医療の実施と情報共有を行っています。

診療部門からのごあいさつ

部長  久保 昭仁

がんゲノム医療が始まり、当院においても2019年10月にゲノム医療センターが設置されました。現在、標準的な治療が終了したがん患者さんに対して、がんの組織を用いて100個以上の遺伝子を網羅的に調べるがん遺伝子パネル検査を行っています。がん患者さんの状態に応じて、傷ついた遺伝子の修復を行うBRCA遺伝子検査、遺伝子の不安定性を調べるHRD検査などを行っています。2021年8月からは血液を用いたがん遺伝子パネル検査が始まりました。これからも大学や病院の各部門と連携して積極的にゲノム医療に取り組んでまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

主な対象疾患

がん遺伝子パネル検査やHRD検査、BRCA検査などの対象となる悪性腫瘍、希少がん

診療・治療実績

ゲノム外来で、院内すべての診療科のがん遺伝子パネル検査とHRD検査、結果説明を行っています。

  • 保険診療によるがん遺伝子パネル検査 80件(2019/7/1~2021/7/31)


関連部門のご紹介

病院病理部

病院病理部スタッフ


がんと病理と遺伝子は、今やセットで考える時代です。病院病理部では、がん遺伝子パネル検査を含む多数の遺伝子関連検査と結果の管理を行っています。院内エキスパートパネルのコアメンバーとして活躍しています。



中央臨床検査部

中央臨床検査部(遺伝子関連部門)スタッフ

中央臨床検査部スタッフ


中央臨床検査部にがんゲノム担当者を配置し、FoundationOne LiquidやBRCA1/2遺伝子検査など、多数の遺伝子関連検査を中央で管理しています。病院病理部や外部委託先と連携を取りながら、ゲノム医療センターを支援しています。

キーワード

がん遺伝子パネル検査、HRD、BRCA、ゲノム外来、遺伝カウンセリング、バイオバンク、希少がん

関連リンク

連絡先

TEL
外線:0561-62-3311(代表)