〒480-1195 愛知県長久手市岩作雁又1番地1
概要
― あらゆる疾患・あらゆる病期に対応する、全身評価に基づく次世代リハビリテーション治療 ―
急性期から始まる、全身を診るリハビリテーション治療
愛知医科大学リハビリテーション科では、「患者さんを良くする医療」を理念に、急性期から積極的なリハビリテーション治療を行っています。病気やけがによって、「歩けない」「体力が落ちた」「食べられない」「息苦しい」「退院後の生活が不安」など、患者さんが抱える問題はさまざまです。しかし、その背景には、筋力低下だけではなく、呼吸機能、心機能、神経障害、栄養状態、代謝異常、痛み、長期安静による廃用など、多くの要因が複雑に関係しています。 私たちは、症状が出ている一部分だけを見るのではなく、“Whole Body”の視点から全身を総合的に評価し、医学的に考えながら治療を行っています。リハビリテーション医療とは、単なる訓練ではありません。病気によって低下した身体機能や活動を改善し、患者さんが再び生活へ戻っていくための重要な治療であると考えています。
ProReha ― 愛知医科大学独自のリハビリテーションシステム
当科では、「ProReha(Physiatrist and Registered therapist Operating Rehabilitation)」という、愛知医科大学独自のリハビリテーションシステムを推進しています。ProRehaは、リハビリテーション科医と療法士が密に連携し、患者さんの全身状態を綿密に評価しながら、早期かつ高密度にリハビリテーション治療を行うシステムです。重要なのは、「ただ早く動かすこと」ではありません。
「今、この患者さんに必要な運動は何か」
「どこまでなら安全に活動できるのか」
「どうすれば回復につながるのか」
それを医学的に判断しながら、一人ひとりに合わせたリハビリテーション治療を行っています。集中治療室(ICU)管理中の重症患者さん、人工呼吸器管理中の患者さん、手術直後の患者さん、高齢患者さんなどに対しても、呼吸・循環・神経・筋力・栄養などを含めた全身状態を慎重に確認しながら、超早期から積極的なリハビリテーション介入を実践しています。「病気だから安静」ではなく、「安全に、どう動くか」を全身から考えながら治療を行うことが、私たちのリハビリテーションの特徴です。
診療部門からのごあいさつ

部長 尾川貴洋
愛知医科大学病院リハビリテーション科のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。リハビリテーションという言葉から、「訓練」や「機能回復」を思い浮かべる方は多いかもしれません。しかし私たちは、リハビリテーションを単なる訓練ではなく、“患者さんを良くするための治療”であると考えています。病気やけがによって活動が低下する背景には、筋力低下だけではなく、呼吸、循環、神経、栄養、代謝、痛み、長期安静による廃用など、さまざまな問題が複雑に関係しています。そのため当科では、“Whole Body”の視点から全身状態を総合的に評価し、「なぜ動けないのか」「どうすれば安全に回復へつなげられるのか」を医学的に考えながらリハビリテーション治療を行っています。当科では、愛知医科大学独自のリハビリテーションシステムである「ProReha(Physiatrist and Registered therapist Operating Rehabilitation)」を推進しています。リハビリテーション科医と療法士が密に連携し、急性期から患者さんの全身状態を綿密に評価しながら、早期かつ高密度にリハビリテーション介入を行っています。脳卒中や高次脳機能障害、整形外科疾患、心不全、呼吸器疾患、消化器外科周術期、がん、高齢患者さんまで、当科では幅広い疾患・病態に対応しています。また、集中治療室(ICU)管理中の重症患者さんや人工呼吸器管理中の患者さんに対しても、呼吸・循環動態を含めた全身状態を慎重に評価しながら、超早期から積極的なリハビリテーション治療を行っています。「病気だから安静」ではなく、「安全に、どう動くか」を全身から考えること。それが私たちのリハビリテーションの基本です。私たちが目指しているのは、単に機能を改善することだけではありません。患者さんが再び前を向き、生活を取り戻し、人生を好転させることです。リハビリテーションには、患者さんの未来を変える力があると、私たちは信じています。これからも、患者さん一人ひとりに寄り添いながら、全身を診るリハビリテーション治療を通じて、「患者さんを良くする医療」を追求してまいります。
主な対象疾患
当科では、急性期から回復期まで、幅広い疾患・病態に対するリハビリテーション治療を行っています。
脳・神経疾患
- 脳梗塞
- 脳出血
- くも膜下出血
- 脳腫瘍
- 脊髄疾患
- パーキンソン病
- 神経筋疾患
- 高次脳機能障害
- 嚥下障害 など
整形外科・運動器疾患
- 骨折
- 脊椎疾患
- 変形性関節症
- 人工関節術後
- スポーツ障害
- 骨粗鬆症関連骨折 など
心臓・呼吸器・内部障害
- 心不全
- 心筋梗塞
- 心疾患術後
- 呼吸不全
- 感染性肺炎・間質性肺炎
- 性閉塞性肺疾患(COPD)
- 長期臥床後の体力低下 など
周術期リハビリテーション
- 消化器外科手術前後
- 呼吸器外科手術前後
- 心臓血管外科手術前後
- がん手術前後
- ICU入室後 など
がんリハビリテーション
- 化学療法中の体力低下
- 術後機能低下
- 廃用症候群
- 呼吸機能低下
高齢者リハビリテーション
- フレイル ・サルコペニア ・廃用症候群
- 低栄養
- 認知機能低下を伴う身体機能低下 など
高度な専門医療
高度な医療
摂食嚥下リハビリテーション医療
「食べる」「飲み込む」機能の低下に対する専門的リハビリテーション治療も行っています。脳血管障害、神経疾患、高齢患者さん、術後患者さんなどでは、誤嚥や肺炎のリスクを伴う嚥下障害が生じることがあります。当科では、嚥下機能を詳細に評価しながら、安全に食事を行えるよう支援しています。食べることは、栄養だけではなく、身体機能維持や回復にも大きく関わる重要な機能であり、多職種で連携しながら治療を行っています。
がんリハビリテーション医療
がん患者さんに対するリハビリテーション治療も積極的に行っています。手術、化学療法、放射線治療などによって、筋力低下、体力低下、倦怠感、呼吸苦、活動低下などが生じることがあります。当科では、患者さんの全身状態を評価しながら、治療継続や身体機能維持を目的としたリハビリテーション治療を行っています。「少しでも動けるようになること」が、治療継続や生活の維持につながることも多く、身体機能だけではなく活動全体を支えることを重視しています。
周術期・消化器外科リハビリテーション医療
消化器外科手術や各種大手術の前後においても、積極的にリハビリテーション治療を行っています。手術前から呼吸機能訓練や運動療法を行うことで、術後肺炎や合併症予防、早期回復を目指しています。また、術後は早期離床を進めながら、疼痛、呼吸状態、循環状態、筋力低下、栄養状態などを総合的に評価し、安全に身体機能回復を支援しています。特に高齢患者さんや基礎疾患を有する患者さんでは、術後に全身機能が大きく低下することも多く、全身を診ながら介入することを重視しています。
心臓・呼吸器・内部障害リハビリテーション医療
心不全、心筋梗塞、開心術後、呼吸不全、肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などに対する内部障害リハビリテーション診療にも力を入れています。これらの患者さんでは、「少し動いただけで苦しい」「疲れて動けない」という状態に陥りやすく、安静による筋力低下や体力低下がさらに活動を制限する悪循環に入ることがあります。当科では、呼吸状態や循環動態を慎重に確認しながら、安全に運動療法を進め、息切れや体力低下の改善を目指しています。また、人工呼吸器離脱後や長期入院後の体力低下に対しても、全身状態を評価しながら積極的に介入しています。
整形外科・運動器リハビリテーション医療
骨折、脊椎疾患、変形性関節症、人工関節術後、スポーツ障害など、さまざまな運動器疾患に対する専門的リハビリテーション診療を行っています。術後早期から介入し、筋力や関節可動域だけではなく、歩行能力、バランス能力、持久力などを総合的に改善しながら、早期回復を目指しています。高齢患者さんでは、骨折や手術を契機に全身機能が大きく低下することも少なくありません。当科では、痛みだけを見るのではなく、呼吸、循環、栄養、筋力、活動量なども含めて全身を評価し、廃用予防を重視したリハビリテーション治療を行っています。
脳血管障害・神経疾患リハビリテーション医療
脳卒中、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍術後、脊髄疾患、パーキンソン病、神経筋疾患など、幅広い神経疾患に対して専門的リハビリテーション治療を行っています。脳血管障害では、発症直後から全身状態を慎重に評価しながら、早期離床や基本動作練習を開始しています。麻痺の改善だけではなく、座る、立つ、歩く、食べる、話すなど、日常生活に必要な機能の回復を目指します。また、高次脳機能障害、失語症、注意障害、記憶障害、半側空間無視、遂行機能障害など、目に見えにくい障害にも対応しています。高次脳機能障害は、生活や社会復帰に大きく影響するため、医師、療法士、言語聴覚士など多職種で連携しながら包括的に支援しています。嚥下障害に対しても専門的に介入し、「食べる」「飲み込む」機能の回復を支援しています。神経難病の患者さんに対しても、症状の進行や全身状態に合わせながら、身体機能維持、呼吸機能管理、生活支援を含めたリハビリテーション治療を行っています。
集中治療・重症患者リハビリテーション医療
集中治療室(ICU)管理中の患者さんや、人工呼吸器管理中の重症患者さんに対しても、超早期から積極的なリハビリテーション治療を行っています。重症患者さんでは、数日間の安静だけでも筋力や体力が大きく低下します。当科では、呼吸、循環、意識状態、筋力、栄養状態などを慎重に確認しながら、安全性を重視した早期離床や運動療法を進めています。 重症だからこそ、早期から全身を診ながら介入することが重要であると考えています。
診療・治療実績
(2025年4月~2026年3月)
| 内容 | 件数(一日平均) |
|---|---|
| 入院 | 381 |
| 外来 | 81 |
| 計 | 462 |
疾患内訳(2025年4月~2026年3月)
| 入院(人) | 外来(人) | |
|---|---|---|
| 脳血管疾患 | 1,922 | 490 |
| 運動器疾患 | 1,791 | 1,766 |
| 呼吸器疾患 | 1,574 | 137 |
| 心大血管疾患 | 997 | 194 |
| 廃用症候群 | 1,151 | 0 |
| がん | 449 | 0 |
| 計 | 7,884 | 2,587 |
設備等
施設基準
- 脳血管疾患等リハビリテーション ( I )
- 廃用症候群リハビリテーション ( I )
- 運動器リハビリテーション ( I )
- 呼吸器リハビリテーション ( I )
- 心大血管疾患リハビリテーション ( I )
- がん患者リハビリテーション
《プロリハ》リハビリテーションを開設
リハビリテーション医療の充実として,新たなリハビリテーション医療施設《プロリハ》リハビリテーションを1月23日(木)に開設しました。
新施設では,仮想空間で歩いたり走ったりできる「バーチャルリアリティートレッドミルシステム」(GRAIL)や,生体情報セントラルモニタリングシステム,三次元動作分析装置など全国の大学病院で初導入となる「次世代型Whole Bodyモニタリングシステム」を備え,患者さんの全身を診ることで状態に合わせた質の高いリハビリ医療(超高度リハ)を提供できます。
詳細は下記チラシをご覧ください。※クリックするとPDFでご覧いただけます(PDF:3.32MB)
キーワード
リハビリテーション診療、リハビリテーション治療、リハビリテーション支援活動・運動、機能回復、ADL、QOL、超高齢社会、障がい者スポーツ
関連リンク
連絡先
- TEL
- 外線:0561-62-3311(代表)
- 内線:36900 36リハビリテーションセンター






