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0561-62-3311

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科には多くの専門分野があります。当院での診療の特長を紹介します。

<頭頸部外科>
鎖骨から上の領域(脳は除く)の良性/悪性腫瘍の治療を担当します。可能なかぎりの機能温存(音声温存・再建、嚥下機能温存など)と根治性を重視した低侵襲治療を目指しており、最適な治療法選択のため手術・放射線治療・薬物療法を組み合わせます。放射線科、形成外科、消化器外科/内科、脳神経外科、リハビリテーション科、歯科口腔外科など多くの診療科との協力体制を整えています。喉頭癌・下咽頭癌の音声温存/再建手術、舌癌・咽頭癌の嚥下機能改善/温存手術、頭蓋底腫瘍(鼻・副鼻腔癌や聴器癌、副咽頭間隙・側頭下窩腫瘍、頸動脈小体腫瘍など)の治療経験が特に豊富で、全国からの多くの相談にも応えています。

<嚥下障害・音声障害の診断と治療>
嚥下障害(飲み込みの障害)は神経難病や脳血管障害、脳神経外科・胸部/消化器癌治療後など多彩な原因により生じます。超高齢社会では重大な課題となっています。生活指導から訓練、外科治療も含めたトータルなリハビリテーションを計画します。また、嗄声(声のかすれ)には様々な原因がありますが、特に反回神経麻痺に対しては外科的治療が有力です。

<耳疾患>
特に真珠腫性中耳炎・慢性中耳炎・耳硬化症に対して手術治療を中心に聴力の温存・改善に努めています。特に小児真珠腫性中耳炎や先天性真珠腫が多く、耳硬化症に対するアブミ骨手術、両側高度難聴の方への人工内耳手術など耳科手術症例数は全国有数です。小児の鼓膜チューブ挿入術では,短期入院で施行し、難治例には外耳道皮膚経由でのチューブ挿入術を行います。突発性難聴の積極的治療(入院やステロイド鼓室内注入など),顔面神経麻痺には抗ウィルス薬を含む点滴治療が基本ですが重症例では手術治療(顔面神経減荷術)も行います。
めまい疾患では慢性に持続するめまいや頑固に反復するめまいなどの難治性めまいの診断や治療に力を注いでいます。内耳造影MRIや頸部エコー検査およびhead impulse test(V-HIT)などの検査を随時行い、鑑別診断を行っています。難治性のメニエール病の方には、内リンパ嚢手術も行っています。良性発作性頭位眩暈症では,部位診断を慎重に行い,浮遊耳石置換法を行っています。

<鼻疾患>
副鼻腔炎,鼻茸(ポリープ)・アレルギー性鼻炎など,投薬・手術(内視鏡下での副鼻腔手術)を積極的に行っています。アレルギー性鼻炎では漢方薬や舌下免疫療法も導入し、症状によってCO2レーザーによる下甲介粘膜焼灼術などニーズに合わせた治療を行います。嗅覚障害では,局所的なステロイド治療や漢方治療を行います。睡眠中の「いびき」「無呼吸」には原因検索(内視鏡・画像診断・簡易アプノモニターなど)を行い,手術適応があれば積極的に行っています。手術適応でない場合は当院睡眠科へ紹介し,内科的治療を勧めます。

診療部門からのごあいさつ

部長
藤本保志

耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域には五感のうち4つ(嗅覚、視覚、聴覚、味覚)に深く関係する臓器、呼吸、嚥下、発声などの生存に不可欠な機能が集中します。また、顔面・頸部の疾患は審美的な問題も大切です。生活の質(QOL)に密接に関わる領域ですから、より高いレベルで安全に治療でき、同時に人の痛みのわかる医師の育成を目指しています。
愛知医科大学病院耳鼻咽喉科では我が国の難聴の外科的治療/内科治療を牽引してきた伝統があります。それを継続しながら、頭頸部外科領域・気管食道科領域等にも注力します。高度な手術を実現するための形成外科、脳神経外科、消化器外科など関連科や言語聴覚士や看護師らとのチーム医療を重視しています。
耳、鼻、のど、頸部の機能外科として患者さんの生活を守り、人生を豊かにする医療を目指しています。

主な対象疾患

  • 口腔癌(舌癌など)、咽頭癌・喉頭癌、鼻・副鼻腔癌、甲状腺癌などの頭頸部癌
  • 頭蓋底腫瘍(聴器癌、副咽頭間隙腫瘍、頸動脈小体腫瘍など)
  • 嗄声(喉頭麻痺や神経障害、声帯ポリープ)
  • 嚥下障害
  • 真珠腫性中耳炎
  • 耳硬化症
  • 慢性中耳炎(慢性穿孔性中耳炎など)
  • 突発性難聴や外リンパ瘻などの急性難聴
  • メニエール病
  • 副鼻腔炎 アレルギー性鼻炎
  • 嗅覚障害 味覚障害
  • 睡眠時無呼吸症の外科治療対象疾患

専門外来

腫瘍外来

癌の治療は入院治療だけではありません。外来通院での経過観察、早期発見、外来化学療法、疼痛緩和治療等、生活の質を維持・向上させるお手伝いを含めて丁寧な診療を心がけています。
診断方法としては頭頸部領域の画像評価(MRI、CT、PET-CT,超音波検査)、NBI、FICEなど分光画像処理機能を用いた内視鏡検査、細胞診、組織診などを積極的に用いています。

超音波検査

超音波検査

内視鏡検査

内視鏡検査

担当者 藤本保志,小川徹也,岡本啓希,犬飼大輔
受診方法 予約患者のみ。
診療日時

いびき外来

簡易型無呼吸検査装置

簡易型無呼吸検査装置

いびき・無呼吸を主訴に受診された患者さんに対応しています。簡易型無呼吸検査,喉頭内視鏡,放射線診断,鼻腔通気度検査等を踏まえて、患者さんにあった適切な治療法をお勧めします。簡易型無呼吸検査は患者さんの身体に装置を付け,自宅における睡眠時の無呼吸の有無について確認する検査です(要予約)。この検査は,成人はもちろんですが、お子さんでもできますので幼児のいびき・無呼吸の診断にも利用しています。それらの結果で,口蓋扁桃やアデノイド,または鼻副鼻腔に原因がある場合で,かつ手術の必要性がある場合は,積極的に手術治療を行っています。また,C-PAPやOA(口腔内装置)が有用と思われる場合や重症の睡眠時無呼吸症が疑われる場合には,睡眠科や歯科口腔外科と連携しています。

担当者 有元真理子,山中俊平
受診方法 再診患者のみのため,一度午前中の初診ないし再診外来へ受診をお願いいたします。
診療日時 ※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

めまい外来

めまいのイメージ

めまい外来ではメニエール病の経過観察、造影剤を使用したMRIによる内リンパ水腫の確認も行っています。発作期には入院での点滴治療を行いつつ,重症の方には内リンパ嚢解放などの手術やゲンタマイシン局所投与療法を行っています。良性発作性頭位眩暈症では,部位診断を慎重に行い,長期経過例では,浮遊耳石置換法を行っています。

担当者 車 哲成
受診方法 再診患者のみのため,一度午前中の初診ないし再診外来へ受診をお願いいたします。
診療日時 ※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

アレルギー外来

レーザー治療

アレルギー性鼻炎とはスギ,ヒノキ,ハウスダストなどの特定の抗原に対して,鼻粘膜が過敏反応を起こし,鼻汁,鼻づまり,くしゃみなどの症状を引き起こす疾患です。花粉症,アレルギー性鼻炎治療には3種類(薬物治療、外科的治療、アレルゲン免疫療法)あります。当アレルギー外来では主にレーザー治療,アレルゲン免疫療法(減感作療法)を行っています。

レーザー治療

日帰り手術で,局所麻酔で外来にて行います。鼻粘膜(下鼻甲介粘膜)にCOレーザーを照射することで粘膜を凝固変性させます。これによって抗原との反応が抑えられ,鼻汁,くしゃみが減少し,粘膜が瘢痕化するため鼻閉が改善します。特に鼻閉に対して効果が高いです。
治療のながれとしては,

  1. 両方の鼻の中に麻酔薬を浸したガーゼを入れ(約10分を2回)局所麻酔をします。
  2. 内視鏡で鼻腔内をみながらレーザーを照射して鼻粘膜を焼灼します。片側約5分くらいです。
  3. 1週間後に再診していただき,その後も通院が必要になります。

術後は,創部にカサブタがついて鼻閉が強くなったり,反応性に鼻汁やくしゃみが続いたりしますが,多くは1週間くらいでおさまります。アレルギー性鼻炎の症状で鼻閉の強い方,花粉症のシーズンに症状の強い方,抗アレルギー薬の副作用(眠気など)の強い方や内服薬を減らしたい方などがよい対象です。花粉症の方は,花粉の飛散前にレーザー治療を行います(飛散時期にレーザー治療を行うと鼻炎の症状がよけいに強くなってしまうため)。レーザー治療はアレルギーによる鼻の症状を改善する対症療法になるので,アレルギー性鼻炎の根治的な治療にはなりません。

アレルゲン免疫療法(減感作療法)

減感作療法とはアレルギー疾患の原因となるアレルゲンを低濃度,少量から投与し,徐々に増量,高濃度へ移行させ,アレルゲンに対する過敏性を減少させる治療法です。

  • アレルギー症状を軽減したり,長期にわたり症状をおさえる可能性のある治療法です。
  • 治療前に,症状がアレルゲンによるものかの確定診断が必要です。
  • 治療は長期間(3~5年)かかります。
  • すべての患者さんに効果が期待できるわけではありません。


担当者 川出由佳
受診方法 再診患者のみのため,一度午前中の初診ないし再診外来へ受診をお願いいたします。
診療日時 ※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

補聴器外来

いろいろな補聴器

いろいろな補聴器

当外来は,「最近会話で聞き返しが多い」「聞こえが悪い」と思われる方で,補聴器の希望や相談をしたい患者さんの外来です。当外来に受診していただく前に,補聴器適否の判断をみる検査(予約検査)を受けていただきます。実際の外来では,補聴器の一般的な知識やどんな補聴器がいいのかなどを患者さんやご家族と相談しながら,認定補聴器業者と連携して実際の補聴器の試聴をしていただいています。補聴器には写真のような耳にかけるタイプや耳の穴に入れるタイプ,ほかにも箱型など補聴器の形は3種類ほどですが,試聴器(デモ器)は耳にかけるタイプと箱型になります。試聴は約2~4週間ほどの期間を設けています。最終的な補聴器の形は,補聴器を必要とされている方の日常生活や希望に沿って決定していきます。補聴器は決して安くはありません。試聴をしていただいてから,実際に購入するかどうか相談しながら決めていきますので,迷っていらっしゃる方がみえましたら,受診をお勧めいたします。また,おひとりで受診されるよりは,ご家族と一緒に受診していただいたほうがスムーズに話を進めることができますので,当外来受診の際には,ご家族と一緒に受診していただけると助かります。その他,現在補聴器をつけているが相談をしたいというご希望の患者さんにも対応しています。その際には,今までにお持ちの補聴器を持参してください。さらには,高度難聴があり,補聴器をつけても会話が難しいという患者さんには,人工内耳手術を勧めています。

担当者 内田育恵,岸本真由子
受診方法 再診患者のみのため,一度午前中の初診ないし再診外来へ受診をお願いいたします。
診療日時 ※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

TRT外来

治療器の操作装置

治療器の操作装置

この外来では,耳鳴りの一般的な話や,患者さんの状況に合わせた耳鳴りの治療を行っています。原因検索には,聴力検査や画像検査(MRIなど)を行います。原因によっては耳鳴りを「消す」のは非常に難しく,耳鳴りに少しでも「慣れていく」のが目標になります。一般的にはまず内服薬での治療から開始しますが,内服薬では効果が乏しい場合には機器を用いることがあります。難聴であることが耳鳴りの原因になっている場合は補聴器をお勧めしたり,また,補聴器とは別の「耳鳴りの治療器(シーメンス社製)」を使用した治療も行っています。

担当者 岸本真由子
受診方法 再診患者のみのため,一度午前中の初診ないし再診外来へ受診をお願いいたします。
診療日時 ※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

嗅覚外来

基準嗅覚検査

当外来では嗅覚障害のある患者さんに対し,それぞれの原因に基づき診断した上で,それにあった治療を行います。従来のステロイド点鼻治療から,近年効果的であると言われている漢方薬などを含めて治療を行っています。

担当者 楊 釣雅
受診方法 再診患者のみのため,一度午前中の初診ないし再診外来へ受診をお願いいたします。
診療日時 ※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

診療・治療実績

患者数内訳

平成30年度
外来延患者数
29,358人
(一日平均120.3人)

手術件数(平成29年度)

鼓室形成術 114件
(うち乳突削開術併用 44件)
鼓膜形成術 20件
あぶみ骨手術 17件
顔面神経減荷術 5件
人工内耳埋め込み術 8件
耳瘻管摘出術 12件
内視鏡下鼻副鼻腔手術 141件
鼻中隔矯正術 88件
鼻甲介切除術 65件
(うち後鼻神経切断術併用 6件)
両口蓋扁桃摘出術 171件
アデノイド切除術 43件
鼓膜チューブ挿入術 131件
喉頭微細手術 42件
喉頭形成術 3件
咽頭腫瘍摘出術 10件
(うち悪性腫瘍 7件)
頸部郭清術 23件
甲状腺腫瘍摘出術 26件
(うち悪性腫瘍 9件)
唾液腺腫瘍手術 27件
(うち悪性腫瘍 4件)
喉頭悪性腫瘍手術 6件

※すべての手術は掲載していません。主だった手術のみ掲載しています。

設備等

病床数は現在,41床(放射線科・麻酔科と合同)。主な設備としては,各種聴覚検査機器(聴力検査装置や耳鳴検査装置・聴性脳幹反応検査ABRなど)・赤外線フレンツェル眼振眼鏡・重心動揺計・電気眼振図検査装置・温度眼振検査装置・VEMP・COレーザー・超音波検査装置・鼻咽腔/喉頭内視鏡(分光画像処理 FICE・NBI)・喉頭ストロボ検査装置・音響分析装置など。

キーワード

耳鼻咽喉科疾患全般,頭頸部腫瘍、喉頭機能温存手術、頭蓋底腫瘍、嚥下障害,音声障害、臨床耳科,中耳炎,真珠腫,耳硬化症,顔面神経,めまい,平衡障害,難聴,耳鳴,いびき,無呼吸,アレルギー外来,補聴器,TRT,嗅覚障害

関連リンク

連絡先

TEL
外線:0561-62-3311(代表)
内線:37200  45外来