新任教授のご紹介 山田 恭聖

山田 恭聖

オーダーメイドの新生児治療を提供していきます

山田 恭聖 (ヤマダ ヤスマサ)

周産期母子医療センター 部長(新生児集中治療部門) 令和4年11月1日就任

専門分野
  • 小児科学(主に新生児学)
認定医・専門医
  • 日本小児科学会代議員
  • 東海地方会代議員・理事(2019年~2020年)
  • 小児科専門医指導医
  • 日本周産期新生児医学会新生児専門医指導医
  • 日本周産期新生児医学会評議員
  • 日本新生児成育医学会学会評議員・理事(2019年~2020年)
  • 日本周産期新生児医学会新生児蘇生法インストラクター
  • 新生児蘇生法普及事業愛知Bトレーニングサイト長

診療についての抱負

目指すは,真のチーム医療赤ちゃんのご家族も一員に

当院のNICU(新生児集中治療部門)が目指しているのは,「真のチーム医療」です。真のチーム医療とは,分業するだけではなく,各専門職がお互いにリスペクトし,「赤ちゃんの健康」という目標と責任を共有することだと思っています。さらに赤ちゃんのご家族もチームの一員であるというのが私の考えです。赤ちゃんの気持ちをご家族の方に代弁していただくことがより良い治療につながると思っています。そして,赤ちゃんをみんなで守る体制で,オーダーメイドの治療を提供していきます。同じ病気であっても赤ちゃんによって様々な病態があり,治療に対する反応も,ご家族の思いもそれぞれ異なります。さらにはご家族の経済状況や活用できる社会的な支援などもすべて考慮し,赤ちゃんとご家族に寄り添った治療,ケアをしていくことが使命と考えています。そんな当院のNICUが理想とする姿は,「赤ちゃんが安らげるNICU(家族に近いNICU)」「家族が安らげるNICU(安心できるNICU) 」「スタッフが安らげるNICU(開かれたNICU)」です。

企業連携の取り組みに注力新生児蘇生講習会も長年継続

赤ちゃんの治療環境をより良くしていくために,私は企業と連携した取り組みにも注力しています。例えば,日本では従来,ほとんど目が向けられてこなかった赤ちゃんの痛み緩和のためにショ糖液の個包装を地元企業と開発し,全国のNICUに届けてきました。また,自分で体温調節などができない早産の赤ちゃん一人ひとりに合った器内環境を提供できる保育器をメーカーと共同開発しています。その一方では,一般のクリニックで新生児の専門医がいなくても,助産師さんや看護師さんなどが新生児蘇生を行えるようにするための普及事業として,新生児蘇生講習会を各地で開催してきました。講習会を始めてから10年近くになり,この地域の新生児蘇生のスキルを高めることに少しは貢献できたと自負しています。私には他にも実現したい夢がいろいろあり,今後もできることから取り組んでいきたいと思っています。

学歴・職歴等

1994年 名古屋市立大学医学部医学科卒業
医師免許取得
名古屋市立大学病院小児科臨床研修医
愛知県心身障害者コロニー中央病院新生児科医師
1999年 名古屋市立大学大学院医学研究科博士課程小児科学専攻修了
博士(医学)学位取得(名古屋市立大学)
名古屋市立大学病院小児科臨床研究医
2001年 名古屋第二赤十字病院小児科医師
2004年 名古屋市立大学大学院医学研究科新生児・小児医学分野助手
2005年 愛知県心身障害者コロニー中央病院新生児科医長
2010年 愛知医科大学病院周産期母子医療センター講師
2011年 同准教授
2014年 同教授(特任)
2022年 同教授

フォトアルバム

インタビュー

座右の銘は?

「これしかできない。これなら負けない。」新生児医療は非常に狭い領域の医療だからこそ,絶対に誰にも負けない新生児医療を提供し,誰にも負けないNICUをつくっていきたいと思っています。