〒480-1195 愛知県長久手市岩作雁又1番地1

患者さんの身に立った救急集中治療を提供していきます
渡邉 栄三 (ワタナベ エイゾウ)
救命救急科 部長 令和4年6月1日就任
専門分野 |
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認定医・専門医 |
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診療についての抱負
スピードと安全性に配慮し,チームで最善の治療を提供
当院の高度救命救急センターは,広範囲熱傷や急性中毒,指肢切断など他の救命救急センターでは十分に対応できないような最重症患者さんに対して救急処置を行える,この地域では数少ないセンターです。またICU(集中治療室)を併設しているため,ER(緊急救命室)で蘇生を行った後のICU管理,さらには一般病棟管理をシームレスに行うことができます。こうした充実した環境の下,私が治療にあたる際に意識しているのは,スピードと安全性に配慮しながら,患者さんの身に立った対応をすることです。またチームワークも大切にしています。私たち医師,看護師,薬剤師,管理栄養士,臨床工学技士,理学療法士,診療放射線技師,メディカルソーシャルワーカーといった多職種の方と協力し,各分野のスペシャリティを結集することで患者さんに対応できると考えています。当院の高度救命救急センターには各職種に優秀なスタッフが揃っているので大変心強いです。
臨床・教育・研究の3本柱,すべての分野に今後も注力
私は現場で救命の治療にあたるとともに,敗血症に関連した基礎医学的および臨床医学的な研究に長年取り組んでいます。敗血症とは,重症感染症を起因とした制御不能な生体反応によって身体の重要臓器が障害を受ける病気です。その治療につなげるための研究では,身体に悪さをする生体反応についてしっかりと整理をしなければいけません。そのため非常に複雑で,研究テーマとしてはかなりチャレンジングですが興味深い分野です。私はこれまで臨床・教育・研究,この3本柱のいずれも手を抜かずに取り組んできました。それはこれからも変わりません。臨床については,当院は約50年の長い歴史と実績がありますが,特に,私が得意とする人工補助療法の分野では,まだできることがあると思っています。また教育については着実に成果が上がってきていますから,更なる充実を図っていきたいです。そして救命救急科としての研究では,国内外に発信していけるような基礎研究および臨床研究に取り組んでいきたいと思っています。
学歴・職歴等
1997年 | 千葉大学医学部医学科卒業 医師免許取得 千葉大学医学部附属病院研修医(救急部・集中治療部) |
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1998年 | 川崎製鉄健康保険組合千葉病院研修医(外科) |
1999年 | 国保直営総合病院君津中央病院医員(救急・集中治療科) |
2000年 | 千葉大学医学部附属病院医員(救急部・集中治療部) |
2004年 | 千葉大学大学院医学研究科博士課程(外科系)修了 博士(医学)学位取得(千葉大学) 千葉大学医学部附属病院助手(救急部・集中治療部) |
2005年 | 国保直営総合病院君津中央病院医長(救急・集中治療科) |
2006年 | 外国留学(米国, Department of Surgery, Washington University School of Medicine, Research Assistant) |
2008年 | 外国留学(米国, Department of Anesthesiology, Washington University School of Medicine, Postdoctoral Research Associate) |
2009年 | 千葉大学医学部附属病院助教(救急科・集中治療部) |
2012年 | 千葉大学大学院医学研究院講師(救急集中治療医学) |
2014年 | 千葉大学大学院医学研究院准教授(救急集中治療医学) |
2017年 | 地方独立行政法人東金九十九里地域医療センター 東千葉メディカルセンター救命救急センター長 千葉大学大学院医学研究院特任教授(総合医科学講座) |
2022年 | 愛知医科大学病院救命救急科教授・部長/救命救急センター部長 |
フォトアルバム






インタビュー
座右の銘は?
夏目漱石が理想とする心境を表した「則天去私」。私心を捨て去り,天命に委ねるというような意味です。しっかり準備をして迷いのない気持ちで救急患者さんを受け入れることができれば理想的だと思います。