新任教授のご紹介 渡邉 栄三

渡邉 栄三

患者さんの身に立った救急集中治療を提供していきます

渡邉 栄三 (ワタナベ エイゾウ)

救命救急科 部長 令和4年6月1日就任

専門分野
  • 救急集中治療医学
  • 人工補助療法
  • 災害医療
  • 外傷診療
認定医・専門医
  • 日本救急医学会 救急科専門医・指導医
  • 日本集中治療医学会 集中治療専門医
  • 日本外科学会 外科専門医
  • 社会医学系専門医協会 社会医学系専門医・指導医
  • 日本腹部救急医学会認定医・教育医
  • 指名統括DMAT委嘱
  • 日本救急医学会英文誌Acute Medicine & Surgery, Associate Editor
  • US Shock Society, Editorial Board Member(SHOCK, official journal of US Shock Society)
  • 日本救急医学会敗血症診療ガイドライン2020特別委員会WGメンバー
  • 日本救命医療学会 理事・評議員
  • 日本外科代謝栄養学会 理事・評議員
  • 日本救急医学会中部地方会 理事
  • 日本救急医学会 評議員
  • 日本集中治療医学会 評議員
  • 日本腹部救急医学会 評議員
  • 日本Shock学会 評議員
  • 日本災害医学会 評議員
  • 日本アフェレシス学会 評議員
  • 日本救急医学会 倫理委員会 委員
  • 日本救命医療学会 利益相反委員会 委員
  • 日本腹部救急医学会 編集委員会 委員
  • 日本腹部救急医学会 学術プログラム委員会 委員
  • 愛知県尾張東部地域MC協議会 会長
  • 愛知県救急業務高度化推進協議会 副会長
  • 愛知県救急搬送対策協議会 委員
  • 愛知県医師会救急委員会 委員

診療についての抱負

スピードと安全性に配慮し,チームで最善の治療を提供

当院の高度救命救急センターは,広範囲熱傷や急性中毒,指肢切断など他の救命救急センターでは十分に対応できないような最重症患者さんに対して救急処置を行える,この地域では数少ないセンターです。またICU(集中治療室)を併設しているため,ER(緊急救命室)で蘇生を行った後のICU管理,さらには一般病棟管理をシームレスに行うことができます。こうした充実した環境の下,私が治療にあたる際に意識しているのは,スピードと安全性に配慮しながら,患者さんの身に立った対応をすることです。またチームワークも大切にしています。私たち医師,看護師,薬剤師,管理栄養士,臨床工学技士,理学療法士,診療放射線技師,メディカルソーシャルワーカーといった多職種の方と協力し,各分野のスペシャリティを結集することで患者さんに対応できると考えています。当院の高度救命救急センターには各職種に優秀なスタッフが揃っているので大変心強いです。

臨床・教育・研究の3本柱,すべての分野に今後も注力

私は現場で救命の治療にあたるとともに,敗血症に関連した基礎医学的および臨床医学的な研究に長年取り組んでいます。敗血症とは,重症感染症を起因とした制御不能な生体反応によって身体の重要臓器が障害を受ける病気です。その治療につなげるための研究では,身体に悪さをする生体反応についてしっかりと整理をしなければいけません。そのため非常に複雑で,研究テーマとしてはかなりチャレンジングですが興味深い分野です。私はこれまで臨床・教育・研究,この3本柱のいずれも手を抜かずに取り組んできました。それはこれからも変わりません。臨床については,当院は約50年の長い歴史と実績がありますが,特に,私が得意とする人工補助療法の分野では,まだできることがあると思っています。また教育については着実に成果が上がってきていますから,更なる充実を図っていきたいです。そして救命救急科としての研究では,国内外に発信していけるような基礎研究および臨床研究に取り組んでいきたいと思っています。

学歴・職歴等

1997年 千葉大学医学部医学科卒業
医師免許取得
千葉大学医学部附属病院研修医(救急部・集中治療部)
1998年 川崎製鉄健康保険組合千葉病院研修医(外科)
1999年 国保直営総合病院君津中央病院医員(救急・集中治療科)
2000年 千葉大学医学部附属病院医員(救急部・集中治療部)
2004年 千葉大学大学院医学研究科博士課程(外科系)修了
博士(医学)学位取得(千葉大学)
千葉大学医学部附属病院助手(救急部・集中治療部)
2005年 国保直営総合病院君津中央病院医長(救急・集中治療科)
2006年 外国留学(米国, Department of Surgery, Washington University School of Medicine, Research Assistant)
2008年 外国留学(米国, Department of Anesthesiology, Washington University School of Medicine, Postdoctoral Research Associate)
2009年 千葉大学医学部附属病院助教(救急科・集中治療部)
2012年 千葉大学大学院医学研究院講師(救急集中治療医学)
2014年 千葉大学大学院医学研究院准教授(救急集中治療医学)
2017年 地方独立行政法人東金九十九里地域医療センター 東千葉メディカルセンター救命救急センター長
千葉大学大学院医学研究院特任教授(総合医科学講座)
2022年 愛知医科大学病院救命救急科教授・部長/救命救急センター部長

フォトアルバム

インタビュー

座右の銘は?

夏目漱石が理想とする心境を表した「則天去私」。私心を捨て去り,天命に委ねるというような意味です。しっかり準備をして迷いのない気持ちで救急患者さんを受け入れることができれば理想的だと思います。