〒480-1195 愛知県長久手市岩作雁又1番地1
病理診断のスペシャリスト
都築 豊徳 (ツヅキ トヨノリ)
病理診断科 平成28年6月1日就任
専門領域 | 外科病理学・細胞診断学・泌尿器病理学・皮膚病理学 |
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認定医・専門医 |
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診療についての抱負
座右の銘
一人一人の患者さんに最適の,易しい医療を提供します。
病理診断は,患者さんから病変を採取した組織を用いて,病理医により病気の診断を行うことです。近代医療は病理診断から始まったと言われるほど現在の医療に欠かせない領域で,がん,炎症,変性疾患,感染症に至るまで広い領域を網羅しています。病理診断が治療方針決定の根幹となる領域は多いことから,その診断精度は医療機関の機能及び充実度を測る目安とされています。
病理診断の意義について,代表的な病気であるがんを例に説明します。病理診断は採取された病変が,“がん” か“がんでないか”を調べます。がんの場合には,さらにどのような治療が最適か,治療の効果はどの程度期待できるのか,患者さんの予後はどうなるのかを予測します。
病理診断は採取された病変部を標本にして,主に顕微鏡による検討がなされ,病理医の目により診断が行われます。必要に応じて,がんに特異的とされるタンパク質や遺伝子の異常を調べ,患者さんの特性に応じた治療方針を決める際の重要な情報を提供します。
愛知医科大学では,大学病院としても最大規模の病理医が在籍しています。全ての標本が複数の病理医により,2回以上のチェックがなされ,精度の高い診断を提供しています。
同じ病気の名前でも,患者さんにより治療効果は大きく異なります。病理診断を適切に行うことが出来れば,最も効果的でなおかつ副作用が少ない治療を患者さんが受けることが可能になります。私達は患者さんに最善の医療を提供できるように努力していきたいと常に考えています。
学歴・職歴等
昭和58年4月(1983年) | 名古屋大学医学部医学科 入学 |
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平成1年3月(1989年) | 名古屋大学医学部医学科 卒業 |
平成1年4月(1989年) | 医師免許取得 |
平成1年4月(1989年) | 刈谷総合病院 初期研修 |
平成2年4月(1990年) | 名古屋大学医学部大学院 医学研究科博士課程 入学 |
平成6年3月(1994年) | 名古屋大学医学部大学院 医学研究科博士課程 修了 |
平成6年3月(1994年) | 博士(医学)学位取得(名古屋大学) |
平成6年4月(1994年) | 名古屋第二赤十字病院 医師 |
平成8年4月(1996年) | 愛知医科大学病院 非常勤医師 |
平成13年4月(2001年) | 名古屋第二赤十字病院 病理部部長 |
平成13年4月(2001年) | 名古屋大学医学部 非常勤講師 |
平成13年12月(2001年) | 米国留学 ジョンズ・ホプキンズ病院 博士研究員(Postdoctoral fellow) |
平成28年6月(2016年) | 愛知医科大学病院 病理診断科 教授 |
フォトアルバム
インタビュー
ご専門分野,ご研究内容について教えてください。
外科病理学です。
特に泌尿器腫瘍(腎がん,膀胱がん,前立腺がん)の予後予測の研究を行っています。
医学研究の魅力とは何ですか?
患者さんの治療に直結することが出来ることです。
従来知られていたことを別の視点から見直し,新たな発見を行うことが出来ることです。
医師になられた動機は何ですか?
色々な職業が選択出来る可能性があったためです。
(様々な業種の仕事に携わる医師が多数お見えになり,様々な可能性を持つ職業と考えたからです。)
今の専門分野を志すことになったきっかけなどありましたら教えてください。
欧米では盛んな分野ですが,日本では研究されている先達が少なかったため志しました。
今までで嬉しかった研究や治療の成果,エピソードなどがありましたら教えてください。
米国留学して2 日目に,師事した先生からどこで診断技能を身につけたのかと聞かれた時です。
(その当時日本では余り研究が盛んではなく,ほぼ独学で病理診断の勉強しており,その診断技能の妥当性の評価は未知数であった。その診断技能が高く評価され,自分の勉強方法が間違っていなかったことがわかったことが嬉しかったです。)
座右の銘や好きな言葉はありますか?
その理由も教えてください。
『知は力なり』
人類の発展は知識の集積によるところが非常に大きいです。医学領域でも,知識の集積により,患者さんへの有効な治療法が開発されるからです。
今後,愛知医科大学病院で目指されることや目標などを教えてください。
単に標準治療を行うのではなく,標準治療を創る診療・研究を行いたいです。それによって,皆さんに有効な治療を提供したいです。
何か患者さんにアドバイスをお願いいたします。
直接お目にかかることが少ないので,認識が十分でないかもしれません。疑問な点があれば何でも聞いて下さい。主治医を通してでも,直接でも結構です。