〒480-1195 愛知県長久手市岩作雁又1番地1
患者さん一人ひとりを大切にし、適切な治療を提供します
佐々 直人 (サッサ ナオト)
泌尿器科部長 令和2年3月1日就任
外来担当日 | 月・木 |
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専門領域 |
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認定医・専門医 |
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診療についての抱負
病理学を学んだことがターニングポイントに
泌尿器科の診療は,癌,尿路結石,前立腺肥大症などの排尿障害,尿失禁など,多岐にわたります。その中でも私は,前立腺癌や精巣癌などの癌の治療を専門としています。 泌尿器科の医師になって10年目までは,癌をはじめ,排尿障害,さらに腎臓移植領域まで幅広い治療に携わりました。そこから泌尿器科の中でも専門を究めていこうと考え,興味のあった腫瘍病理学を学んだのですが,これが泌尿器科医として大きなターニングポイントになりました。 顕微鏡的観察を用いる病理学を学んだことにより,手術のやり方など含めあらゆることをより深く掘り下げて考えるようになりましたし,患者さんの術後の経過観察や投薬のタイミングまでトータルに想定できるようになりました。泌尿器科の分野だけのことではありませんが,医療技術は驚くほどのスピードで進化しています。 20年ほど前に私が医師になった当時は,例えば前立腺癌の手術はまだ開腹手術で前立腺を摘出していました。その後,腹腔鏡を使用した前立腺全摘手術に移行し,現在はダ・ヴィンチによるロボット支援手術で行うようになっています。とはいえ,大切なことは,一つひとつの症例とどれだけこだわりを持って向き合えるかどうかです。 私たちの治療次第で患者さんの未来が大きく変わってしまいますから,患者さん一人ひとりを大事にし,手術をこなすのではなく,ケースに応じて手術の方法を変え,考え方も変え,適切な治療のアプローチをしています。
最新の治療法が最初に取り入れられる泌尿器科
私は明確な志があって医師を目指そうと思ったわけではありません。小さい頃から生き物に興味があり,その興味が動物ではなく,昆虫でもなく,人に向かっていたから医療の世界を選んだのだと思います。 泌尿器科は一般的に地味なイメージがあり,私も学生時代に臨床を志すと決めた時は脳神経外科医になろうと思っていました。しかし,研修医の時に泌尿器科は医療としても学問としても非常に興味深いと感じ,この分野に進みました。 泌尿器科はマイナーな診療科ではありますが,例えばロボット支援手術などの画期的な治療,新しい薬物治療は,最初に取り入れられます。そのことからしても非常にスピード感を持って進化している医療分野であり,学術的にも大変魅力のある分野です。 まだまだ達成されていない目標がありますので,今後,新しい治療法や術式の開発などの進歩があると期待しています。
学歴・職歴等
2001年 | 愛知医科大学 医学部 卒業 医師免許取得 小牧市民病院 臨床研修医 |
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2003年 | 小牧市民病院 臨床研修医 修了 小牧市民病院 泌尿器科 レジデント |
2005年 | 小牧市民病院 泌尿器科 医員 名古屋大学医学部附属病院 泌尿器科 医員 |
2007年 | 名古屋大学医学部附属病院 泌尿器科 助教 |
2016年 | 名古屋大学医学系研究科 医学博士 取得 |
2018年 | 名古屋大学医学部附属病院 泌尿器科 病院講師 名古屋大学医学部附属病院 泌尿器科 講師 |
2020年 | 愛知医科大学医学部泌尿器科学講座 教授 |
フォトアルバム
インタビュー
座右の銘は?
歴史がなければ,人間の進歩も医学の進歩もありません。どんなことでも歴史が大事だと思っています。言葉で表すと「温故知新」です。 私自身に当てはめて言えば,これまでの諸先生や諸先輩方のいろいろな研究などの努力の積み重ねの上に私の医師としての今があり,私の経験も合わせて未来に伝えていけると思っています。
患者さんへのメッセージをお願いします
泌尿器のことで何か困っていることがあったとしたら,それは治療の対象となる病気の可能性があります。ただ,泌尿器の悩みは患者さん自身が訴えにくいですし,その症状を他人と比較することができないと思います。 発熱であればわかりやすいのですが,例えば尿がちょっと洩れることがあっても,それが異常なことなのか人には聞きにくいですし,人と比較しにくいです。そのため,おかしいと思わず病院に行かずに済ませてしまいがちです。 それで症状が悪化してはよくないですから,一度,受診していただくことが大事だと思います。