新任教授のご紹介 久保 昭仁

久保 昭仁

各診療科と連携し,オール愛知医大で対応します

久保 昭仁 (クボ アキヒト)

臨床腫瘍センター腫瘍内科部門部長 令和3年10月1日就任

専門領域
  • 臨床腫瘍学
  • 臨床試験
  • 呼吸器内科学
認定医・専門医
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本臨床腫瘍学会がん薬物療養専門医・指導医
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 米国癌学会(AACR)会員
  • 西日本がん研究機構(WJOG)理事
  • 米国臨床腫瘍学会(ASCO)会員
  • 世界肺癌学会(IASLC)会員

診療についての抱負

悪性腫瘍に総合的に対応するための司令塔

臨床腫瘍センターは,悪性腫瘍に総合的かつ重点的に対応するための司令塔の役割を果たす横断的組織です。呼吸器や消化器など臓器ごとに分けてがんの治療方法を検討するのではなく,臓器を横断的に捉え,各診療科が連携することによって患者さんにとって最善の対応をしていきます。腫瘍内科部門の重要な任務の一つは,さまざまな診療科の医師およびスタッフが参集し,治療方針などの協議を行うキャンサーボードの指揮を執ることです。ひと口にがんといっても,重複がんや希少がん,原発不明がんなど,いずれの診療科で対応したら良いのか判断が難しいケースがあります。それでも,悪性腫瘍であるため,一刻も早く治療にあたらなければいけません。そうした時にキャンサーボードを開催することによって,速やかに最善の治療方針を決定し,オール愛知医大として,患者さんに対して全人的な対応をしていくことができます。また,愛知医科大学病院は地域がん診療の拠点病院に選ばれており,その中での臨床腫瘍センターの役割として,地域医療にも貢献していきたいと思っています。

がんの遺伝子研究と新薬開発の臨床研究を継続

医学部を卒業後に故郷の香川に戻り,最初に入局したのが血液腫瘍内科でした。多くの患者さんが白血病やリンパ腫,進行肺がんなどで亡くなっていくのですが,超多忙な診療をしながら基礎と臨床の両面の研究を熱心に続ける恩師の先生に憧れ,呼吸器内科に進みました。その後,悪性腫瘍の患者さんを数多く診療するなかで,がん患者さんの身体の中で起きていることに関心を抱き,がんの遺伝子研究に取り組むようになりました。そしてもう一つ,新薬を開発するための臨床試験にも興味を持って携わるようになりました。忘れられない経験として,4期肺がんの術後に再発した患者さんが,1回目の抗がん剤治療も,薬を変えた2回目の治療も効果がなく,それでもあきらめずに再度,薬を変更して治療を行った結果,完全寛解したのです。こうした経験が今も研究を続けるモチベーションになっています。

学歴・職歴等

1987年 鳥取大学医学部医学科卒業
医師免許取得
香川医科大学第一内科 研修医
NTT高松病院 内科 研修医
1989年 新居浜十全総合病院 内科 医師
1991年 香川医科大学第一内科 医員
1992年 大阪府立羽曳野病院 内科 研修医
1994年 大州中央病院 内科 医長
1995年 国立療養所高松病院 呼吸器科 医長
1997年 学位取得(香川医科大学)
外国留学 米国立衛生研究所(NIH)
国立癌研究所(NCI)博士研究員
2001年 高松刑務所医務部医療課 課長
2002年 香川医科大学第一内科 研修登録医
2005年 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター治験管理研究室 室長
2009年 愛知医科大学医学部内科学講座(呼吸器・アレルギー内科) 准教授
2012年 愛知医科大学医学部内科学講座(呼吸器・アレルギー内科) 教授(特任)
愛知医科大学病院 臨床腫瘍センター腫瘍内科部門 部長
2019年 愛知医科大学病院 ゲノム医療センター センター部長
愛知医科大学病院 がんセンター 副センター長
2021年 愛知医科学病院 臨床腫瘍センター腫瘍内科部門教授・部長

フォトアルバム

インタビュー

座右の銘は?

「敵は己の中にあり」。人間は弱いもので,何か上手くいかないことがあると他人のせいにしてしまいがちです。しかし,本当の原因は自分自身の中にあるのだと思っています。つい言い訳をしたくなる弱い自分への戒めの言葉でもあります。

患者さんへのメッセージをお願いします

かつては「がん=死の宣告」のように捉えられていましたが,今はそうではありません。がん治療の選択肢はかなり増えています。愛知医科大学病院では患者さんの状態や考え,ご家族の方も含めてご相談しながら,さまざまな治療方法の中から各患者さんにとって最善の対応をさせていただきます。