〒480-1195 愛知県長久手市岩作雁又1番地1
チーム医療で全員がそれぞれ最善を尽くします
伊藤 理 (イトウ サトル)
呼吸器・アレルギー内科部長 令和2年4月1日就任
外来担当日 | 火・水 |
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専門領域 |
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認定医・専門医 |
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診療についての抱負
人材育成に注力し,科全体をレベルアップ
呼吸器・アレルギー内科は呼吸器の感染症,肺癌,喘息をはじめとする呼吸器アレルギー疾患,呼吸不全などの診療を行っています。感染症では肺炎をはじめ,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)や結核などの重要感染症の診断や診療も行っています。 呼吸器・アレルギー疾患を幅広く,しかも深く診療することは,大学病院に設置された診療科の使命です。愛知医科大学病院には,患者さんが「ここなら安心」と信頼して足を運んでくださいます。それだからこそ,呼吸器・アレルギー内科もその期待にしっかりとお応えしていかなければいけません。 そのためには,他の診療科との連携が不可欠であり,医師,看護師,多職種によるチーム医療を行い,全員がそれぞれ最善を尽くすことが必要です。チーム医療の土台となる人材の育成が大切ですので,人を育てることに力を注ぐことで呼吸器・アレルギー内科全体の向上を図っていきたいと思っています。
可能性を秘めた呼吸器メカノバイオロジー研究
大学医学部を卒業し,医師になった後,呼吸器・アレルギー内科を志すことを決めたのは,公立陶生病院の研修医時代です。私は感染症,免疫アレルギー疾患,腫瘍に強く関心を持っていました。それらすべてを網羅していることから呼吸器内科学に魅力を感じていました。 駆け出しの臨床医として症例を経験する間に,疾患の病態機序を深く追究したいという気持ちが強くなり,大学院に進学しました。研究内容としては,肺癌遺伝子やARDSにおけるサイトカイン産生,アレルギーや免疫学などを漠然と思い描いていましたが,テーマは「気道平滑筋生理学:気管支収縮がどのような機序で生じるか」でした。 しかしながら,研究を掘り下げていくと,血管平滑筋,心筋,骨格筋や神経における知見から学ぶことが多く,臓器や研究分野横断的な知識を得ることができました。こうした大学院での学びと,その後のボストン大学での研究留学の経験が「呼吸器メカノバイオロジー研究」を始めることにつながり,現在に至っています。 メカノバイオロジー研究とは,呼吸器の細胞に力や刺激が加えられた時にどのような反応,影響があるかを追究するものです。呼吸器の細胞機能,生理機能や呼吸器疾患の病態機序を解明するうえで果たすべき役割は大きいと期待されています。
学歴・職歴等
1994年 | 名古屋大学医学部医学科卒業 医師免許取得 公立陶生病院 研修医 |
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1996年 | 公立陶生病院 内科医 |
1998年 | 名古屋大学大学院医学研究科博士課程(内科学第二専攻)入学 |
2002年 | 博士(医学)学位取得 外国留学(アメリカ合衆国:Biomedical Engineering,Boston University, Research Associate) |
2004年 | 名古屋大学医学部附属病院呼吸器内科 医員 |
2007年 | 名古屋大学大学院医学系研究科附属医学教育研究支援センター 特任助教(呼吸器内科学講座) |
2009年 | 名古屋大学医学部附属病院呼吸器内科 助教 |
2011年 | 名古屋大学医学部附属病院リハビリテーション 部長補佐(呼吸サポート担当)兼任 |
2013年 | 名古屋大学医学部附属病院呼吸器内科 病院講師 |
2017年 | 愛知医科大学医学部内科学講座(呼吸器・アレルギー内科) 准教授 |
2020年 | 愛知医科大学医学部内科学講座(呼吸器・アレルギー内科) 教授 |
フォトアルバム
インタビュー
座右の銘は?
「責任を全うする」このことを心に刻んでいます。責任感を持って職務を全ういたします。 患者さんの「診療」に全力で対応し,医学生や看護学生,研修医の「教育」に力を尽くしながら一人の医師・看護師を育て,さらに医療に貢献できるような「研究」を重視します。私はこの診療・教育・研究の3つに力を注いでまいります。
患者さんへのメッセージをお願いします
愛知医科大学病院の呼吸器・アレルギー内科を頼ってお越しいただいた際には,その信頼にお応えするために全力を尽くします。 正しい情報を正しくお伝えし,最良の医療を提供することを心掛け,患者さんと真摯に向き合う医師が集まっています。 難病の自己免疫性肺胞蛋白症や重症喘息,肺癌など呼吸器およびアレルギー疾患などに幅広く対応しておりますので,ぜひ当大学病院をご利用下さい。