〒480-1195 愛知県長久手市岩作雁又1番地1

脊椎脊髄疾患および末梢神経障害の手術も行います
原 政人 (ハラ マサヒト)
脊椎脊髄センター 部長 令和4年11月1日就任
専門分野 |
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認定医・専門医 |
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診療についての抱負
オーダーメイドの治療を提供最小限の手術で最大の効果を
私は脊椎脊髄疾患の手術,および末梢神経絞扼障害の手術を専門としています。脊椎脊髄疾患ついては,椎間板ヘルニアや脊椎症,脊柱管狭窄症などの一般的な変性疾患をはじめ,高度な脊髄圧迫をきたしている頚椎後縦靭帯骨化症の前方手術にも対応し,全国から受診いただいています。いま日本の脊椎外科手術は,ボルトでとめる脊椎固定術が主流になりつつありますが,当院では画一的な手術は行いません。症状によっては減圧術を選択し,どうしても必要な場合に限って固定術を行います。減圧術については,小さい穴を開けて神経圧迫を解除する「キーホール術」という難易度の高い手術を行うこともできますし,固定術については,「O-arm(オーアーム)」という最先端機器による3D-CT画像をもとにした手術を行うこともできます。また手術では必ず顕微鏡を使用するのも特徴です。顕微鏡で術部が20倍にも拡大されるため,より正確な手術を行うことができますし,対面で手術を行うパートナー医師も同じ視野を見ているため,安全性の担保という点や技術の向上の点でもメリットがあります。こうした環境の下,患者さんの症状や希望に合わせた「オーダーメイドの治療」を提供していきます。
他の診療科との連携を強化しより確実な高位診断を実施
当院の「脊椎脊髄センター」では,脊椎脊髄だけでなく,末梢神経の疾患の手術も手掛けています。痺れや痛みの原因が脊椎や神経根のみにあるのではなく,末梢神経にあることも少なくないからです。現状,末梢神経絞扼障害の手術に対応できる医療機関は限られています。特に足の症状を治せる医師は全国的に見ても少ないのが現状です。そのため,私たちが下肢の末梢神経障害の手術などを確立し,広めていくことが使命だと思っています。また,神経は脳から脊髄,末梢神経へとつながっているため,異なる部位での障害が同じような症状をきたすことがあり,世間では間違った部位の手術をされてしまっていることがあります。私たちはこれを防ぐ努力として,神経内科との連携による診断精度の向上やさらなる神経解剖の熟知を心掛けています。不幸な患者さんを生まないよう今後も外部に向けても発信していきます。
学歴・職歴等
1988年 | 名古屋大学医学部医学科卒業 医師免許取得 愛知県厚生連海南病院脳神経外科勤務(医員) |
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1992年 | 市立四日市病院脳神経外科勤務(医員) |
1994年 | 岐阜県厚生連久美愛病院脳神経外科勤務(医員) |
1995年 | 名古屋大学医学部附属病院脳神経外科勤務(医員) |
1998年 | 明陽会成田記念病院脳神経外科勤務(部長) |
1999年 | 稲沢市民病院脳神経外科勤務(医長) |
2001年 | 博士(医学)学位取得(名古屋大学) 名古屋大学大学院医学研究科脳神経病態制御学(脳神経外科助教) |
2009年 | 名古屋大学大学院医学研究科脳神経病態制御学(脳神経外科講師) |
2014年 | 名古屋大学大学院医学研究科脳神経病態制御学(脳神経外科准教授) 稲沢市民病院(副院長・脳神経外科部長) |
2015年 | 稲沢市民病院(脊髄末梢神経センター長兼任) |
2019年 | 愛知医科大学病院脊椎脊髄センター教授(特任) |
2022年 | 愛知医科大学病院脊椎脊髄センター教授 |
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インタビュー
座右の銘は?
私は幼い頃からずっと物事の本質を知りたいと思って生きてきました。ですから,物事を広く捉えて,その要点や本質を見抜くことを意味する「着眼大局」を座右の銘としています。