教授のご紹介 福井 高幸

福井 高幸

臨床経験が豊富な専門医がベストな治療を提供します

福井 高幸 (フクイ タカユキ)

呼吸器外科部長 令和3年5月1日就任

専門領域
  • 肺・縦隔・胸膜・胸壁の外科
認定医・専門医
  • 日本外科学会認定医・専門医・指導医
  • 日本呼吸器外科学会専門医,評議員
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • da Vinci Surgical System コンソールサージャン・サーティフィケート
  • ロボット支援手術プロクター
  • 関西胸部外科学会 評議員
  • 日本肺癌学会 評議員
  • 日本肺癌学会中部支部 評議員
  • 呼吸器胸腔鏡手術研究会世話人
  • 呼吸器低侵襲手術研究会世話人
  • 内視鏡外科学会会員
  • 世界肺癌学会(IASLC)会員

診療についての抱負

低侵襲の最先端治療,ユニポートVATSの導入

呼吸器外科では,胸の中の心臓と食道以外のほぼすべての臓器と部位の疾患の手術による治療を行っています。主には肺の疾患の治療です。肺の疾患の中でも肺癌の患者さんは増え続けており,その治療レベルを高めていくことは急務と言えます。呼吸器外科では,肺癌の低侵襲な最先端治療として,ダビンチによるロボット支援手術や単孔式胸腔鏡手術(ユニポートVATS)を行っています。従来の胸腔鏡手術では,胸に小さな穴を3ヵ所開けていましたが,ユニポートVATSは1ヵ所だけの穴で済ませられるため,患者さんの負担をより減らすことができます。この2つの低侵襲治療が行えることに加え,臨床経験20年以上の豊富な実績のある専門医が私を含め3人揃っており,患者さんにとってベストな治療を行えるのが愛知医科大学病院の呼吸器外科の強みです。今後は,他の診療科と連携したチーム医療をさらに強化していくとともに,呼吸器外科これからを担う医師の育成に注力し,より多くの患者さんの治療が行える体制を築いていきたいと思っています。

技術と知識の両方に精通した呼吸器外科医に

私は「自分の手(手術)で病気を治したい」と思っていた研修医1年目に,呼吸器外科の先輩医師から「これから肺癌はますます増えていく。しかし,東海地区は呼吸器外科医が足りないから頑張ってみないか」と熱心に誘われてこの道を選びました。人と人の縁は貴重で,今も大切にしています。呼吸器外科医として喜びを感じるのは,患者さんが手術をして元気になったときです。特に愛知医大のような大学病院で,チームを組んで難しい手術を成功させて患者さんが快復した姿を見ると嬉しいです。その機会を増やしていくためには,学び続ける必要があります。手術は毎回が勝負で,入念な準備が必要です。また最新技術を吸収していかなければいけません。ただ私は手術だけに力を入れるのではなく,研究も大切にしていきたい。そして技術と知識の両面に精通した呼吸器外科医になりたいと思っています。

学歴・職歴等

1998年 浜松医科大学医学部医学科卒業
医師免許取得
袋井市民病院 研修医
1999年 国立名古屋病院(現名古屋医療センター)研修医
2000年 愛知県がんセンター胸部外科レジデント
2002年 国立名古屋病院(現名古屋医療センター)外科 医員
2003年 名古屋大学予防医療部 愛知県がんセンター研究所分子腫瘍学部
2006年 医学博士学位取得(名古屋大学)
名古屋大学大学院医学系研究科修了
愛知県がんセンター中央病院胸部外科 医長
2012年 名古屋大学医学部附属病院呼吸器外科 病院助教
2014年 同病院講師
2017年 同講師
2020年 同病院准教授
2021年 愛知医科大学医学部外科学講座(呼吸器外科)教授
愛知医科大学病院呼吸器外科 部長

フォトアルバム

インタビュー

座右の銘は?

「できそうにないことでもやらなければいけないときがある。できることでもやってはいけないときがある。この判断をいかにするかがその人の価値を決める」。手術をするべきか否か,しっかりとした見極めができる外科医でありたいです。

患者さんへのメッセージをお願いします

呼吸器外科に来られた患者さんの不安を一刻でも早く取り除き,元気になっていただきたい。そのために,医局の全スタッフがいま考えられるベストの手術を提供するという思いで日々勉強し,練習を重ね,情報を収集し,努力をしておりますので,呼吸器の手術はどうぞ安心してお任せください。