放射線治療を受けることになりました。 どのような治療ですか?

放射線治療を受けることになりました。 どのような治療ですか?

放射線を使って腫瘍細胞を死滅させたり,痛みを和らげる治療です。 病気の部分だけに放射線が当たるように,放射線科医と診療放射線技師等は努力をします。

放射線は身体に当てても痛みも熱さも何も感じませんが,少しずつ放射線を当てるため,普通1ヶ月から1ヶ月半程度かかります。
治療期間中,放射線科医が定期的に診察を行い,治療効果の判断や副作用が出ていないか確認をします。最後まで治療を続けるよう頑張ってください。

当院では,放射線治療専門医,放射線治療専門放射線技師,医学物理士,放射線治療品質管理士,診療放射線技師および専従看護師が治療を担当しています。

どれくらい時間がかかるの?

通常の治療では,放射線を当てる時間は数分です。位置を正確に合わせるための時間を含めて,10分程度で終わります。

特殊な治療については,治療前にスケジュールを詳しく説明させていただきます。

治療を受けるときの注意

治療自体は痛みを伴いません。動かないようにしていただくことが大切です。動かれると,正しい位置に放射線が当たらなくなってしまいます。

治療が進んでくると,人によって食欲がなくなったり,のどが痛くなったり,皮膚がかゆくなるなどの副作用が出る方もみえます。症状は治療する場所によって,人によって全く異なります。一時的なものですので心配せずに,何でも医師や診療放射線技師,看護師にご相談下さい。

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放射線治療を開始するまでの流れは?

固定具(シェル)

放射線治療医の診察にて放射線治療の適応と判断された場合は,まず放射線治療について十分な説明を受けてください。十分納得して同意をされた後,必要に応じて固定具を作成して,CTシミュレータ(放射線治療計画用CT)の撮影を行います。
CTシミュレータの画像から,病巣の大きさや位置を3次元的に把握して治療計画を行います。
放射線治療計画装置を用いて,体内に放射線が照射される線量分布図を作成して,病巣や正常組織の線量を確認しながら照射方法を決定し,十分な確認をした後放射線治療を開始します。

CTシミュレータ


線量分布図

内照射療法

骨転移性疼痛に対する「メタストロン」治療,悪性リンパ腫に対する「ゼヴァリン」治療,骨転移に対する「ゾーフィゴ」治療も行っています。希望される方はご相談ください。