透視,造影検査を受けることになりました。 どのような検査ですか?

透視,造影検査を受けることになりました。 どのような検査ですか?

透視,造影検査にも色々な種類がありますが,主なものについて説明します。

消化管造影検査

食道,胃,腸などは普通のエックス線撮影では診断しづらいため,バリウムなどの造影剤を使用して消化管の形態,粘膜の状態などを観察します。
検査の内容によっては,当日の飲食禁止,検査食や下剤の服用など患者さんの協力が必要な場合があります。また,検査中には患者さんに体の向きを変えてもらいながら,様々な方向から撮影を行います。
検査当日には,消化管の蠕動運動を抑えるために腕に筋肉注射をしたり,胃を膨らませるために発泡剤を飲んでいただいたりすることもあります。
検査後に,バリウムの排出を促すために下剤を飲んでいただくことがあります。

泌尿器系検査

腎臓や尿路,膀胱の機能や形態を調べるため,尿路造影検査を行っています。

整形外科系検査

骨折や脱臼を透視下で確認しながら整復します。
また,脊髄腔や様々な関節(肩関節,股関節,手関節など)に造影剤を注入し,関節腔の形態を調べます。

脊髄腔造影

手関節造影

どれくらい時間がかかるの?

検査の種類や内容によって様々です。

  • 消化管検査では,15~30分程度です。
  • 泌尿器系検査では,20~60分です。
  • 整形外科系検査では,15~30分です。
  • 特殊検査,治療では,15~60分です。

検査を受けるときの注意

造影検査は,原則として絶食後の空腹時に行います。
検査の内容によって検査前の制限がありますので,検査予約の際の指示に従っていただきます。頻度は少ないですが,吐き気や発疹などの造影剤の副作用が起こることがありますが,事前に十分な説明を行い,注意して使用します。
以前に副作用があった方,当日の体調が悪い方はスタッフまでお知らせください。