検査相談コーナー(血液・尿検査)

よくあるご質問

腎臓はどのような働きをしていますか?

腎臓は脊柱の両側にあるそら豆に似た形をした2つの小型の臓器で,主な働きは尿をつくり排泄することです。

血液の25%は腎臓でろ過され,老廃物(からだに必要なだけの水分や塩分,栄養素などを除いた残りもの)を尿として排泄します。尿の色が淡い黄色なのは血液のなかの古くなった赤血球が壊れて変化したためです。

腎臓の機能に関連した検査項目です。

尿スクリーニング検査

試験紙を尿に浸し色の変化で判定する検査です。主に腎疾患や尿路系疾患の早期発見に有用です。

基準値
pH 5.0~7.5,蛋白・糖・潜血・ビリルビン・ケトン体 (-),ウロビリノーゲン (±)
尿沈渣

尿に含まれている様々な物質(赤血球や白血球など)を顕微鏡で観察する検査です。

尿素窒素(UN)

尿素窒素(UN)は腎臓でろ過され尿中へ排出されますが,腎機能が悪くなると充分に尿中へ排出されにくくなり血中濃度が増加します。

基準値
8.0~22.0 (mg/dl)
クレアチニン(Cre)

クレアチニン(Cre)は腎臓でろ過され尿中へ排出されますが,腎機能が悪くなると充分に尿中へ排出されにくくなり血中濃度が増加します。

基準値
男性 0.60~1.10
女性 0.40~0.70 (mg/dl)
推算糸球体濾過量(eGFR)

推算糸球体濾過量(eGFR)は血液中のクレアチニン値を基に,年齢と性別を考慮して算出される値で,腎機能の評価に用います。この値が低いほど,腎臓の働きが悪いことになります。