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よくあるご質問
肝臓はどのような働きをしていますか?

肝臓の働きは非常に多岐にわたり,体の組織や細胞に必要な材料を生産したり,逆に老廃物を分解処理したりします。そのため,体内の一大生化学工場とも言われています。
肝臓の主な機能
- 代謝機能
- 栄養素(糖質・脂質・蛋白質)の取り込み・貯蔵・分解,細胞の代謝,ビタミンの活性化・貯蔵,ビリルビン・胆汁酸の生成,鉄・銅その他重金属の代謝など
- 排泄機能
- 胆汁の生成と排泄
- 解毒機能
- 各種化合物の酸化・還元・水解・抱合化など
- 凝固線溶因子の生成
肝臓の機能に関連した検査項目です。
総タンパク(TP)
総タンパクは一般に健康や栄養状態の指標として利用されます。アルブミン値やグロブリン値と関連させて結果を考察する必要があります。
- 基準値
- 6.7~8.3(g/dl)
アルブミン(Alb)
肝臓で作られるアルブミンは産生能の低下により低値を示します。 肝機能低下や栄養状態不良の指標になります。
- 基準値
- 4.0~5.0(g/dl)
ビリルビン
ビリルビンは赤血球中のヘモグロビンの代謝産物です。種々の肝障害で増加してきます。増加すると黄疸の原因になります。
- 基準値
- 0.30~1.20(mg/dl)
AST(GOT)
従来GOTと呼ばれていた項目です。肝細胞が傷ついたり破壊されたときに血液中に放出されます。 慢性肝炎の場合は上昇が穏やかですが急性肝炎の場合は非常に高値となります。
- 基準値
- 13 ~33 (U/l)
ALT(GPT)
従来GPTと呼ばれていた項目です。肝細胞が傷ついたり破壊されたときに血液中に放出されます。慢性肝炎の場合は上昇が穏やかですが,急性肝炎の場合は非常に高値となります。肝細胞にはALTよりASTの方が多く含まれています。しかし,ASTは他の臓器・組織(心筋,骨格筋,腎臓,血球など)にも多く含まれているため,肝臓特異性の高いALTが一般的に肝疾患の指標として利用されています。
- 基準値
- 男性 6 ~30
女性 6~27 (U/l)
アルカリフォスファターゼ(ALP)
主に閉塞性の肝疾患時に上昇します。その他,骨代謝とも関連があり骨疾患の場合にも増加することがあります。
- 基準値
- 115~359 (U/l)
γ-GT(GGT)
閉塞性肝疾患やアルコール性肝疾患の場合,あるいは薬剤による肝障害の場合に上昇します。一般にアルコールを多飲すると増加するケースが多いとされますが,増加しない人もいます。
- 基準値
- 10 ~47 (U/l)
アンモニア
蛋白質の最終代謝産物の1つで神経毒性があるため肝臓で無毒化されて腎臓から排泄されます。 非代償性肝硬変,劇症肝炎の場合など重篤な状態で上昇します。
- 基準値
- 14~43(μmol/l)