検査相談コーナー(血液・尿検査)

よくあるご質問

糖尿病とはどのような病気ですか?

糖尿病はインスリンの作用不足によって慢性の高血糖状態が持続する疾患です。

 

インスリンはすい臓で作り出されるホルモンで,血液中のブドウ糖を細胞に取り込みエネルギーとして利用するのを助ける働きをしています。インスリンの作用が不足するとブドウ糖を利用できなくなり血糖値が高くなります。これを高血糖と言います。インスリンの作用不足には,すい臓のインスリンを作り出す能力が低下してしまう(インスリン分泌低下)場合とインスリンに対する細胞の感受性がわるくなる(インスリン抵抗性)場合があります。いずれの場合も高血糖状態を放置していると,腎症,網膜症,神経障害の三大合併症をはじめさまざまな臓器に障害をもたらします。検査で病状をチェックし血糖コントロールを続ければ健康な人と同じように過ごすことができます。

糖尿病に関連した検査項目です。

75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)

75gブドウ糖水を飲み,経時的に血糖値の変化を調べる検査です。
検査日の前夜9時以降から検査時まで絶食していただき,当日は空腹時状態で採血し血糖値を測ります。その後75gのブドウ糖水を飲み,時間を追って採血し血糖値がどう変化するかを調べます

基準値
2時間 140未満(mg/dl)
血糖値

空腹時の血中ブドウ糖濃度です。

基準値
70~109(mg/dl)
ヘモグロビンA1c(HbA1c)

血液中のブドウ糖と結合したヘモグロビンです。1~2ヶ月前の血糖値を反映します。

基準値
4.6~6.2(%)
グリコアルブミン(GA)

血清中のブドウ糖と結合したアルブミンです。2週間前の血糖値を反映します。

基準値
12.4~16.3(%)
血中インスリン(IRI)

血中のインスリン量です。注射によるインスリン量も含みます。

基準値
1.1~17.0(μU/ml)
血中C-ペプチド

インスリンが合成される前段階の物質(プロインスリン)が,分解されるときに発生する物質です。インスリンと同程度の割合で血液中に分泌され,インスリン量を反映します。注射によるインスリン量は含みません。

基準値
1.1~3.3(ng/ml)
尿糖

尿中のブドウ糖濃度です。

基準値
陰性(-)