お薬相談コーナー

よくあるご質問

坐薬はどのように使えばいいですか?

中腰になって,先のとがった方から肛門に挿入します。

坐薬の使い方

坐薬を包装から取り出し,薬の後部を持ちます。中腰になって,先のとがった方から肛門に挿入します。起き上がれない場合は横向きになって脚を曲げ,坐薬を深く挿入してから脚を伸ばせば容易に挿入できます。
坐薬のすべりが悪いときは,水またはぬるま湯で先端を濡らすか,手の上で転がして少し温めた後で挿入しても構いません。あまり温めると坐薬が溶けてしまいますので,気をつけてください。
挿入後の20~30分間は激しい運動をせず,安静にしていましょう。挿入が浅い場合などでは異物感や便意を感じることがあります。完全に挿入して,しばらくは我慢しましょう。油のような排泄物が出ることがありますが,坐薬が溶けたものなので心配いりません。

乳幼児に坐薬を使うとき

坐薬は,吐き気のあるときや食欲のないときでも子どもに使用できるのでよく処方されます。お子さんを仰向けに寝かせて両足を持ち上げ,坐薬の先のとがった方から肛門内に深く入れた後4~5秒間肛門を押さえてください。できるだけ排便後に挿入してください。坐薬を挿入した刺激で便が出て,坐薬が排出されてしまうことがあります。

排出されてしまったときは

坐薬の形が残ったまま排出された場合は,再度挿入してください。
坐薬が溶けてしまっている場合や10分以上経過している場合は,薬がある程度吸収されているため,新しい坐薬を挿入せず様子を見ましょう。

二分の一量などの指示がある場合は,右図のように包装の上から清潔なハサミなどで斜めに切った後包装をはがし,上のとがった部分を使用します。残った下の部分は使わずに捨ててください。

※アンヒバ坐剤とダイアップ坐剤と一緒に使う場合は,ダイアップを先に挿入し,30分経ってからアンヒバを挿入してください。

坐薬の保管方法

品質を保つために,できるだけ涼しい,直射日光の当たらないところに保管してください。また,特に指示のない限り,冷蔵庫で保管しておきましょう。