卒後臨床研修センター

当院の臨床研修プログラムは,厚生労働省の定める「医師法第16条の2第1項に規定する臨床研修に関する省令」に基づき,2019年3月に厚生労働省から示された施行通知の一部改正を踏まえて作成されており,学内のみで2年間の研修を行う一般プログラム・学内コース(内科系・外科系・総合医),2年目の最大5か月間を市中の協力病院で研修する一般プログラム・学外コース,産婦人科及び小児科の専門診療に特化した特別プログラムから,いずれかを選択することができます。
当院は,特定機能病院として最新の医療を提供するとともに,尾張東部医療圏の地域医療を支えているため,あらゆる分野の一次,二次救急症例を始め,コモンディジーズから一例報告に値する貴重な症例まで幅広く経験できる環境が整っています。
例えば,病院の組織としてプライマリケアセンターを設けており,必ずローテイトするプログラムになっているため,大学病院でありながら施行通知の一部改正によって2020年から必修化された「一般外来研修」を十分に経験することができます。
一方,ドクターヘリを有する高度救命救急センターも設置しているため,三次救急医療の実践まで可能な研修プログラムとなっています。
当院の当直体制は,研修医1年目を2年目が,2年目を上級医が指導する屋根瓦方式を採っており,全ての救急患者を複数で診察する体制となっています。
また,卒後臨床研修センターには専任の教員およびスタッフが配置されており,安心かつ有意義な研修が実施できる体制をとっています。

ごあいさつ

センター長 中野 正吾

センター長 中野 正吾

Try something new! 新しいことへの挑戦
愛知医科大学病院は「新時代の要請に応え得る医師を養成し、あわせて地域住民の医療に奉仕すること」を建学の精神として1974年に開院し、これまで多くの医療人を育て、輩出してきました。当センターは研修医の教育、指導を目的に2003年に創設されました。現在は、副院長をセンター長とし、6名の副センター長、4名のプログラム責任者と専任事務員、さらに全診療科のセンター教員を加えた50名あまりのメンバーで構成されています。
初期研修においては、着任とともに医療チームの一員としての責任が与えられ、様々な知識、技量、コミュニケーション力が求められます。また患者さんやご家族と向き合う人間力も試されます。日々、新しいことへの挑戦です。先輩の指導を受け、同僚と切磋琢磨しながら多くの業務にあたりますが、この時期の研鑽が今後の医療人としての方向性を決めるといっても過言ではありません。ときには大変なこと、苦しいこともあると思いますが、奉仕者として患者さんのために役に立てたことを実感し、また患者さんの家族から感謝されることを通じて、医療人としてのやりがいを感じてもらえると信じています。
愛知医科大学病院の使命は特定機能病院として最新の医療を患者さんに提供することですが、同時に尾張東部医療圏の地域医療を支えています。そのためコモンディジーズから先端医療や3次救急を必要とする疾患まで幅広く受け入れることができる体制が整っています。アカデミアならではのリサーチマインドを持つ優れた指導医が多く在籍しており、後期研修、専門医取得を見据えたキャリアアップにも最適です。
初期臨床研修では基本的な診療能力を身につけることが第一の目標ですが、当センターの研修プログラムは必須診療科を含む幅広い診療科を選択できる一般プログラムのほか、小児科や産婦人科に特化した特別コースも設けられています。 また、一般プログラムでは、希望者は一定期間、提携先の市中病院で研修することもでき、各自の希望に応じたテーラーメードプログラムの作成が可能です。更に選択診療科での指導だけでなく、早朝カンファランスでの各診療科における緊急対応指導、中心静脈カテーテル挿入を始めとする院内チームによる実技実習、総合診療科の指導によるプライマリケアセンターでの外来業務、救急診療部による1次・2次救急、高度救命救急センターにおける3次救急など幅広い知識、経験、実技の習得が可能です。
2014年5月より高度な医療に対応できる最新の機器が備えられた新病院での診療を行っており、充実した臨床研修が行えると確信しています。卒後研修制度は刻々と変化しています。より良い研修環境が提供できるように、我々も新しいことに挑戦しながら全力でサポートします。医師としての第一歩を愛知医科大学病院でともに歩みだせることを心待ちにしています。

臨床研修病院情報

キーワード

卒後臨床研修センター,初期臨床研修

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