臨床工学部

公益社団法人日本臨床工学技士会<br>オリジナルマスコット 『シープリン』

公益社団法人日本臨床工学技士会
オリジナルマスコット 『シープリン』

平成4年4月1日に臨床工学部が設置されました。
当初,循環器・代謝・呼吸器・医療機器管理の4部門にわけて,専門の知識や技術を患者の治療に生かせるようにしてきました。現在は,呼吸器と医療機器管理を統合し,医療機器管理部門としています。
医療機器には専門の知識が必要な装置があり,医師・看護師だけでは扱いにくい装置があります。特に,臨床工学技士が操作する生命維持管理装置は,より安全な治療のために様々な安全装置が付属され複雑化してきています。こういった装置の操作及び保守管理していくのが私たちの仕事となっています。
病院で日常的に使用される輸液ポンプやシリンジポンプなど各種医療機器を,日常・定期点検を行い、安心して使用できる医療環境を作ることも我々の仕事です。さらに医療機器の使用法や注意事項などの講習会を医師や看護師へ開催するなど,そのお手伝いさせていただいています。
このように安全に使用できる医療機器を提供することや直接的に操作することで高度医療に貢献しています。

ごあいさつ

当院は,毎日およそ870名の入院患者さんの治療を行なっています。多くの患者さんやその家族の方から高度先進医療を期待されています。しかし,診断・治療に際して扱う医療機器は約300種類あり,それぞれの部品まで入れると数千の医療器具の安全な使用の上に成り立っています。医療機器の機能や特徴を熟知していない医師や看護師が機器を扱うことは大変危険な行為になってきています。現在,臨床工学部12名で致命的なトラブルもなく,この規模の病院が運営されていることを考えると臨床工学技士の皆さんの日々の努力の結晶であると感謝しています。
しかし,新病院に向けて病院内の各部署から,1)人工心肺業務,2)血液浄化関連業務,3)ペースメーカ関連業務,4)心臓カテーテル関連業務,5)手術部関連業務,6)集中治療部関連業務,7)中央管理機器業務,などのたくさんの要望が出されています。「医療安全と高度先進医療」を理念として掲げる大学病院のためにも,臨床工学部の充実は必須の事項になります。
今後,人員の充実を図るとともに,臨床工学部の組織も大幅に改革し,これまで以上に診療に貢献できるように頑張るつもりです。

業務案内

臨床工学技士とは、厚生労働大臣の免許を受けて「医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作および保守点検を行うことを業とする者」をいいます。生命維持管理装置とは、人の呼吸、循環又は代謝の機能の一部を代替し、又は補助することが目的とされている装置をいいます。具体例としては、人工呼吸器、人工心肺装置、血液浄化装置、体外式ペースメーカ、補助循環装置などがあります。(臨床工学技士法条文より抜粋)

心臓カテーテル業務

CAGでの外回り業務、冠血流予備量比(FFR)や、右心カテーテル検査では測定、及び記録を行っています。

PCIでは血管内エコー(IVUS)や光干渉断層法(OCT)などの操作をはじめ、ロータブレーター、大動脈内バルーンパンピング(IABP)、経皮的心肺補助装置(PCPS)の操作も行っています。


年間症例数
  2015年 2016年 2017年 2018年
CAG 894件 912件 817件 828件
PCI 290件 325件 285件 298件
Rota 11件 16件 11件 15件
緊急カテーテル 159件 179件 118件 196件
IABP件数(心臓外科含まず)   58件 66件 77件
PCPS(心臓外科含まず)   11件 12件 18件

人工心肺業務

人工心肺とは、心臓や大血管に対しての手術において(生体の)心臓と肺の機能を人工的に代行し血液循環を維持する生命維持管理装置です。臨床工学技士はこの装置を用いて(心臓)手術中の操作・管理を行っています。また、患者さんの負担を軽減することを目的にとした低侵襲心臓手術(MICS)や2017年より当院でも開始した経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)にも対応しています。

年間症例数
  2015年 2016年 2017年 2018年
On pump症例 52例 80例 86例 104例
Off pump症例 21例 49例 58例 60例
合計 73例 129例 144例 164例


透析(総合腎臓病センター)業務

総合腎臓病センターでは血液透析、血液濾過透析などの入院中の維持透析関連療法と血漿交換、血漿吸着などのアフェレシス治療を行っています。また、これらに関わる透析装置の保守点検業務も臨床工学技士が行っています。


年間症例数
  2015年 2016年 2017年 2018年
PE:単純血漿交換 53回 39回 83回 52回
DFPP:二重濾過血漿分離交換 84回 91回 100回 81回
PA:血漿吸着 26回 5回 10回 12回
CART:腹水濾過濃縮再静注法 42回 31回 47回 39回
GCAP:顆粒球除去療法 69回 153回 90回 59回
LCAP:白血球除去療法 0回 7回 1回 0回
LDL:吸着療法 25回 0回 16回 11回
合計 299回 326回 347回 254回


医療機器管理部門

作成中


集中治療業務

作成中


ペースメーカ関連業務

ペースメーカ(ICD、CRTも含む)植込み手術での臨床業務。ペースメーカを植込みされた方の外来での定期的なフォローアップ。自宅での遠隔モニタリングの運用を実施しています。
遠隔モニタリングを行っている患者数は224名(前年度比+61人)となっています。(2017年末時)
また、MRIやOPEなどの設定変更が必要な際の介助も行っています。


年間症例数
  2015年 2016年 2017年 2018年
新規埋込(件) 30 37 37 48
電池交換(件) 11 10 16 39
合計(件) 41 47 53 87


電気生理検査(EPS)及び、カテーテルアブレーション(ABL)業務

年間症例数
  2016年 2017年
AT PVI(件) 117 149
Other(件) 46 50
VT(件) 15 14
合計(件) 178 213

学会実績

演題名 学会・研究会名 年度
人工心肺自動記録装置 ~JOCAPXL 当院による仕様~ 第33 回 日本体外循環技術医学会東海地方会 2010
クリオグロブリン血症に対するクリオフィルトレーションの経験 第60回 日本透析医学会 2014
ファントムモデルによる冠動脈内超音波画像の計測誤差の検討 第79回 日本循環器学会 2015
血管内超音波と光干渉断層法の計測値誤差の検討 第79回 日本循環器学会 2015
ヘパリン起因性血小板減少症疑いにPCPSを使用し維持管理に成功した1症例 第33回 日本心血管インターベンション治療学会東海北陸地方会 2015
キャリブレーション前のCDI500シャントセンサーの信頼性に関する検討 第42回日本体外循環技術医学会 2016
心房細動アブレーションにおけるイリゲーション灌流水量の検討 第80回日本循環器学会 2016
順行性選択的脳灌流法 (SCP) のモニタリングにレーザ血流計を使用した経験 第43回日本体外循環技術医学会 2017
僧帽弁閉鎖不全症に対する右小開胸MICSは、術後人工呼吸管理期間・ICU滞在期間を減らせるか 第45回 日本集中治療医学会 2018
Fisher症候群に対して血漿吸着療法を施行した1例 第63回 日本透析医学会 2018
RMS によりリード脱落の早期発見が可能であった一例 第52回ペーシング治療研究会 2018
MICS時に下肢過灌流によるrSO2の上昇を認めた一例 第44回日本体外循環技術医学会 2018
愛知医科大学病院における体外循環の管理方法 第42回日本体外循環技術医学会東海地方会 2019
重症大動脈弁狭窄症に対する外科的大動脈弁置換術と経カテーテル大動脈弁留置術の術後急性腎障害の検討 第46回日本集中治療医学会 2019
RMS によりリード脱落の早期発見が可能であった一例 第 29回日本臨床工学会 2019
透析一時中断時に行う閉鎖回路による循環(空回し)中の遊離ヘモグロビン値の検討 第64回日本透析医学会 2019
経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)における造影剤腎症の検討 第64回日本透析医学会 2019

キーワード

人工心肺装置,IABP,PCPS,ペースメーカ,中央管理,人工呼吸器,NPPV,血液透析療法,,血漿交換療法,持続的血液濾過療法,腹水濾過濃縮静注法,白血球除去療法,臨床工学,ME

関連リンク

連絡先

臨床工学部 ME室

TEL
外線 : 0561-62-3311(代表)
内線 : 34011