中央材料部

器材洗浄後,組み立てエリア

器材洗浄後,組み立てエリア

中央材料部は入院・外来患者の診療,治療に使用される器具・器材の洗浄,滅菌,パッキングの全てを行い,各部署へ滅菌器材及び清潔な材料の供給を行う部門です。
洗浄・組み立て・滅菌エリアと区別し,効率的に業務を行っています。

ごあいさつ

部長
野手英明

患者さんの皆様は麻酔科にあまりなじみがないかも知れません。麻酔科は患者さんが安全かつ快適に手術を受けることができるよう,細心の注意を払って麻酔管理に当たっています。また,あらゆる方法を用いて術後の痛みを最小限にするように努めています。最近は,超音波ガイド下神経ブロックという新しいテクニックを駆使して,副作用・合併症の少ない鎮痛をおこなっています。

安心・納得して手術を受けていただくためには麻酔のことを十分理解していただく必要があります。麻酔のことで何かご不安,ご質問がございましたらどうぞ遠慮なくお尋ねください。

この度中央材料部長を拝命しました。中央材料部は病棟,手術室で用いる医療器機の洗浄・滅菌業務を主とし、患者さんが医療を受けるにあたり医原性の感染を受けることがないように病院内でも重要な位置づけにあると認識しています。
また中央材料部長として関係する感染予防や医療材料・物流に関する各委員会等では、職種や部署を超えた横断的な考え、知識、判断によって患者さんの安全のみならず、病院運営にも深く関与する重要な職だと考えております。
『感染』しなければ早く治癒・軽快・退院できます。適切な医療材料の購入・使用により医療の効率化やコスト減少ができます。これが最終的に患者さんと病院の利益になり医療従事者の働き方改革につながればと思いながら運営していきますので、当院の医療に携わるすべての人にご協力よろしくお願い申し上げます。

業務案内

業務は委託職員にて全て行われ,管理者は中央手術部師長が兼務しています。
各部署に安全な滅菌器材を供給するために以下のような業務を行っています。
各部署では,1次洗浄を行わずに専用コンテナに収容し,中央材料部へ返却されるため,中央材料部にはジェットウォッシャー4台と蛇管洗浄器1台と超音波洗浄器1台があり,洗浄業務を行っています。洗浄器及び器材の洗浄評価としては専用のキットを使用し,評価しています。
滅菌は,あらゆる菌(病原菌を含めて)を限りなく0に近い数字まで死滅させる事を言い,当院は高圧蒸気滅菌装置4台とガス滅菌器2台とプラズマ滅菌器1台を使用し,高圧蒸気滅菌器においては滅菌保障としてのボウィーディックテストの実施を定期的に行い,滅菌器材には関しては滅菌の有無がわかるように各種滅菌器にあわせた化学的インジケーター付きパッキング素材を使用すると共に,パック内にインジケーターを入れて滅菌しています。さらに,滅菌時には生物学的インジケーターを使用し滅菌判定を実施しています。
滅菌物には滅菌期限を設け,器材の包装に日時を表示し,期限切れを起こさないよう管理できるようにしています。
また,各部署定数管理を行い器材の過不足が起こらないよう部署との連携を図り,器材管理を行っています。
器材の回収,配送は1日1回としている。

作業スタッフがいつも心がけていること

患者さんに確実に滅菌された器材が安全に使用されるように,中央手術部では細やかな確認作業を行っています。そして,診療や看護に支障の無いようまた手術が安全敏速に出来るよう患者さんの立場にたち,迅速・的確に中央材料部の作業が出来るよう心がけています。
また,感染防止のための新知識や洗浄・滅菌の質を上げるよう研修に参加したりして日々努力しています。

キーワード

器材,洗浄,滅菌,パッキング,安全

連絡先

TEL
外線:0561-62-3311 愛知医科大学病院・代表
内線:2758 中央材料部受付(8:30~17:00)