中央手術部

手術室内

手術室内

中央手術部は入院・外来患者さん共に定期・緊急手術が行われる診療部門です。手術部の院内における役割は年々増加し,ますます重要になってきています。患者さんの健康回復とサービスの向上を目的に,手術が効率的でかつ安全円滑に遂行されるようにたえず手術環境を整備維持することを目標に仕事をしています。手術は手術手技や手術機器の進歩により,高度・複雑化し,長時間を要する手術も年々増加しています。これに対応すべく手術部は医療・看護スタッフの教育にも力をいれ,医療教育機関として高度先進医療を支え,チーム医療を担う手術部職員の育成にも力を注いでいます。

ごあいさつ

これまでに看護スタッフの配置をはじめ各診療科が安全,安心,快適に手術を行なうための手術室の環境整備を強化してきました。各診療科との連携を密に手術計画・スケジュールの調整,緊急手術への対応も全体としてさらにスムースな運営を目指しています。平成26年5月に新病院が開院し,各診療科の医師,薬剤師,臨床工学士,看護スタッフ,病院事務職員が一丸となり手術室の効率的な使用管理,感染防止,機器・備品の整備等を行ない,より円滑な運営ができるように調整を図っています。

業務案内

手術室の手術予定の編成・運営・管理

定期手術は年々増加し安全かつ効率的に行われるように,毎週火曜日の夕方に手術室を使用する全診療科による翌週分の手術予定枠の編成調整会議を行っている。それに伴い手術室の環境整備と手術支援チームの配置,手術で使用する機器の手配,管理を行っています。緊急手術にも患者さんの病態,状態に応じ対応しています。
今後は物流システムの導入とともに,安心安全を担保し安定的に医療材料や器材の供給を行うとともに,業務を標準化することでリスク管理を行っていく予定です。
また診療材料の採用に関しても病院経営をも視野に入れた,手術室の経営的な収支把握にも力をいれ,医師主導型から病院主導型への転換を進めていく予定です。

手術室の清潔環境の維持

手術室の清潔環境を維持するには,患者さんや医師の入室方法,機器・医薬品の搬入方法,清掃方法や医療廃棄物の処理方法など多くの要因を検討する必要があります。

教育・養成

  1. 医学部学生
    統合講義(診察・検査ユニット)で,感染・消毒・滅菌・外科周術期の講義,客観的臨床能力試験(OSCE),外科系の臨床実習前に手術時の手洗い法,ガウンテクニックなどについての講義・実習指導を行っています。
  2. 臨床研修医
    2004年4月から新臨床研修医制度の導入により,外科研修が必須化され研修医は外科系のローテーション研修が行われ,外科・麻酔科・救命救急科ごとに指導体制をとっています。
  3. 手術部職員
    新人手術部看護師は手術部の実務経験を通して,手術患者のこころのケアなど病棟や外来の診療では体験できない看護の一面を会得することができます。
    また手術支援を安全,効率的に行う能力の育成も行っています。各診療科からの短期間の職員研修も受け入れています。特にチームプレーを必要とする手術室勤務は,将来どの分野の看護の方向へ進んでも,役に立つ大変貴重な経験となりえます。
  4. 看護学生
    手術室では,手洗い介助,外回りの看護師の協力が大変重要で,これがあってスムースな手術を行うことができます。看護師は手術で使用する器械のチェック・カウント,ガーゼカウントなどを通して手術の安全にも貢献していることを学べます。
  5. 手術部看護師の養成
    ベテラン看護師は,新人看護師をマンツーマン方式で指導して短期間で即戦力となるように教育しています。看護部との連携のもと,看護師教育に力を注ぎ,学会・研究会への参加で知識,技術の習得,手術室認定看護師の資格取得や手術室看護師の養成など積極的に支援しています。
  6. 臨床工学技士の養成
    手術は,年々高度・複雑化し精密機器への依存度がますます高くなってきています。このような手術においては,臨床工学技士はこれまで以上に重要な責務を担うことが考えられます。手術部では,臨床工学技士養成のための場を提供しています。

手術医学

  1. 手術室内のリスク管理,安全の確保
  2. 手術室の有効利用,稼動の効率化
  3. 患者確認,看視
  4. 手術材料,機器の洗浄,消毒,滅菌と感染制御
  5. 手術用ME機器
  6. 医療経済

中央手術部は,手術を安全,効率的に行っていくために,医療安全管理室,感染制御部,診療材料委員会などとタイアップして,病院内において重要な役割をさらに果たすためにいろいろとさらなる改革を進めています。

また麻酔科の協力により,手術待機期間の短縮と手術待機患者数の減少を図るために,これまでの週8列の手術対応から2010年4月から週9列の手術対応を行っています。
2009年の総年間手術件数は6,846件(定期6,110件,緊急736件),2010年は7,049件(定期6,309件,緊急740件),2011年の総手術件数は7,351件(定期6,598件,緊急753件),2012年6月までの手術件数は3,764件(定期3,340件,緊急424件,)で,年々手術総数の増加がみられます。
2009年4月より専任の手術部長を向かえ中央診療部門として独立しました。2012年4月現在のスタッフは看護師長1名,主任2名,看護師53名,臨床工学技術師4名です。またサテライトファ-マシ-が2007年8月に設置され,薬剤師が常駐して,手術室内の薬剤管理を一手に荷い,効率化に貢献しています。
2014年5月より,新病院の開院により,新手術室は従来の12室からバイオクリーンルーム2室,ハイブリット手術室1室,デイサージャリーなど種種の手術にも対応できるように19室へ増加します。フィルムレスによる画像システムも稼働しており,各部屋の設備には大型の壁掛け液晶モニターを備え,術野映像も映し出せ麻酔医,看護師ともに手術野の情報を共有することが可能です。
手術に使用する手術器具はセット化し,鋼製小物・器械は滅菌した状態で常に使用できるように効率化をはかっています。
これまで以上に手術室の安全で効率的な運用と,院内の情報伝達の円滑化を図り,『患者さんに安心安全な質の高い医療を提供するために』手術室の環境づくりを目指します。

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