中央手術部

手術室内

手術室内

中央手術部は入院・外来患者さん共に定期・緊急手術が行われる診療部門です。手術部の院内における役割は年々増加し,ますます重要になってきています。患者さんの健康回復とサービスの向上を目的に,手術が効率的でかつ安全円滑に遂行されるようにたえず手術環境を整備維持することを目標に仕事をしています。手術は手術手技や手術機器の進歩により,高度・複雑化し,長時間を要する手術も年々増加しています。これに対応すべく手術部は医療・看護スタッフの教育にも力をいれ,医療教育機関として高度先進医療を支え,チーム医療を担う手術部職員の育成にも力を注いでいます。

ごあいさつ

部長
野手英明

患者さんの皆様は麻酔科にあまりなじみがないかも知れません。麻酔科は患者さんが安全かつ快適に手術を受けることができるよう,細心の注意を払って麻酔管理に当たっています。また,あらゆる方法を用いて術後の痛みを最小限にするように努めています。最近は,超音波ガイド下神経ブロックという新しいテクニックを駆使して,副作用・合併症の少ない鎮痛をおこなっています。

安心・納得して手術を受けていただくためには麻酔のことを十分理解していただく必要があります。麻酔のことで何かご不安,ご質問がございましたらどうぞ遠慮なくお尋ねください。

現在愛知医科大学病院の中央手術室は19室あり,年間1万例近くの定期手術,緊急手術に対応しています。手術室の業務には,
(1)周術期の医療安全
(2)定期手術の予定表の作成,予定通りの時間遂行
(3)手術器材・機器の調達,整備,保守管理
(4)モニターの整備,医用ガス・電気・空調などの手術設備の保守管理
(5)手術室で使用する薬品の管理
(6)手術用滅菌器材の管理、手洗い・洗浄・手術環境整備,装置の保守点検
(7)手術室業務に関するデータ収集とそれらを基にした業務改善
があり,これらを医師,看護師,臨床工学技士,薬剤師,診療放射線技師,臨床検査技師,事務部門などすべてのコメディカルが病院の中軸としての意識を持ち,運営に協力してさらなる発展が求められています。様々な病院の手術室運営に携わってきた経験を活かし,患者さんに安心,安全な周術期医療が提供できるように努めていきます。

業務案内

(1)周術期の医療安全
    手術に伴う合併症や医療事故を減らす。
    診療看護師の活躍による医師と看護師の狭間をなくし患者さんに利益。

(2)定期手術の予定表の作成,予定通りの時間遂行
    毎週火曜日に各科医師が集まり次週の予定手術の確認と時間調整。
    各科手術枠外の臨時手術の受け付け。
    入室から退室までの手際よい業務遂行。

(3)手術器材・機器の調達,整備,保守管理
    外部委託とした物流の効率化,予算に合わせた高額・共用機器の調達。
    臨床工学技士による日常の保守点検。

(4)手術器材・機器の調達,整備,保守管理
    臨床工学技士や管財課による保守点検。

(5)手術室で使用する薬品の管理
    日本でも初期に導入したサテライトファーマシーを中心とした薬剤部との連携,麻薬・劇薬等の安全使用・管理。

(6)手術用滅菌器材の管理,手洗い・洗浄・手術環境整備,装置の保守点検
    中央材料部や感染管理室との連携で院内感染予防に努めている。

(7)手術室業務に関するデータ収集とそれらを基にした業務改善
    外部委託や医事課との連携で統計分析を活用し効率化や業務改善に生かす。

手術件数

新病院になり手術室が11室から19室へ増加し,手術件数も増加傾向にある。

  2021年
総手術件数(緊急手術件数) 10,722件(857件)
麻酔科管理症例数 6,834件

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