文字サイズ

  • 標準

ENGLISH

0561-62-3311

てんかんセンター(小児)

てんかんは,100人に1人が罹るありふれた疾患です。そのうち約半数が小児期に発症することが知られており,てんかんは重要な子どもの疾患です。しかし,てんかんについては未だに正確な知識が十分に普及したとはいえないのが実情です。そのような状況で,てんかんの子どもやその保護者の方々は様々な不安をお持ちになっているのではないかと推察します。愛知医科大学てんかんセンター(小児科)は,てんかんの子どもの診断や治療を通して子どもや保護者の方々の生活の質の向上を実現したいと考えています。

子どものてんかんの約3分の2は自然に治癒する良性てんかんです。一方,いろいろな工夫をしても発作がなかなか治らない難治てんかんも10~20%程度に見られます。てんかんの治療は,患者さんのてんかんの重症度によって内容が異なります。良性てんかんが予測される場合には必要最小限の介入に留めます。良性てんかんでは,抗てんかん薬を飲む必要がない子どもが少なくありません。一方,難治てんかんの治療では,抗てんかん薬を適切に使用するだけでなく,薬物以外の治療法も考えなければなりません。ケトン食や迷走神経刺激療法などの特殊な治療によって発作が改善する場合があります。近年では,外科的手術によっててんかんが劇的に改善する方も見えます。愛知医科大学てんかんセンター(小児科)では,てんかん治療のあらゆる選択肢に対応していきます。

てんかんの主たる症状がてんかん発作であることは言うまでもありませんが,てんかん患者さんの一部に合併する問題として知的障害・発達障害・脳性麻痺・精神障害など多くのものが知られています。てんかん発作だけでなくこのような合併症も含めて包括的な診療を行うのが,愛知医科大学てんかんセンター(小児科)の特色です。精神科のドクター・臨床心理士・リハビリセンターなどと多職種連携を行って協力し,てんかん発作以外の問題についても対応します。

てんかんのお子さんも成長し大人になる時が来ます。それまでにてんかんが治ることも多いのですが,大人になった後もてんかんの治療を続ける必要がある患者さんもいます。愛知医科大学てんかんセンターでは,成人のてんかんの診療も行っておりますので,小児から成人への移行(トランジション)にも応じることができます。就労,運転免許,妊娠・出産など,人生設計に関わる相談もてんかんセンターとしてお受けします。

診療部門からのごあいさつ

部長
奥村彰久

てんかんは患者さんのみでなく,医師にとってもやや理解が難しい疾患で,わかりにくいと考えられがちです。その大きな理由の一つに,「てんかん」というのは一つの疾患ではなく,極めて良性のものから難治なものまで発作の形や強さなどの性質が異なる数多くの疾患を指していることが考えられます。すなわち,てんかんの子ども一人一人に個性があるように,その子どもが持つてんかんもそれぞれの個性があるのです。したがって,てんかんの診療はその子どもの個性に合わせて行わなければなりません。愛知医科大学てんかんセンター(小児科)では,てんかんの子どもの個性とその子の持つてんかんの個性とを合わせて考えて,合理的かつ包括的なてんかん診療を行うことを大きな目標と考えております。また,多くの研究者との共同研究にも参加しています。遺伝子解析などの先進的な診断や特殊な画像検査など,最先端医療を臨床に生かしていきたいと思います。

主な対象疾患

てんかん全般(良性のものから難治なものまで診療します)

  • 点頭てんかん・ウエスト(West)症候群
  • ドラベ(Dravet)症候群
  • 早期乳児てんかん性脳症・大田原症候群
  • 側頭葉てんかん
  • 前頭葉てんかん
  • 進行性ミオクローヌスてんかん
  • 良性乳児てんかん・パネイトポーラス症候群・中心側頭部棘波を持つ小児てんかん
  • 小児欠神てんかん・若年ミオクロニーてんかん・若年欠神てんかん
  • 結節性硬化症
  • 局所皮質異形成 など

てんかんの診断がついていない患者さんも歓迎します。お気軽にご受診下さい。

高度な専門医療

高度な医療

発作時ビデオ脳波同時記録

発作の時の脳波変化をビデオと同時に記録し,正確な診断をします。

PET

脳のブドウ糖代謝を画像化することにより,てんかん発作の焦点を可視化します。

発作時SPECT

発作時の脳血流変化を画像化して,てんかん発作の焦点を可視化します。

次世代MRI解析

先進的なMRI解析(拡散カトーシス画像など)を行って,病態解析を行います。

ケトン食療法

特殊な食事でてんかん発作を抑制する治療です。

迷走神経刺激療法

迷走神経をペースメーカーのような機器で刺激することによって発作を軽減させる治療です。
脳神経外科と協力して実施します。

外科的治療

脳神経外科との協力で外科的治療を検討します

専門外来

愛知医科大学てんかんセンター(小児科)外来

小児科外来で診療を行っております。

担当医師 奥村彰久,倉橋宏和,沼本真吾
受診方法 地域医療連携室を通じてご予約下さい
診療日時 てんかんセンター(小児科)外来担当医表はこちら
※医師の担当日時(週・曜日)についてはこちらでご確認ください。

キーワード

てんかん,抗てんかん薬,包括的診療,発作時脳波,PET,ケトン食,迷走神経刺激療法,遺伝子解析,拡散カトーシス画像

連絡先

TEL
外線 : 0561-62-3311(代表)