新生児集中治療部門

新生児集中治療部門(NICU)では,あかちゃんがお母さんのおなかの中にいる胎児期から,診断や治療方針に携わっています。新生児科医や新生児看護師をはじめとするNICUスタッフが,合併症をお持ちの妊婦さんの外来や病棟に伺い,赤ちゃんの出生のタイミングや,出生後の治療方針などを,御家族と相談させていただいております。
出生後に赤ちゃんの治療が必要になる可能性のある出産には,新生児科医師と新生児看護師が立ち合います。出生時の状況に応じて,入院支援が必要な場合は,NICUに入院となり,直ちに支援を開始します。
当院のNICUでは,現疾患の治療もさることながら,赤ちゃんが心地良く治療を受け,退院後にも健やかな発達を遂げられるように,入院中の赤ちゃんの発達段階やご病状に応じた個別のケア方法を計画し,御家族とともに行っています。具体的には,赤ちゃんの休むベッドの周りの明るさや騒音の調整や,ベッドリネン類の形や素材の選択などを行っています。お母さんと赤ちゃんが直接肌と肌を接する,カンガルーケアも積極的に,ご提案させていただいております。また,赤ちゃんの闘病の環境として,最も適切な環境は,お母さんをはじめとしたご家族に包まれた環境であるという理念のもとに,御家族の意向を優先したケアを心がけております。具体的にはご家族の来棟は24時間いつでも可能ですし,ご兄弟の面会も取り入れています。毎日の医療者の回診にはご家族にも積極的に参加していただいております。
また,退院後は,NICUに入院した赤ちゃんの健やかなる発達を見守るべく,成育外来にて,退院後フォローアップ健診を行っております。発達に援助が必要な場合は,小児科や他部門と連携したチームで発達支援を行います。

診療部門からのごあいさつ

愛知医科大学生殖・周産期母子医療センターは,平成18年に開設されました。新生児集中治療部門(新生児科),生殖医療部門(産科)から構成され,新生児科医,産科医が互いに綿密に連絡をとりながら診療にあたっております。また必要に応じて小児外科医,眼科医,歯科口腔外科医などとも連携体制をとっています。さらに,病棟専任薬剤師が配置され治療計画作成や服薬指導に,医療ソーシャルワーカーは病棟回診に参加し,必要な療養サービスが円滑に受けられるようにしています。また,近隣の産婦人科診療所とも緊密に連携し,必要な場合には当方からドクターカーまたは自治体救急車を利用して新生児搬送も実施しております。
新生児集中治療部門では年間約200名の赤ちゃんが入院しています。当院にて出生した赤ちゃんは約70%,約30%の方は近隣の産婦人科診療所で出生しドクターカーなどで新生児搬送された赤ちゃんです。
新生児集中治療部門に入院する赤ちゃんにはやむを得ないこととはいえ,しばらくの間は母子が離れてしまいます。母子の絆がきちんと確立されるようにご両親の24時間面会,長期入院の赤ちゃんには祖父母,兄姉の面会などを実施しています。
母子関係,家庭関係への配慮のもと,十分な医療が提供できるようにスタッフ一同,赤ちゃんのお世話にあたっております。どうぞ,安心して治療,療養に専念していただくことを願っております。

主な対象疾患

  • 早産児,呼吸窮迫症候群
  • 胎便吸引症候群,低酸素虚血性脳症
  • 新生児外科疾患(消化管奇形,腎泌尿器奇形など)
  • 新生児脳神経外科疾患(胎児水頭症,二分脊椎など)
  • 新生児整形外科疾患(骨系統疾患など)

高度な専門医療

高度な医療

一酸化窒素吸入療法

重症の新生児遷延性肺高血圧症に対する治療です。

脳低体温療法

重症の新生児仮死に対する治療です。

腹膜透析,持続血液濾過透析

重症の腎不全,高アンモニア・乳酸血症に対する治療です。

専門外来

新生児成育外来・乳児健診(予約制)

NICUを退院されたお子さんや,発達健診で,見守りが必要と判断されたお子さんの健やかなる成育を援助します。発達援助が必要な場合は,当院や地域の理学療法,作業療法,言語療法,集団療育などと協働してサポートをします。

担当者 山田恭聖(月13:30~),市村信太郎(木13:30~)
竹下覚(火13:00~),垣田博樹(金13:00~)
受診方法 かかりつけ医から地域連携室を通してご予約ください
診療日時 月,火,木,金:午後

診療・治療実績

診療・治療実績(2017年)

入院数 252名(院外出生57名)
極低出生体重児 29名
人工呼吸管理症例 33例

設備等

NICU病床 9床
GCU病床 18床

キーワード

周産期母子医療センター,NICU,GCU,成育外来,周産期外来

連絡先

TEL
外線 : 0561-62-3311 (代表)
内線 : 35900 23小児科外来
新生児搬送の依頼 NICU内線:37830