多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術

概要

ヒトの水晶体に備わるピントの調節力は,白内障手術の際に使用される眼内レンズには備わりません。従来の単焦点眼内レンズでは,遠方から近方のいずれかの距離の一カ所にピントを合わせます。そのため,それ以外の距離では画像がぼやけるため,眼鏡による矯正が必要です。一方,多焦点眼内レンズでは,遠方と近方の2カ所にピントがあります。遠見時だけでなく,近見時のより良好な裸眼視力が得られます。健常人の視機能に近い状態と言えます。

対応部署 眼科
適応症 白内障

先進性

多焦点眼内レンズはその多焦点機構により,遠方視及び近方視のための光の屈折が可能です。術式は従来の白内障手術と同様です

効果

2カ所のピントの効果で裸眼視力は向上し,結果的に眼鏡への依存度が軽減されます。術後のQOV(quality of vision)の改善,ひいてはQOL(quality of life)の向上に貢献します。

実績

平成24年4月に当院眼科は多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術の先進医療の実施医療機関として厚生労働省の認可を受けました。当院では現時点(平成24年8月)で,既に約30眼に多焦点眼内レンズを使用しました。今後も増加が見込まれます。