食道アカラシアに対するPOEM治療

食道アカラシアとは?

  • 食道アカラシアとは、食道の神経に原因不明の異常があり、それによって下部食道の筋肉が開かない病気です。そのため食べ物や飲み物が食道にたまり、つかえや胸痛、嘔吐、体重減少等の症状が生じます。
  • 食道アカラシアは10万人に1人と言われており、発症は年齢、性別問わず起こり得る病気です。

食道アカラシアの検査:食道内圧検査

アカラシアでは食道の正常な蠕動が消失し、下部食道の筋肉が弛緩しないことがわかり、病気の確定診断となります。

正常

正常

食道アカラシア

食道アカラシア

食道アカラシアの検査:食道透視検査

バリウムを飲むことで食道の拡張や、変形、胃への排出遅延の有無がわかります。

正常

正常

食道アカラシア

食道アカラシア

食道アカラシアの検査:内視鏡検査

アカラシアでは食道内に残渣や泡が貯留しており、食道胃接合部の狭窄が特徴的です。

食道アカラシア

食道アカラシアの治療法

食道アカラシアの治療方法には
・内科的治療(薬物療法、バルーン拡張術、POEM)
・外科的治療(Heller-Dor法等) があります。

POEMは食道アカラシアの治療として2016年4月に保険収載され、有効性の高さと侵襲の低さから今後の食道アカラシア治療の第一選択として注目されています。


POEM(Per-Oral Endoscopic Myotomy) 内視鏡的食道筋層切開術

2020年7月、当院にて東海地区ではじめてPOEMを導入しました。


POEMの流れ



問い合わせ先

消化管内科(31番)外来 毎週金曜日(13時30分~16時00分)
担当:井澤晋也