カリキュラム

カリキュラム

カリキュラムの特徴

共通科目

専門的看護の学習を深める前に,共通科目として,「看護理論」,「看護倫理」,「看護研究方法論Ⅰ」の3科目(必修科目)を履修し,看護学の原理や研究的視点を培うことに基盤をおいている。

さらに,「看護教育論」,「看護管理論」,「看護研究方法論Ⅱ」,「コンサルテーション論」,「看護政策論」,「国際看護学」や「英語文献購読」を配置し,高度看護実践力の育成と国際性を視野においたカリキュラムとなっている。

また,高度な専門的能力を育成するため,看護の専門的かつ実践の基盤となる科目や看護学の研究的志向に関する科目を配置し,看護実践の方法論と知識を体系的に学ぶことを基本的な考えとしている。さらに,本研究科では,研究の初学者が多いことから,質的・量的研究を学習できるカリキュラムを取り入れることで看護研究に力を入れ,かつ丁寧に学習するような構成となっている。

専門科目

共通科目を履修後,分野ごとに学習を展開する構成で専門科目が位置付けられている。

特論では,各分野の概論や特有の内容をオムニバス形式にて展開するとともに,当該領域の専門家による講義を実施し,学習を深める配置をしている。そして,分野ごとに,文献のクリティークなどを取り入れ,学生自らが学ぶという姿勢を大切にしながら進行する方式をとっている。
また,演習では,専門職者としての知識を得るため,当該領域に特化した内容を学習するような構成となっている。

高度実践看護師教育課程

本研究科では,感染看護学領域及び臨床実践看護学領域に,高度実践看護師教育課程を設置し,次の2コースを開講している。

専門看護師[CNS]コース

感染看護学領域では,高度実践看護師(専門看護師[CNS])コースを併設して,専門看護師(感染症看護)の育成を行っている。

診療看護師[NP]コース

高度実践看護師(診療看護師[NP])コースでは,医師と連携・協働して安心・安全な医療を効果的に提供できる能力をもった診療看護師の育成を行っており,特定行為研修制度の38行為21区分すべてが履修でき,修了後には特定行為研修修了者として厚生労働省に報告される。なお,同コース修了者は,日本NP教育大学院協議会が主催するNP資格認定試験(プライマリケア・クリティカル領域)の受験資格を得ることができる。

特別講義

特別講義では,各領域の専門性をさらに高めるために,各分野の専門家(学外講師)によるトピックスを学際的な視点で展開している。このため,看護の展望や看護の探求心,知的好奇心を育成するとともに,看護専門職者としての意識改革,看護に対する関心への動機付けをねらい,特別講義を1年に数回開講している。

国内外の大学との交流

国際性

本研究科におけるディプロマ・ポリシーに基づき、学際的・国際的な視野を広げ、研究・教育・看護実践能力の向上を図ることを目的とした海外研修の機会が準備されている。本学協定校であるケース・ウェスタン・リザーブ大学(米国)、サンディエゴ大学(米国)、オウル大学(フィンランド)、マハサラカム大学(タイ王国)およびシンガポール国立大学(シンガポール)において、希望する研修プログラムを調整し、旅費の一部を助成する制度がある。

また、協定校の教員による遠隔講義により、日本とは異なる海外の大学院教育に触れ、海外の研究者・看護実践者と意見交換をする機会がある。

国内における交流

感染看護学領域では,他の看護系大学大学院との協力などによる講義,演習を行っている。

学位論文

各領域の知識,技術の集大成としての研究を課しています。看護学諸領域の発展のために様々な課題を解決し,看護実践現場で活かせる研究あるいは研究者として始まりである研究への個別的かつ丁寧に指導し,本研究科における論文作成が将来の看護に活用できるような指導体制を取っている。

教員体制

本研究科における指導体制は,少人数で個別的な指導を行うことを旨としている。このため,研究指導教員を始め複数の副指導教員による研究指導により,初学者であっても確実に研究のプロセスを学習しつつ,論文を完成させることのできる体制をとっている。

学位授与の方針

看護現象に根ざした人間存在の原理的・統合的・全人的理解を基盤として,学術的・国際的な視点に基づく卓越した看護実践能力及び研究・教育・管理能力を身に付け,高度専門職者として優れた能力ないし教育・研究活動に貢献できる能力を修得した次の者に,修士(看護学)の学位を授与する。

本研究科に所定の期間以上在学し,基準となる単位数以上を修得し,論文審査及び最終試験に合格した者

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