東海がん専門医療人材養成プラン(東海がんプロ)

事業の概要

「東海がん専門医療人材養成プラン(東海がんプロ)」は,文部科学省「次世代のがんプロフェッショナル養成プラン(がんプロ)」で採択されたがん専門医療人材を養成する拠点を大学間連携により形成することを目的とする事業です。
令和5年度に策定された第4期がん対策推進基本計画では,その様々な施策を支える基盤の整備に人材育成の強化を掲げています。なかでも,がん診療に従事する専門職や,がん患者の症状緩和やがん経験者のケアにあたる人材,QOLの向上及び終末期医療を担う人材などの育成が必要であるとしています。同時に,急速に高度化するがん医療において,分野横断的な対応への必要性から,腫瘍循環器学や腫瘍腎臓病学等のがん関連学際領域に対応できる人材や医療ビッグデータの解析専門家,個別化医療・創薬研究を担う人材など,新たに必要とされるスペシャリストの育成も重要な課題であるとしています。
「東海がんプロ」は,全国で11ある拠点の一つとして採択されました。代表校である名古屋大,岐阜大,浜松医科大,名古屋市立大,藤田医科大,愛知医科大,名城大薬学部は,いずれも東海3県の大学であり,日頃の診療や研究,教育活動を通して培われた連携体制や人的な交流を基盤にして,東海地域の事情やニーズに適ったがん専門医療人材を養成します。

※ 東海がんプロHPより抜粋


本学の取り組み

本学では大学院医学研究科博士課程に,従来の二つの教育コースに加え,2024年4月から,「次世代がん医療コース」を新たに設置しました。臨床医学系の多様な専門領域において,学位取得を目指した研究指導を行い,がん医療の現場で顕在化している課題に対応する人材養成(痛みの治療・ケア,地域に定着する放射線治療医・病理診断医,がん学際領域を担う人材)を養成することを目的としています。
また,「次世代がん医療コース」履修者は,専用の履修記録管理システム(学びばこ)によって,各連携大学の講義が共有される他,学術セミナーも聴講することができ,がん医療専門人材の教育リソースを享受することができます。


次世代がん医療コース(臨床医学系専攻)

臨床医学系専攻者の内,次世代がん医療コースを履修する者は,臨床医学系の多様な専門領域において,がん医療の現場で顕在化している課題に対応する人材の育成を行うため,臨床研究者養成に必要な専門知識と研究方法を学ぶ臨床医学特論を履修し,がん専門医療人として身につけるべき内容の講義を受講します。

  • 臨床医学特論Ⅰ及びⅡ 2単位(Ⅰ・Ⅱ各1単位)
  • 専攻科目(主科目)14単位以上
  • 共通基礎科目 2単位(1学年・2学年各1単位)

インテンシブコース

がん診療に従事する医療専門職であり,がん診断・治療をはじめ,がん患者の症状緩和やがん経験者のケア,QOLの向上及び終末期医療を担い,さらにがん経験者の身体的・精神的・社会的ケアや再発予防,がん予防医療および医療の現場で個別化医療も実践できる人材を養成します。これらの高度・先進的な知識・技術を修得した人材は,がんチーム医療のなかでそれぞれの職種の専門性を発揮しながら,第4期がん対策の3本柱を支える基盤となることを目指します。


お問い合わせ先

愛知医科大学医学部事務部教務課 大学院係
kyomu@aichi-med-u.ac.jp


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