公的研究費

愛知医科大学では,本学における公的研究費等(国,独立行政法人等から配分される研究費及び民間企業等からの研究費等本学で扱う全ての研究費)の取扱いに関し,不正使用を防止し,その適正な管理を図るとともに,適切かつ円滑な運営に資するため,「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)」(平成26年2月18日文部科学大臣決定)等に沿って,今後とも適正に運営・管理する体制を整備・強化してまいります。

愛知医科大学における研究者行動指針

愛知医科大学(以下,「本学」という。)の研究者は,知的活動を行う科学者として,学問の自由の下に,自主自立的に真理を探究するという権利を享受するとともに,専門家として社会の負託に応える重大な責務を有する。研究者は,その使命を自覚し,常に社会に対する説明責任を果たし,科学と社会との健全な関係の構築と維持に参画すると同時に,その行動を自ら厳正に律しなければならない。
本学の研究者が,研究活動を誠実に行うとともに,社会からの負託に応える責務を全うできるよう,研究の推進に係る全学的な方針を研究者行動指針として次のとおり定める。

1 研究者の責任
本学の研究者は,自らが生み出す専門知識や技術の質を担保する責任を有し,自らの専門知識,技術,経験を活かして,人類の健康と福祉,社会の安全と安寧,地球環境の持続性に貢献するという責任を有する。
2 研究者の行動
本学の研究者は,科学の自立性が社会からの信頼と負託の上に成り立つことを自覚し,科学技術と社会・自然環境との関係を広い視野から理解し,常に正直,誠実に判断,行動する。また,自らの専門知識・能力・技術の維持向上に努め,科学研究によって生み出される知の正確さや正当性を科学的に示す最善の努力を払う。
3 説明と公開
本学の研究者は,自らが携わる研究の意義と役割を公開して積極的に説明し,その研究が人間,社会,環境に及ぼし得る影響や起こし得る変化を評価し,その結果を中立性・客観性をもって公表するとともに,社会との建設的な対話を築くように努める。
4 研究活動
本学の研究者は,自らの研究の立案・計画・申請・実施・報告などの過程において,本指針の趣旨に沿って誠実に行動する。また,研究・調査データの記録保存や厳正な取扱いを徹底し,ねつ造,改ざん,盗用,研究費の不正使用,二重投稿,不適切なオーサーシップなどの不正行為を為さず,また加担しない。
5 研究環境の整備及び教育啓発
本学の研究者は,責任ある研究の実施と不正行為の防止を可能にする公正な環境の確立と維持に向けて貢献する責務を自覚し,科学者コミュニティ,所属組織,研究室等において,誠実な研究活動のための研究環境の質向上と教育啓発に積極的に取り組む。
6 研究対象等への配慮
本学の研究者は,研究への協力者の人格,人権を尊重し,福利に配慮する。動物などに対しては,真摯な態度でこれを扱う。
7 他者との関係
本学の研究者は,他者の成果を適切に批判すると同時に,自らの研究に対する批判には謙虚に耳を傾け,誠実な態度で意見を交える。他者の知的成果などの業績を正当に評価し,名誉や知的財産権を尊重する。 また,科学者コミュニティ,特に自らの専門領域における科学者相互の評価に積極的に参加する。
8 社会との対話及び科学的助言
本学の研究者は,社会と科学者コミュニティとのより良い相互理解のために,地域住民との対話と交流に積極的に参加する。また,公共の福祉に資することを目的として研究活動を行い,客観的で科学的な根拠に基づく公正な助言を行い,その質の確保に最大限努め,同時に科学的知見に係る不確実性及び見解の多様性について明確に説明する。
9 法令の遵守
本学の研究者は,研究の実施,研究費の使用等にあたっては,本学の諸規則を始め,関係法令や規程,ガイドラインを熟知し,適切な教育を受け,遵守する。
10 差別の排除
本学の研究者は,研究・教育・学会活動において,人種,ジェンダー,地位,思想・信条,宗教などによって個人を差別せず,科学的方法に基づき公平に対応して,個人の自由と人格を尊重する。
11 利益相反
本学の研究者は,自らの研究,審査,評価,判断,科学的助言などにおいて,個人と組織,あるいは異なる組織間の利益の衝突に十分に注意を払い,公共性に配慮しつつ適切に対応する。

公的研究費の運営・管理体制

研究インテグリティについて

研究インテグリティは,研究活動の国際化,オープン化に伴う新たなリスクに対応するため,令和3年4月にその確保に係る対応方針を,政府が打ち出しました。
「研究インテグリティ」とは,研究の「健全性」「公正性」を意味し,新たなリスクを認識した上で,研究者が自らの研究活動の透明性を確保し,説明責任を果たしていくことの重要性とともに,所属機関及び研究資金配分機関等に対し,必要な情報の適切な報告・申告を行うことの必要性の理解を促すことを目的としています。
愛知医科大学では,この方針に基づき「研究インテグリティの確保に関する規程」を制定し,研究インテグリティの確保に取り組んでいます。

取引業者の皆様へ

愛知医科大学との取引に当たっては,本学職員と取引業者との癒着の防止及び公的研究費等の不正使用の事前防止の観点から,以下の取組を実施していますので,ご理解とご協力をお願いいたします。

公的研究費に係る各種相談窓口

公的研究費等の事務処理手続き及び使用ルールに係る相談窓口

担当
研究支援課
連絡先
0561-61-5284(直通)
0561-62-3311(内線:11267・11269)

研究活動上の不正行為に関する通報・告発の受付窓口

担当
監査室
連絡先
0561-62-3311(内線:77744・13852)

お問い合わせ

「企業活動と医療機関等の関係の透明性ガイドライン」に係る情報公開について