理事長メッセージ

理事長 羽生田 正行

 愛知医科大学は,2022年(令和4年)に創立50周年を迎えました。名古屋市の東に位置する本学は,建学の精神でもあります「新時代の医学知識,技術を身につけた教養豊かな臨床医を養成する」,「時代の要請に応えて地域社会に奉仕できる医師を養成する」,「医療をよりよく発展向上させるための医学指導者を養成する」ことを目指し,この地で教育・研究・診療に取り組んできました。また学問上の基本理念・教育の根本方針を示す言葉として学是「具眼考究」を制定しています。この言葉は「物事の本質を深く見極め,常識や既成概念にとらわれず,常に探求し続ける」という,本学の教育・研究の精神の根本を表しています。これらの精神・理念のもと1972年の医学部開設以来,医学研究科,看護学部,看護学研究科の開設と順調に拡大を続け,現在は2学部2研究科を持つ医科大学へと発展してきています。


 一方,2021年には岡崎市北部に地域医療の中核を担う「愛知医科大学メディカルセンター」を開設,そして2022年には名古屋市内にあった愛知医科大学メディカルクリニックを最先端の眼科医療を担う施設「愛知医科大学眼科クリニックMiRAI」として改組し,地域医療,最先端医療へのアプローチを続けてまいりました。今後少子高齢化社会への対応が求められる中,附属2病院,1クリニックのより効率的な運営をはじめとするこれまでの取り組みをさらに深化させるとともに,時代に応じた柔軟な対応を進めてまいります。


 愛知医科大学ではこれまで「医師の働き方改革」を率先して行ってまいりました。そして2025年からは今後10年を見据えた「組織・人事給与制度」の見直しを始めています。この2つの課題は密接に関連しており,今後広まるであろうチーム医療への対応などを考慮して進めるものです。少子高齢化の進行,デジタル技術の進展,大規模災害の発生や感染症リスクの増大など医療を取り巻く環境が大きく変化している中で,増大・変化する医療ニーズに的確に対応するためには,全ての職員が働きがいを感じながら能力を最大限に発揮し,組織全体の生産性を向上させ,パフォーマンスを最大化していくことが必要です。新しい「組織・人事給与制度」を構築・拡充させ,医療ニーズに的確に応えながら,さらに効率的・効果的な大学運営につなげていきたいと考えています。


 歴史ある愛知医科大学の理事長として,社会からの期待に応えるため,建学の精神・学是を胸に,弛まず改善や改革を続け,教育・研究,診療の質を向上させ,新しい時代の医学や医療を切り拓くために尽力したいと考えています。

プロフィール

略歴

1981年3月 秋田大学医学部卒業
1990年1月 医学博士学位取得(信州大学)
2003年4月~2021年3月 愛知医科大学医学部外科学講座(呼吸器外科)教授
2011年4月~2015年3月 愛知医科大学病院副院長
2013年1月~2025年5月 学校法人愛知医科大学評議員
2014年6月~現在 学校法人愛知医科大学理事
2015年4月~2019年3月 愛知医科大学病院病院長
2016年4月~2021年3月 愛知医科大学副学長
2020年4月~2026年3月 学校法人愛知医科大学経営戦略推進本部副本部長
2021年4月~現在 愛知医科大学名誉教授
2021年4月~2026年4月 愛知医科大学メディカルセンター特命教授
2021年4月~2026年4月 愛知医科大学メディカルセンター病院長
2026年4月~現在 学校法人愛知医科大学理事長