理事長メッセージ

理事長 祖父江 元

愛知医科大学は,1971年12月に設置認可を受け,1972年4月に医学部のみの単科大学として開学いたしました。本学は,名古屋市東部近郊の長久手市にあり,長久手市は1584年に豊臣秀吉と徳川家康が戦った「小牧・長久手の戦い」の舞台として,また2005年に開催された万博「愛・地球博」の開催地として有名ですが,ここ数年住みよさランキング上位に名を連ねる,また全国で最も平均年齢が若いまちでもあります。

本学は,開学後,1980年度に大学院医学研究科,2000年度に看護学部,2004年度に大学院看護学研究科が開設され,2学部・2大学院研究科体制となりました。これまでの医学部卒業生は4,214名で,そのうち4,170名(99.0%)が医師になっており,また看護学部の卒業生総数は1,693名で,そのうち1,691名(99.9%)が看護師になっております。

本学はこれまで,社会から評価され,選ばれる医科大学を目指して努力してまいりました。よい指導者による優れた教育・研究・診療に加え,愛知医科大学の存在価値を示す独特の分野の構築により特色ある大学を目指しています。そのため教育・研究・診療体制のいずれもが最高水準を維持できるように常に努力してまいりました。また,欧米やアジア諸国との国際交流は医学部,看護学部ともに力を入れております。ドクターヘリ運航等の救急体制の整備による地域医療への貢献も積極的に展開しております。

本学は,長久手市の本院のほかに,名古屋市の中心部に特殊外来診療や健診を行うメディカルクリニックを擁し,専任医師に加え大学病院からも多数の指導的医師を派遣し,患者さんのご便宜を図っております。

本年で建学から47年が経過しますが,2007年からは新病院を中心とするキャンパスの再整備を始め,保育所,新立体駐車場,学生の学習の場である医心館が順次完成し,新病院は2014年5月9日に開院しました。数々の最先端医療が可能なこの新病院は,診療はもちろん,学生の臨床教育の場としても十分利用されています。新病院完成後は,2017年に学生,職員,患者さんの憩いのオアシスである立石プラザ,2018年にはドクターヘリ格納庫が完成し,11年を費やしたキャンパス再整備はすべて終了し,新しい舞台が整いました。

しかしながら,近年,医科大学を取り巻く状況は,少子高齢化,疾病構造の変化,働き方改革,入試問題,保険制度・医療改革,専門医制度改革,非常に大きな構造変化が起って来ており,大変厳しい時期にあり,本学は,まさに正念場をむかえています。次の50周年に向けて,教育・研究・診療の発展に取り組む所存です。

これまで愛知医科大学は,地域,同窓会,ご父兄,篤志家,各関係企業,教職員等の皆様とともに発展して参りました。今後ともご支援を賜りますようお願いいたします。また,引き続き,新病院をさらに活性化するキャンパス整備や教育の充実に係る募金活動も行っておりますので,ご協力をよろしくお願いいたします。

プロフィール

略歴

1975年3月 名古屋大学医学部 卒業
1981年3月 名古屋大学大学院医学研究科 修了(医学博士)
1995年4月~2000年3月 名古屋大学医学部神経内科教授
2000年4月~2015年3月 名古屋大学大学院医学研究科神経内科教授
「医学研究科」は,平成14年4月の組織改編により「医学系研究科」に名称変更。
2001年11月~2007年3月 名古屋大学総長補佐(鶴舞地区)
2007年4月~2009年3月 名古屋大学大学院医学系研究科副研究科長
2009年4月~2012年3月 名古屋大学大学院医学系研究科長・医学部長
2015年4月~現在 名古屋大学大学院医学系研究科神経変性・認知症制御研究部特任教授
2018年1月~2019年1月 学校法人愛知医科大学副理事長
2019年1月~現在 学校法人愛知医科大学理事長

所属学会

1996年5月~ 日本神経学会理事
2003年1月~ 日本老年医学会代議員
2004年10月~ 日本自律神経学会理事
2006年7月~ 日本神経治療学会理事

受賞

2005年 時実利彦記念賞
2007年 中日文化賞
2018年 武田医学賞(平成30年)