大学院看護学研究科特別講義にて大阪大学大学院人間科学研究科准教授・野坂祐子先生が講演されました

お知らせ

大学院看護学研究科特別講義にて大阪大学大学院人間科学研究科准教授・野坂祐子先生が講演されました

2022.06.29

令和４年６月４日（土）午後１時30分から，大阪大学大学院人間科学研究科准教授の野坂祐子先生をお招きし，「トラウマインフォームドケア："問題行動"を捉えなおす援助の視点」というテーマで，オンラインによる大学院特別講義を開催しました。

“問題行動”の背景にトラウマの影響・再演があるかもしれないと捉え直す，正そうとするのではなくまず分かろうとするTICの基本をお話しいただき，約30分参加者からの様々な質問に丁寧に答えていただき，概念・理論だけでなくケアの実際についても理解を深めました。

参加者からは，「トラウマの再演は支援者にも起こりうることで，組織的なケアの必要性を感じました」などケア対象だけでなく支援者側のケア・セルフケア，組織作りといった様々な次元でのTIC活用について感想がありました。
また，「共感するのには知識が必要」，「見えているものも見ようとしなければ，みることもできない」「知っているかいないかで，（ケアに）天と地ほどの差が生まれる」などの声も多く，ケアへの理論的知識の必要性について再認識する機会となりました。