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感染・免疫学講座の山崎達也講師が第26回日本エンドトキシン・自然免疫研究会で受賞

2021.10.27

キャプション

表彰名

第26回日本エンドトキシン・自然免疫研究会 奨励賞(最優秀賞)

学会

学会名
第26回日本エンドトキシン・自然免疫研究会(第16回国際エンドトキシン・自然免疫研究会とのジョイントセッション)
開催日時
2021年10月12日から15日
開催場所
オンライン及び対面形式(神戸)のハイブリット開催

受賞資格

日本エンドトキシン・自然免疫研究会 奨励賞(最優秀賞)は,エンドトキシン研究に関する学術及び技術の進歩に貢献したと評価される研究業績に対して授与される。
候補者は,原則50歳未満で3年以上の会員歴を有する者で,会員1名の推薦(他薦)または本人の申請(自薦)が必要となる。本受賞においては,会員からの推薦により受賞した。
選考委員会の委員長の任には,理事長が当たり,選考委員は理事長,その年度の当番世話人,および理事長と当番世話人が代議員の中からそれぞれ選出した1名以上の委員の計4名以上によって構成される。

論文名

  1. Yamazaki T, Biswas M, Kosugi K, Nagashima M, Inui M, Tomono S, Takagi H, Ichimonji I, Nagaoka F, Ainai A, Hasegawa H, Akashi-Takamura S, A Novel Gene Delivery Vector of Agonistic Anti-Radioprotective 105 Expressed on Cell Membranes Shows Adjuvant Effect for DNA Immunization Against Influenza, Front Immunol, 11:606518, 2020
  2. Yamazaki T, Inui M, Hiemori K, Tomono S, Itoh M, Ichimonji I, Nakashima A, Takagi H, Biswas M, Izawa K, Kitaura J, Imai T, Sugiura N, Tateno H, Akashi-Takamura S, Receptor destroying enzyme (RDE) from Vibrio cholerae modulates IgE activity and reduces the initiation of anaphylaxis, J Biol Chem, 294(17):6659-6669, 2019
  3. Yamazaki T, Nagashima M, Ninomiya D, Ainai A, Fujimoto A, Ichimonji I, Takagi H, Morita N, Murotani K, Hasegawa H, Chiba J, Akashi-Takamura S, Neutralizing Antibodies Induced by Gene-Based Hydrodynamic Injection Have a Therapeutic Effect in Lethal Influenza Infection, Front Immunol, 9:47, 2018

評価されたポイント

中和抗体を発現する「抗体遺伝子」を投与するという新しい受動免疫法によって,インフルエンザを予防・治療できることを,マウスモデルを用いて世界ではじめて証明することができた。また,自然免疫受容体に対するアゴニスト抗体を発現する抗体遺伝子を,ウイルス抗原遺伝子と同時にマウスに投与することで,DNA免疫のアジュバントに応用することにも成功した。さらにこれらの研究において偶然にも,インフルエンザ研究でよく使用されるコレラ菌由来の酵素に,IgEの不活化作用があることを見出した。以上の研究成果をまとめた論文が評価され,受賞に至った。

山崎講師のコメント

「抗体遺伝子を用いた感染症防御への挑戦」という研究内容で受賞いたしました。これまでご協力いただいた皆様のおかげで研究成果をあげることができ,このような賞を受賞することができました。引き続き研究に精進し,社会に貢献できるような成果を目指します。

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