研究活動

女性ホルモン(エストロゲン)が原始卵胞の発育を抑制することを発見

2021.09.25

発表者

小松 紘司(医学部生理学講座・講師)

発表のポイント・概要

最も未成熟な状態の卵子を含む原始卵胞は大部分が発育を停止し,休眠状態で卵巣内に保存されている。小松らの研究グループは女性ホルモンであるエストロゲンが原始卵胞の休眠状態維持に関与している事を発見した。

発表内容

卵巣内には多くの未成熟な卵子が原始卵胞に内包される形で存在している。原始卵胞の大部分は休眠状態で発育を停止しており,月経周期毎に一部のものが休眠状態から離脱して発育を開始する。
しかし,周期的な月経周期のなかで,どのようにして原始卵胞の休眠維持,解除が行われているか,そのメカニズムは不明であった。今回,小松らの研究グループではマウスの卵巣を用いて,女性ホルモンであるエストロゲンが原始卵胞の発育を抑制し,休眠状態維持に関与している事を初めて明らかにした。

成果の意義

小松らの研究グループではエストロゲンの阻害剤を用いて,原始卵胞の休眠状態を解除できることを確認しており,今回の研究成果は新しい不妊治療法の開発につながる事が期待できる。

発表雑誌

雑誌名
Reproduction
論文タイトル
17β-estradiol and cathepsins control primordial follicle growth in mouse ovaries
著者
Kouji Komatsu, Wei Wei, Tomohiko Murase and Satoru Masubuchi

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