成人看護学領域

成人看護学領域では,青年期から向老期までの成人期にある人々を対象とし、その多様な健康課題に対する高度で専門的な看護実践・研究を推進することを目的とします。この年代は、社会的・職業的役割を担いながら、急性期から慢性期、回復期、さらには終末期に至るまで、さまざまな健康状態の変化に直面する可能性が高い時期です。 本領域では、対象者の生活背景や社会的文脈を含めた全人的理解に基づき、個別化された看護支援の理論構築や看護介入の分析・評価に取り組みます。また、患者教育やセルフマネジメント支援を通して、社会復帰や生活の質(QOL)の向上をめざす看護の在り方を探究します。

教育方針

成人看護学領域における博士後期課程では、急性・慢性を問わず、成人期の多様な健康課題と、それに伴う社会的・心理的・倫理的問題を統合的に捉え、看護学の発展に資する知の創造を目指します。とりわけ、慢性疾患や重篤な急性期疾患を抱える成人およびその家族のQOL向上に寄与する看護支援の理論的枠組みを探求し、科学的根拠に基づいた新たなケアモデルや介入方法の開発・評価を行います。

活動・研究内容

本領域では先行研究の批判的検討、概念分析、質的・量的研究手法の深化を通して、成人看護学における研究課題の明確化と論理的思考力の養成を図ります。また、国内外の研究動向を踏まえたセミナーやディスカッション、研究計画の立案・検討会などを通じて、学術的視点を磨きます。

スタッフ紹介

氏名 職名 専門分野
谷口 千枝 教授 慢性看護学,行動科学

研究テーマ

氏名 研究テーマ
谷口 千枝
  • 喫煙習慣をもつ人々の行動変容に関する研究
  • 慢性の病いをもつ人々に対する患者教育及び自己効力感に関する研究
  • レセプト・健診データを用いた大規模コホート研究

キーワード

成人期,セルフマネジメント,行動変容

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