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〒480-1195 愛知県長久手市岩作雁又1番地1
TEL : 0561-62-3311
構内全面禁煙
概要
カリキュラム
カリキュラムの特徴
共通科目
看護学の学術的側面を探求するPhDコースと,専門職的・実践的側面を学修するDNPコースに共通する基盤である,「看護科学哲学」と「看護学研究方法論」を必修科目に,また,「高等社会統計学」「看護教育学特論」を選択必修科目として共通科目に設定している。
① 看護科学哲学(2単位,必修)
哲学史・学問史における看護学の思想史的変遷を探求し,看護学の学問的基盤を究明するとともに,看護実践・看護学の展望を教授・探究する。また,学生自らが探究する課題が,いかなる実践的・学問的位置づけにあるかを探求する。
② 看護学研究方法論(2単位,必修)
看護学研究における近年の新たな研究方法を教授・探求する。また,学生各自の修士論文等を相互にクリティークすることを通して研究方法の理解を深めるとともに,各自の研究課題に関連した国内外の文献の精読を通して,博士論文作成に必要な知識・技術・思考方法を修得する。
③ 高等社会統計学(2単位,選択)
看護研究に必要な多変量解析についての理解を深めるために,統計学の基礎から応用までを学修し,博士論文作成に適応できる能力を涵養する。
④ 看護教育学特論(2単位,選択)
教育実践の基礎理論を探求するとともに,看護学教育の変遷と展望を考察することを通して,自らの教育能力を涵養する。
専門科目
本博士後期課程では,専門分野は「基盤看護学分野」,「成育・療養支援看護学分野」,「包括・実践看護学分野」の3つの分野で構成されている。各分野の専攻領域は次のとおりである。
- 【基盤看護学分野】:基礎看護学領域,精神看護学領域,感染看護学領域
- 【成育・療養支援看護学分野】:母子看護学領域,成人看護学領域,老年看護学領域
- 【包括・実践看護学分野】:地域看護学領域,在宅看護学領域,高度実践看護学領域
専門科目については,PhDコースとDNPコースをそれぞれ別に設定している。
PhDコース
学生が専攻する各看護学領域の「特論」(2単位,必修)においては,研究動向を把握するとともに,学生各自の研究課題に関する国内外の文献を検討し,研究課題を明確にしていく。「演習」(2単位,必修)においては, 学生の研究課題を具体的に展開するための基盤となる方法論を明確にし,先行研究を批判的に吟味することを通して,研究計画を確定する。
DNPコース
学生が専攻する領域に共通して,実践の質向上・組織変革に必要な知識を教授する「DNP特論Ⅰ(組織論)」(2単位,必修)及び「DNP特論Ⅱ(政策論)」(2単位,必修)を設定し,そこで得られた知識に基づいて学生自らが設定する課題を探求するために,「DNP演習」(2単位,必修)を設定している。
研究科目
研究科目についても,PhDコースとDNPコースをそれぞれ別に設定している。
PhDコース
「看護学特別研究」(8単位,必修)では,学生が専攻する看護学領域における自らの課題の研究動向に精通し,自立して課題を探求し学位論文を完成させるまでの過程を指導する。
DNPコース
「DNPプロジェクト研究」(6単位,必修)では,実践の質向上あるいは組織変革を目指す学生自らの「プロジェクト」を明確にし,企画・実践・評価の過程を自立して遂行することを支援するとともに,学位論文として完成させるまでの過程を指導する。
特別講義
特別講義では,各領域の専門性をさらに高めるために,各分野の専門家によるトピックスを学際的な視点で展開している。このため,看護の展望や看護の探求心,知的好奇心を育成するとともに,看護専門職者としての意識改革,看護に対する関心への動機付けをねらい,特別講義を1年に数回開講している。
国外の大学との交流
本研究科におけるディプロマ・ポリシーに基づき、学際的・国際的な視野を広げ、研究・教育・看護実践能力の向上を図ることを目的とした海外研修の機会が準備されている。本学協定校であるケース・ウェスタン・リザーブ大学(米国)、サンディエゴ大学(米国)、オウル大学(フィンランド)、マハサラカム大学(タイ王国)およびシンガポール国立大学(シンガポール)において、希望する研修プログラムを調整し、旅費の一部を助成する制度がある。
また、協定校の教員による遠隔講義により、日本とは異なる海外の大学院教育に触れ、海外の研究者・看護実践者と意見交換をする機会がある。
プレFDの実施
将来教育者として,自らが修めた学識や技術を教授する可能性が高いことから,学生に対して,必要な能力を培うための機会(プレFD)を企画・開催し,所属教員や看護学分野における学識経験者等からの情報提供を受けることで能力開発機会の提供に努めている。
教員体制
研究指導教員は,研究課題・研究方法を決定し,PhDコースにおいては,データ収集・分析・結果を,DNPコースにおいてはプロジェクトの計画・実施・評価を経て,考察・結論の論述までの全過程を直接指導する。研究指導教員及び副研究指導教員は,十分に連携をとり学生が授業科目の履修と研究を遂行できるよう支援する。また,研究指導教員及び副指導教員による複数指導体制に加えて,研究科教員及び大学院生の参加による研究計画発表会及び中間発表会での発表とディスカッションを通して,研究指導教員及び副指導教員以外の教員から助言・指導を受けられる機会を設け,共同で指導にあたる体制を整えている。
学位授与の方針
本博士後期課程では,所定の期間在籍し,所定の単位を取得するとともに,学位論文審査に合格し,以下の要件を満たしたと認められる学生に対し博士(看護学)の学位を授与する
- 看護学の研究者として,深い学識に基づいて,先駆的な研究課題を探究する研究能力を身につけている。
- 看護学の高い専門知識を有し,国際的・学際的な視点をもって研究を推進し,看護学の発展に寄与できる能力を身につけている。
- 看護学の研究を継続し,研究成果を社会に発信していく看護学研究者・教育者としての能力を身につけている。
PhDコース
- 高度看護実践の高い知識・技能を有し,看護実践の質向上・変革を探究し続ける高度看護実践者・管理者としての能力を身につけている。
- 看護実践の質向上・変革をもたらす実装的研究を推進するために,学際的視点をもった創造的な研究能力を身につけている。
- 実装的研究による組織や社会の変革を可能にするために,変革を提言しリードできる能力を身につけている。
DNPコース