看護学研究科

大学院看護学研究科特別講義にて日本NP教育大学院協議会会長・草間朋子先生が講演されました

2019.05.29

令和元年5月18日(土)大学本館303講義室において,日本看護連盟会長・日本NP教育大学院協議会会長の草間朋子先生をお招きし,「日本における看護職の役割拡大を巡る10年」というテーマで大学院特別講義を開催しました。

講義では,「看護師の自律」を目指して,まずは看護師が思いを声に出していかなくてはいけないという言葉から始まり,保助看法第5条の看護師の役割には,「医師の指示の下で診療の補助をすること」と,「療養上の世話をすること」とされているが,臨床では,療養上の世話である食事やシャワーも医師の指示を受けて行っている状況であることが,草間先生の看護師の自立へと向かう「声」となり,症状マネジメントをタイムリーに効果的かつ効率的に,安全性を確保して初期診療を自律的に提供できる診療看護師を育成するに至ったエピソードが紹介されました。
当時所属していた大分県立大学看護科学大学の教員12名を一人ずつ1ヶ月間,米国NPの活動の視察に派遣し,NPは日本にも必要か否かの検討を行い,その結果全員が日本にも必要であるという結論に至りました。その後,高度な知識と技術を身につけるためNP養成教育を大学院修士課程とし,NP認定試験制度を構築し,平成20年度に大学院が開校されました。同時に,NPに対する社会的認知・評価の獲得にも力を注がれ,6年後に一般社団法人日本NP教育大学院協議会の設立,翌年からは日本NP学会も設立,学術集会が開催され,研究においても積極的に推進しています。さらに,「看護師がチーム医療のキーパーソン」を目的に,厚労省が推進している特定行為研修を,いち早く取り入れ,特定行為全21区分の修得を卒業要件とし,卒業と同時に特定行為研修終了者としての資格が得られる仕組みに進化させています。これらの様々な活動を進める道のりは決して平坦ではなく,幾多の壁を乗り越えながらも「看護師の自律」に向けた信念を貫き,まさに声を出し続けられている10年間といえます。この先もNP制度化に向けて声を出し続けるという強い言葉に,臨床の最前線で活躍している看護師,そして,養成校の教員は大きなエネルギーをいただけたのではないか,参加者の一人ひとりが看護師の自律に向けて思いを声に出して行かなくてはいけない,と感じる貴重な講演となりました。



当日の模様


受付


司会(阿部教授)


坂本研究科長挨拶


草間先生講演①


草間先生講演②

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お問い合わせ先

看護学研究科クリティカルケア看護学領域 教授 阿部恵子
看護学部教学課 野々,後藤
TEL:0561-61-1827[直通]
E-mail:gakumu@aichi-med-u.ac.jp