令和４年度　看護実践研究センター　臨床倫理学習会を開催しました

2022.12.26

令和４年12月10日（土）に，臨床倫理学習会「看護倫理A TO Z～基礎からコロナ時代の実践まで～」をオンラインで開催いたしました。
東海・北陸地方を中心とした病院から37名の参加があり，始めに，愛知医科大学看護学研究科・教授の佐藤ゆか講師から，看護倫理の基本について説明があり，続いて，日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院看護部家族支援専門看護師の永冨美知子講師から，倫理カンファレンスなどについて家族支援CNSとしての倫理調整の実際を，さらに，愛知医科大学病院NICU・GCU看護師長新生児集中ケア認定看護師の竹島雅子講師からは，コロナ禍のNICUでの困難事例の対応について紹介がありました。
看護理論の基本を押さえた上で，高度実践看護師や看護管理者として対応した倫理調整の事例を提示して頂き，最後に3名の講師の方々の意見交換を伺うことで，実際の倫理調整の場面を想起しやすい講義となりました。
参加者からは，「基本的な内容，事例を通しての講義でとても分かりやすかった」「現場で活かせる内容やヒントがあった」等の感想が寄せられました。また，経験豊富な看護職の方のご参加が多かったことから，管理者・指導者としての視点から「倫理へのとっつきにくさを看護師は感じているが、この講演を病院の看護師に聞いてもらえたら、もう少し倫理への抵抗が低くなると感じるぐらい素晴らしい内容でした」という感想も寄せられました。そして，「現場で葛藤を抱えているのは自分だけではないと気付くことができて心が楽になった」という感想も寄せられ，看護倫理の基本を改めて理解するとともに，平時においても難しい倫理という問題についてコロナ時代において苦慮されている看護職の方々の活力となり，すぐに実践で活用できる学習会となりました。