カリキュラム

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カリキュラム構成

カリキュラムは，各学年次を前学期と後学期に分けた教育単位であり，｢教養科目｣，｢専門基礎科目｣，｢看護学専門科目｣で構成される。また，｢学年縦断科目｣と｢領域横断科目｣を配置する。(下記図[教育課程編成の概念]参照)

｢学年縦断科目｣は，学年次毎に固定された授業の壁をなくし，１学年次から４学年次までの学修進度に応じた学修の集積を目指す。特に，多職種連携・協働教育(IPE)に関する学修は，学内外の保健医療福祉分野の学生参加によって学び合うことにより相互の理解や連携を深めることを目指す。

｢領域横断科目｣は，従来の縦割りの講義を行うのではなく，看護の共通基盤となる教育を多領域が合同で担当することにより効果的・効率的な学修を目指す。

｢教養科目｣は，看護の基礎を育む科目群である。幅広い教養と現代社会の諸問題について理解し，様々な人々に纏わる文化的・心理社会的な環境に触れるとともに，専門職者としての学問への導入を狙いとしている。教養科目群は，｢人文科学｣，｢社会科学｣，｢自然科学｣，｢情報科学｣で構成する。｢専門基礎科目｣は，看護専門職者としての基礎的な知識や看護実践能力育成の基盤となる人間と健康，人体の基本的構造と機能及び人間を取り巻く環境について理解を深めることを目指して，｢人間の理解｣，｢健康の理解｣，｢環境の理解｣で構成する。

｢看護学専門科目｣は，４つのコア・コンセプトを体系づけるとともに，当事者性を重視し，看護の対象となる人々からの学びを積極的に導入する。地域ケア及び高度急性期医療に対応可能な資質ある看護実践者を育成するために必要な知識・技術等を学ぶことを目的としている。

地域在宅ケアを強化する科目としては，｢地域・在宅看護｣として，地域看護学と在宅看護学において，講義・実習を低学年次から高学年次まで包括的に構成し，医療ニーズが高い対象者の生活を支え，多職種との連携協働のもとで，適切なケアを提供するとともに，必要な資源の開発が思考できる人材育成を目指す。

また，グローバル社会における看護として多様な文化的背景に配慮できる能力等，基礎的な内容から専門的・応用的学修内容へ積み上げていくことを目指す。

更に，看護専門職者として生涯にわたり継続して学び続け，教育・研究者としての資質が滋養されるProfessionalism の基盤を固めることを目指す。

実習科目

臨地実習は，１学年次から４学年次まで一貫した臨地実習科目を段階的に配置し，教員や指導者，学生間の討議を中心とした計画的・体系的な教育を実践する。
地域在宅ケアの学びを強化するために，地域における包括的なケアの推進，ヘルスプロモ― ションに関する保健活動も重視する地域ケア実践能力を育成するとともに，高度急性期医療に対応しうる基礎的な実践能力が身につく実習プログラムとした。また，１学年次から４学年次まで学修進度に応じて看護学実習を３段階に分け，各段階の実習を完了することにより，次の段階に進むことができることとした。

第Ⅰ段階

１学年次・前学期: ヘルスプロモーション実習：「ヒューマニティ実習」
１学年次・後学期: 基礎看護実習：「基礎看護学実習Ⅰ」
２学年次・前学期: 基礎看護実習：「基礎看護学実習Ⅱ」，「形態機能学実習」
２学年次・後学期: ヘルスプロモーション実習：「母性看護学実習Ⅰ」，「小児看護学実習Ⅰ」・「老年看護学実習」
２学年次・通年: ヘルスプロモーション実習：「コミュニティ実習」

第Ⅱ段階

３学年次・後学期: 健康レベル別実習：「成人看護学実習Ⅰ・Ⅱ」，「精神看護学実習」，「母性看護学実習Ⅱ」，「小児看護学実習Ⅱ」

第Ⅲ段階

４学年次・前学期: アドバンスケア実習：「地域・在宅看護実習」，「クリティカルケア実習」，「プライマリケア実習」
４学年次・後学期: 統合実習：「統合看護実習」

保健師課程のみ

３学年次・後学期: 保健師課程実習「公衆衛生看護学実習Ⅰ」
４学年次・前学期: 保健師課程実習「公衆衛生看護学実習Ⅰ」
保健師課程の履修に係る学生選抜: 保健師課程の履修を希望する理由が明確であり，かつ将来保健師として活躍するための強い意志と必要な知識・能力を有する学生を15名選抜する。