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看護学部在学生インタビュー:異国で学んだ看護の可能性~短期留学で得た気づきと目標~

2025.07.31

“憧れ”が私を動かした,幼い頃の原点

-看護職をめざそうと思ったのは,いつ,どのようなきっかけですか?

幼少期から人体に興味があり,医療系の職業に就こうと考えていました。看護師である叔母の影響を受け,医療行為に携わりたいという思いから,看護師を志すようになりました。

ドクターヘリに憧れて――ERナースへの第一歩

-愛知医科大学看護学部に入学した動機・理由は?

親がヘリコプター関連の仕事をしており,愛知医科大学病院のドクターヘリの話を聞く中で,ERナースに興味を持ちました。そこで,ERナースを間近で学べる環境を求めて,愛知医科大学を選びました。

“自分を変えたい”――私の挑戦が始まった短期留学

-短期留学に参加した理由を教えてください。

留学先:ケース・ウェスタン・リザーブ大学
狭いコミュニティの中で自分1人で挑戦する機会が少なかったため,自分を成長させたいと思い留学を志望しました。また,自分のモチベーションを高めるために,アメリカの学生生活や授業を経験し,日本との違いを学んで今後の大学生活に活かしたいと考えました。さらに,私は以前から小児科や助産など子どもに関わる看護に興味があり,海外の看護と日本の看護の違いを把握し,自分にとって最適な看護を追求するために留学を決めました。

海外で気づいた,学びの深さと看護の違い

-留学先で感じた日本と海外の医療・看護の違いについて聞かせてください。

講義や演習の見学では,日本と異なり少人数で授業が進められ,生徒同士の活発なディスカッションが多く見られました。そのため,生徒は容易に質問し,その場で疑問点を解決できるというメリットがありました。また,実習では異なる学年の生徒が合同でチームを組み,リーダーを中心に自主的に学校の身体測定を行うなど,自主性を重視した学びが特徴的でした。さらに,アメリカでは授業と並行して週4時間の実習を行う仕組みがあり,授業で学んだ内容をすぐに実践できる点が印象的でした。ただし,この仕組みをこなすには,タイムマネジメント能力や体力が求められると感じました。
また,病院見学ではナースコールが患者に聞こえない仕組みが整備され,静かでリラックスできる空間が作られていました。キリスト教徒が多い国柄から患者の祈りをサポートする環境が整っていたり,音楽療法やペットセラピーが利用しやすい点も興味深かったです。治療や医療機器そのものには大きな違いはないものの,最先端機器の充実度や,治療で重視するポイントの違いを学ぶことができました。

多言語,探究心,ディスカッション――圧倒されたアメリカの学生たち

-短期留学のなかで特に印象に残っている出来事の内容と感想を聞かせてください。

短期留学で特に印象に残ったのは,看護学生と一緒に講義を受けた体験や,日本人の留学生と話す機会を持てたことです。同じ大学生でありながら,CWRUの学生たちは体力や好奇心が大きく異なり,自分の専攻以外の分野も独学で学び,多言語を流暢に話す姿勢がとても刺激的でした。母国語以外にも英語や中国語,日本語などを学ぶ意欲的な学生たちを見て,自分も積極的に活動する人になりたいと思いました。また,講義形式の違いにも感銘を受け,ディスカッションを通じて自分の意見を発信する姿勢を学びました。この環境は,自ら主体的に学ぶことの大切さを改めて実感させてくれました。

自分らしい看護を求めて歩む未来

-将来は,どのような看護職者になりたいと考えていますか?

現在,保健師課程を履修しており,卒業後には助産師課程に進む予定です。日本だけで看護を行うと,価値観や文化が狭まり,型にはまった看護しか提供できなくなるのではないかと考えています。そのため,異国で看護を提供する経験を通じて,多様な文化や価値観を取り入れ,自分にとって最適な看護を提供したいと考えています。特に,先進国の高度医療を経験し,その普及にどのように貢献できるかを模索したいと思っています。

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