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〒480-1195 愛知県長久手市岩作雁又1番地1
TEL : 0561-62-3311
構内全面禁煙
概要
様々な肝の不調に対応すべく最新の知見をもって診断・治療にあたっています。例えばB型慢性肝炎では核酸アナログ製剤やインターフェロンを用いて,ウイルスの排除,抑制を目指し,C型慢性肝炎ではインターフェロンを使用しない最新の経口抗ウイルス剤を用いた治療を行っております。肝癌に対しては大きさや個数,各個人の肝臓の能力に応じて最適な治療法を検討し,ラジオ波焼灼療法や,肝動脈塞栓療法,手術,分子標的治療薬を含めた化学療法などの集学的治療を実践しています。
また生活習慣病における肝臓での表現型である脂肪肝の中には,脂肪肝炎(NASH)という肝硬変へ進展する恐れのある疾患が近年注目されています。この疾患についてマスコミ等で当教室が紹介されるなど,このような分野においても大きな成果をあげています。
そして膵・胆道系に存在する良性疾患および悪性疾患に対しては,CT,MRCP,超音波内視鏡検査(EUS),超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(EUS-FNA),内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP)等による検査・治療法を駆使し,積極的に診断・治療を行っております。膵・胆道系の悪性腫瘍は早期発見・治療が非常に困難な疾患ですが,当科では,EUS,管腔内超音波検査(IDUS),EUS-FNAを積極的に行い,初期の小さな病変の発見に努めております。診断後の治療については,外科的手術のみならず化学療法(抗がん剤治療),内視鏡的緩和治療などを組み合わせた集学的治療を行っております。
胆道良性疾患の代表である胆のう結石・胆管結石は,ときに胆のう炎,胆管炎,閉塞性黄疸,敗血症などの重篤な合併症へ進展する可能性のある疾患です。このような疾患に対しても,超音波検査,CT,MRCP,EUS等で画像診断を進め,ERCPによる胆道ドレナージや内視鏡的乳頭切開術(EST)による採石術により治療を行っております。
活動・研究内容
当講座は,肝臓グループ,胆膵グループの2つのグループにより診療,研究を行っています。肝臓グループは,肝疾患診療連携拠点病院の一員としてウイルス性肝炎,脂肪肝,肝硬変,肝臓癌といった肝臓疾患に豊富な知識,経験を有する肝臓専門医を中心に,地域の肝疾患専門医療機関やかかりつけ医と連携しながら診断・治療にあたっています。また胆膵グループはCT,MRI,超音波内視鏡(EUS),超音波内視鏡下穿刺法(EUS-FNA)等の最新の診断法を駆使して胆道癌や膵臓癌といった難治性腫瘍の診療にあたっています。研究面では,肝臓グループはウイルス性肝炎の遺伝子診断,非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に対する新規診断法,新規治療法の開発,肝臓の非侵襲性線維化マーカーに関する研究,B型肝炎ウイルスに対する新規治療薬の開発等に取り組んでいます。胆膵グループは胆道癌や膵臓癌に対する新規腫瘍マーカーの開発,個別化医療を目指した遺伝子診断の研究,効率的なドレナージ法の開発等に取り組んでいます。
スタッフ紹介
研究業績については,研究者データベースをご覧ください。
氏名 | 職名 | 専門分野 |
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伊藤 清顕 | 教授 | 肝胆膵疾患学 |
福沢 嘉孝 | 教授(兼務) | 肝臓病学,消化器病学 |
井上 匡央 | 准教授 | 消化器病学 |
荒井 潤 | 准教授(特任) | 肝臓病学,消化器病学 |
坂本 和賢 | 助教 | 肝臓病学 |
北野 礼奈 | 助教 | 消化器病学 |
木本 慧 | 助教(医員助教) | 肝臓病学 |
指宿 麻悠 | 助教(医員助教) | 消化器病学 |
小林 佑次 | 非常勤医師 | 消化器病学 |
中出 幸臣 | 非常勤医師 | 肝臓病学,消化器病学 |
研究テーマ
氏名 | 研究テーマ |
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伊藤 清顕 |
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福沢 嘉孝 |
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井上 匡央 |
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荒井 潤 |
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坂本 和賢 |
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北野 礼奈 |
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木本 慧 |
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指宿 麻悠 |
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小林 佑次 |
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中出 幸臣 |
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キーワード
肝,胆,膵,内視鏡治療,超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診,肝炎,ウイルス,脂肪肝,胆石,膵炎,膵疾患
連絡先
- TEL
- 外線:0561-62-3311(代表) 愛知医科大学医学部 肝胆膵内科
- 内線:23480
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