小児科学講座

本講座の特徴は,出身大学や経歴にとらわれることなく自由闊達に意見交換を行い,お互いのレベルアップを図っていることです。臨床面では,市中肺炎などの一般的な小児疾患を適切に診療することから,神経・アレルギー・血液などの各専門分野の特殊な疾患に対する高度な診療まで経験することが可能です。また,NICUとも密接な協力関係を築いており,高度な新生児医療を経験することも可能です。診療においては標準的な診療を行うことはもちろんですが,さらに先端的な診療を行うとともに臨床研究を活発に行い内外に情報発信することを目指します。研究については,分子生物学的な手法などを用いる高度な研究から臨床に基づく観察的研究まで幅広く行なっています。上級医が丁寧に指導を行って確実に成果を出すことができる指導体制を構築しています。臨床医学の講座として,研究の成果を臨床のフィードバックし臨床から得た知見から研究を推進することが重要な目標であり,その実現に努めています。

教育方針

本講座では全員が卒後5年目に小児科学会専門医の取得,卒後10年目に小児科サブスペシャリティの確立を目標としています。研究に専念するためには(1)初期研修修了後に大学院博士課程へ進学,または(2)後期研修生(レジデント)の身分で社会人大学院へ入学の方法があります。更に,卒後5年以降は積極的に国内外の研究機関への留学を推進しています。

活動・研究内容

小児科学講座では,神経・アレルギー・血液・腎臓・内分泌・循環器・消化器の研究グループがあり,それぞれが課題をもって研究に取り組んでいます。また,グループ間や学内外の他の講座との共同研究も行っています。
主な研究テーマは以下のようです。

  • 小児神経疾患の遺伝学的解析
  • 脳波・画像の解析による新生児脳障害の病態解明
  • 食物アレルギーの分子生物学的解析
  • 白血病の分子生物学MRD解析および網羅的タンパク解析
  • 川崎病の重症度マーカーの探索
  • 慢性腎疾患に対する免疫抑制療法の開発
  • MCT8異常症に対する遺伝子療法の開発
  • LC-MS/MSを用いた reverse T3 測定による Low T3症候群と中枢性甲状腺機能低下症の鑑別
  • 磁石誤飲の全国調査
  • 先天性心疾患の成人への移行期医療
  • 小児消化器内視鏡(上部・下部)
  • 脊髄性筋萎縮症に対する安全なスピンラザ投与法

スタッフ紹介

研究業績については,研究者データベースをご覧ください。

氏名 職名 専門分野
奥村 彰久 教授 神経,てんかん,新生児脳障害
縣 裕篤 教授(特任) アレルギー
堀 壽成 准教授 血液,腫瘍
倉橋 宏和 講師 神経,心身障害児
岩山 秀之 講師 内分泌,糖尿病
東 慶輝 講師 神経,遺伝
本間 仁 助教 小児消化器・脂肪肝
森 啓充 助教 循環器
畔柳 佳幸 助教(兼務) 腎臓,腎不全
宮本 亮佑 助教 消化器

研究テーマ

氏名 研究テーマ
奥村 彰久
  • 小児神経疾患の遺伝学的解析
  • 新生児神経疾患の脳波・画像解析
  • 発作時脳波に基づくてんかんの診断と治療
  • 急性脳炎・脳症の病態と治療法の解明
縣 裕篤
  • アトピー性疾患,気管支喘息,食物アレルギーの病態解析
  • 食物抗原経口減感作療法の確立
堀 壽成
  • リンパ系造血器腫瘍の分子生物学的MRD解析
  • 小児血液,固形腫瘍の診断・治療
倉橋 宏和
  • てんかん・先天性疾患の遺伝学的解析
  • 小児神経疾患の画像解析
岩山 秀之
  • MCT8異常症に対する遺伝子治療法の開発
  • reverse T3測定によるMCT8異常症の早期診断法の開発
  • Low T3症候群と中枢性甲状腺機能低下症の鑑別
  • 脊髄性筋萎縮症に対する安全なスピンラザ投与法
東 慶輝
  • 小児神経疾患の遺伝学的解析
本間 仁
  • 小児脂肪肝に関する研究
森 啓充
  • 先天性心疾患の成人への移行期医療
畔柳 佳幸
  • 小児腎臓
  • 小児腎不全
宮本 亮佑
  • 磁石誤飲の全国調査
  • 小児消化器内視鏡(上部・下部)

キーワード

てんかん,先天異常,急性脳炎・脳症,新生児脳障害,小児白血病・悪性リンパ腫,小児悪性腫瘍,分子生物学的MRD解析,食物負荷テスト,生物学的製剤,小児腎疾患

関連リンク

連絡先

TEL
外線 : 0561-62-3311(代表)
内線 : 22149 小児科学講座(09:00 - 17:00)
E-mail
shounika@aichi-med-u.ac.jp

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