腎臓・リウマチ膠原病内科

腎臓病もリウマチ膠原病も全身に影響を及ぼす疾患です。最新の診断と治療を積極的に行なっています。腎臓病については,尿異常に対する検査として腎生検,軽度の腎機能障害では腎臓病(CKD)教育入院,進行した方には,腹膜透析や血液透析を行なっています。また,透析患者のシャント作成,全身管理も行なっています。2012年からは,腎移植チームと一緒に腎臓移植も担当しています。膠原病については,軽症のリウマチ性多発筋痛症から重症の関節リウマチ,全身性血管炎,全身性エリテマトーデスまで幅広く治療しています。

教育方針

臨床においては,地道な診療ができるドクターを育成することが重要であると考えます。患者さんを丁寧にみる姿勢,疑問点を教科書・文献で検索し確認をしながら臨床を進めるように指導しています。血液透析,腹膜透析,腎移植の3つをうまく使いこなす総合的腎不全治療ができるのみならず,腎臓,膠原病領域にとどまらず広く診療できる視野を持ち,患者中心の医療の実践ができる医師を育てたいと考えます。そして,医局員全員に教育の文化を根付かせ,上級医が若手医師を,若手医師が学生を指導する屋根瓦式を作りあげていきます。また,他文化・他大学との交流も進め,良いところを積極的に取り入れレベルアップをはかりたいと考えます。そして,新たな発見は,全国あるいは世界にむけて情報発信し,国際の舞台で当科医師が積極的に活躍できることを目標としています。

研究方針

  1. 臨床問題を解決するための臨床・基礎研究は重要と考えます。診療面においては,自分たちが立てている治療プロトコールの成績が世界で報告されている結果と同じか,違うのか,その理由を含めて検討することによってより高いレベルの臨床ができるようになると思います。
  2. 臨床医は,常に臨床疑問(Clinical Question: CQ)を持たなければいけません。これをもたない,何も疑問に思わない医者は成長が止まります。臨床疑問CQに対するテーマを研究として進めたいと考えています。CQに対して,疫学的にアプローチを試み,尿・血液から,さらには腎および腹膜組織等の生検で採取したヒト検体を用いて臨床病理学的見地から解析を試みます。解決できない問題点に対して,仮説を立て必要に応じて動物実験,細胞実験を行い探求していきます。最後のところは,基礎医学の先生方との共同研究を進めることも良いと考えております。これが臨床医のあるべき研究姿勢と考えます。
  3. 得られた研究成果を臨床に還元することが最も重要であり,そこが研究の醍醐味です。研究を進めることで,自身の臨床成績を見直し,臨床をより深く追求できるようになると信じています。これは,必ず患者さんへプラスとなると考えます。
  4. 重要な興味深い症例は学会発表をし,可能な限り症例を論文化し報告すべきと考えています。報告された論文は,同様な症例をもって困った臨床医が捜してみてくれるものです。症例報告の論文作成は,臨床医が行うべき最も重要な社会貢献と考えます。
  5. 当科ではこのように研究視点をもった,全身を診ることができる腎臓・リウマチ膠原病内科医を育成していく方針です。

活動・研究内容

  1. 腎障害進行のメカニズムと進展,タンパク尿出現のメカニズムの解明と対策
  2. 慢性腎不全に伴う炎症進展メカニズムとその対策
  3. 慢性腎不全合併症の原因究明とその対策
  4. 腹膜透析の腹膜機能障害の病態とその対策
  5. SLE,ループス腎炎治療のモニタリングと最善の治療法の確立
  6. 膠原病・リウマチ性疾患の病勢をモニタリングするバイオマーカーの確立

スタッフ紹介

氏名 職名 専門分野
伊藤 恭彦 教授 内科学,腎臓学,透析療法,リウマチ・膠原病学
坂野 章吾 教授(特任) 内科学,リウマチ・膠原病学
勝野 敬之 准教授 内科学,腎臓学,透析療法,リウマチ・膠原病学
鬼無 洋 講師 内科学,腎臓学,透析療法
野畑 宏信 講師 内科学,腎臓学,腎移植,リウマチ・膠原病学,アフェレシス
畔柳 佳幸 助教 小児科学,小児腎臓,腎移植
岩垣津 志穂 講師 内科学,リウマチ・膠原病学
山口 真 講師 内科学,腎臓学,透析療法,リウマチ・膠原病学
伊藤 真弓 助教 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
杉山 浩一 助教 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
山本 理恵 助教(医員助教) 内科学,腎臓学,透析療法,リウマチ・膠原病学
浅井 奈央 助教(医員助教) 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
北村 文也 助教(医員助教) 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
浅井 昭雅 助教(医員助教) 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
越野 昌子 助教(医員助教) 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
松岡 直也 助教(医員助教) 内科学,腎臓学,腎移植,リウマチ・膠原病学
神谷 圭介 助教(医員助教) 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
可知 亜沙子 助教(医員助教) 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
萩田 淳一郎 助教(医員助教) 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
田上 玄里 助教(専修医) 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
神戸 崇行 助教(専修医) 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
杉田 道久 助教(専修医) 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
野田 あゆみ 助教(専修医) 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
寺島 静佳 助教(専修医) 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
井戸 博人 助教(専修医) 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
小笠原 和輝 助教(専修医) 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
長嶋 愛 助教(専修医) 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
西村 美の里 助教(専修医) 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
西山 知江 助教(専修医) 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学
小堀 ことの 助教(専修医) 内科学,腎臓学,リウマチ・膠原病学

研究テーマ

氏名 研究テーマ
伊藤 恭彦
  • 腎障害進行のメカニズム,特に間質障害進展の病態
  • 慢性腎不全に伴う炎症進展のメカニズムとその対策
  • 慢性腎不全患者の生命予後改善をめざしたバイオマーカーの確立
  • 腹膜透析の腹膜機能障害のメカニズムの解明と対策
坂野 章吾
  • 関節リウマチの治療関連合併症
  • MTX関連リンパ増殖性疾患の発症メカニズムの解析
  • 関節リウマチの気動病変の解析
  • 全身性血管炎の診断と治療
勝野 敬之
  • 血栓性微小血管症(TMA)の臨床病理学的検討
  • 二次性TMAの病態解明とバイオマーカーの探索
  • ネフローゼ症候群におけるリツキシマブの有用性の検討
  • 慢性腎臓病におけるトルバブタンの有用性の評価
  • 難治性糸球体疾患に対する間葉系幹細胞を用いた新規治療法の開発
鬼無 洋
  • CKDにおけるリンパ管新生の機序解明
  • 腎線維化のバイオマーカーの検討
  • 腹膜透析に関連した腹膜線維症と除水機能不全の機序解明
野畑 宏信
  • SLE,ループス腎炎におけるミコフェノール酸モフェチルの薬物動態(TDM)
  • CKD合併ステロイド性骨粗鬆症の治療
  • 血漿交換療法(アフェレシス)と免疫
  • 治療抵抗性の膠原病(特に強皮症腎クリーゼ,TMA)に対する最適な免疫抑制療法,アフェレシス療法
  • CKD合併RAに対する生物学的製剤の適応
畔柳 佳幸
  • 小児腎不全の腎代替療法
  • 小児ネフローゼ症候群に対する薬物療法
岩垣津 志穂
  • リウマチ膠原病および治療による合併症(感染症・薬剤有害事象)についての研究
  • 関節リウマチ診療における関節エコーを用いた治療戦略の探索
  • 関節リウマチや分類不能関節炎における寛解達成および寛解維持による治療減弱の検討
山口 真
  • ANCA関連血管炎の予後予測因子の検討
  • TMA(微小血管障害症)の病態と治療戦略
伊藤 真弓
  • ループス腎炎の予後における抗リン脂質の影響
杉山 浩一
  • CKD患者の免疫機能
  • CKD患者の帯状疱疹ウイルス感染
山本 理恵
  • 合併症を有する患者への最適な血液浄化療法
浅井 奈央
  • 腎病理組織から紐解く臨床病態への応用
  • de novo DSAによる移植腎病理組織像の変化
北村 文也
  • 糸球体腎炎の進行抑制をめざした新たな治療戦略の確立
浅井 昭雅
  • 病的状態(尿蛋白等)での血管内皮細胞表面糖タンパク質の障害関与とその機序について
越野 昌子
  • 透析用バスキュラーアクセスの管理
  • 多臓器障害を有する透析患者への血液浄化療法(HD,HDF,O-HDF,I-HDFの使い分け)
松岡 直也
  • オートファジーの腎保護作用について
  • 移植腎におけるDSA早期発見のためのmicroRNAを用いたバイオマーカーの検索
神谷 圭介
  • 腹膜透析の腹膜透過性における血管内皮細胞glycocalyxの役割
可知 亜沙子
  • 腎代替療法におけるSDMと腹膜透析の位置づけ
萩田 淳一郎
  • 腎疾患,リウマチ膠原病疾患の診断と治療
田上 玄里
  • CKDの保存期から腎代替療法の導入期の管理
  • 透析合併症の管理
神戸 崇行
  • 腎疾患,リウマチ膠原病疾患の診断と治療
杉田 道久
  • 腎疾患,リウマチ膠原病疾患の診断と治療
野田 あゆみ
  • 腎疾患,リウマチ膠原病疾患の診断と治療
寺島 静佳
  • 腎疾患,リウマチ膠原病疾患の診断と治療
井戸 博人
  • 腎疾患,リウマチ膠原病疾患の診断と治療
小笠原 和輝
  • 腎疾患,リウマチ膠原病疾患の診断と治療
長嶋 愛
  • 腎疾患,リウマチ膠原病疾患の診断と治療
西村 美の里
  • 腎疾患,リウマチ膠原病疾患の診断と治療
西山 知江
  • 腎疾患,リウマチ膠原病疾患の診断と治療
小堀 ことの
  • 腎疾患,リウマチ膠原病疾患の診断と治療

キーワード

内科学講座,腎臓病学,リウマチ学,膠原病学,血液浄化学,腎移植

関連リンク

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外線 : 0561-62-3311(代表)
内線 : 23530 腎臓・リウマチ膠原病内科医局(09:00 - 17:00)
FAX
0561-63-1583
E-mail
t-katsuno@aichi-med-u.ac.jp