お知らせ

大学院看護学研究科特別講義にて筑波大学医学医療系教育学・春田敦志先生が講演されました

2018.11.26

平成30年11月21日(水)大学本館302講義室において,筑波大学医学医療系医学教育学 春田敦志 先生をお招きし,「多職種連携コンピテンシーをどのようにIPEやIPWに活用できるか?」というテーマで大学院特別講義を開催しました。

講義では,教育者が「教える」こと≠学習者が「学ぶ」こと,学習者の学びを「促進させる」ことが教育者の基本であることを確認した上で,多職種連携に必要な6つのコンピテンシー:「患者・利用者・家族コミュニティ中心」,「職種間コミュニケーション」,「職種役割を全うする」,「関係性に働きかける」,「自職種を省みる」,「他職種を理解する」を目標として学習のアウトカムを設定し,カリキュラム理論をもとに,学習者の世代性を踏まえたカリキュラム設定が必要であることを紹介していただきました。

後半は,IPWを円滑に進めるためには,他職種を優劣で認識するのではなく,「違い」として捉える異文化理解が求められており,異文化間能力の向上には,1)個々の専門職が担う課題役割,2)排他性ではない協調的関係役割,3)学ぼうという意欲や態度であるインタープロフェショナリズムという3つの要素が重要である,という異文化論の切り口からの説明はとても分かりやすく納得のいくものでした。その後,カンファレンス場面のビデオ評価を通して,他職種へ意見を訊く時の言葉づかいや態度が,いかに多職種の連携に大きな影響与えるかを実感でき,多文化の人と人の協働であるIPWの基本は相手に関心を持つ姿勢であることを再確認した貴重な講演でした。



当日の模様


司会(阿部教授)


坂本研究科長挨拶


春田先生講演①


春田先生講演②

関連リンク

お問い合わせ先

看護学研究科クリティカルケア看護学領域 教授 阿部恵子
看護学部教学課 野々,後藤
TEL:0561-61-1827[直通]
E-mail:gakumu@aichi-med-u.ac.jp