看護学部長あいさつ

看護学部長 若杉里実

看護学部長  若杉里実

社会情勢が複雑に変化し将来の予測が困難な時代になりつつある中,看護専門職者に求められる場は拡大し,役割も多様化してきています。看護は,対象者がどのような健康状態であってもその人らしく生きていくことができるよう暮らしを健康的に整えていく支援をすることです。

愛知医科大学看護学部は,2020年度に創立20周年を迎え,多くの優秀な看護師・保健師を送り出してきました。

2022年度からは新カリキュラムをスタートさせ,教育理念としては,人間尊重を基盤とした豊かな人間性(Humanity),社会と人々の暮らしや健康を支える地域性(Community),国内外の多様な文化と価値観を尊重する国際性(Internationality),社会の変化や多様な状況・場に対応できる看護実践能力(Professionalism)の4つをコア・コンセプトと位置づけ,看護の発展に貢献し続ける実践者の育成を目指しております。

愛知医科大学のある長久手市は,自然豊かで市民の平均年齢は40.2歳(2020年の国勢調査)と若く,4つの大学が立地するまちです。この地域の特性を活かし,1学年次から多様な世代,多様な場における人々の健康支援について学んでいきます。また,特定機能病院であり,高度救命救急センターをもつ愛知医科大学病院の特徴をふまえて,段階的な学修を重ね,多様な状況に対応できる看護実践能力の基盤をつくっていきます。具体的には授業・演習・実習において,看護連携担当教員による授業・演習・実習の実施,大学病院の看護部職員の協力による学部生の卒業前研修等を実施しております。

学内の大学行事やボランティア活動および長久手市大学連携推進ビジョン4U事業において学生が他大学の学生や地域住民と交流することを通して,地域性を育む機会となっています。

国際交流としては,大学と協定を結んでいる海外の大学への短期交換留学を通して,国内外の看護実践に関心をもち学び合える機会になっています。また,卒業後は看護学研究科(修士課程)において,社会で活躍している看護職を多数受け入れています。さらに,看護学研究科博士課程の設置に向けた準備を進めております。学部から大学院まで看護職としての学びを継続し,キャリアアップにつなげることができる学び舎です。

看護学部への入学を入口として,自己の可能性の扉を開いてみませんか。
教職員一同,皆様のご入学を心よりお待ちしております。

プロフィール

専門

  • 公衆衛生看護学

研究テーマ

  • 地域看護活動に関する研究
  • 保健師の人材育成に関する研究
  • 看護学生の慢性疼痛に関する研究

学歴

1986(昭和61)年3月 藤田保健衛生大学衛生学部衛生看護学科卒業
2003(平成15)年3月 愛知淑徳大学大学院コミュニケーション研究科心理学専攻
博士前期課程修了 修士(心理学)
2011(平成23)年3月 長野県看護大学大学院看護学研究科博士後期課程修了
博士(看護学)

職歴

1986(昭和61)年4月~1986(昭和61)年10月 藤田保健衛生大学病院看護師
1986(昭和61)年11月~1999(平成11)年3月 名古屋市役所保健師
1999(平成11)年4月~2002(平成14)年3月 愛知県立看護大学公衆衛生看護学助手
2004(平成16)年5月~2006(平成18)年3月 岐阜大学医学部看護学科地域看護学助手
2006(平成18)年4月~2009(平成21)年3月 愛知医科大学看護学部地域看護学講師
2009(平成21)年4月~2012(平成24)年3月 岐阜大学医学部看護学科地域看護学准教授
2012(平成24)年4月~2017(平成29)年3月 愛知医科大学看護学部地域看護学准教授
2017(平成29)年4月~2021(令和3)年3月 愛知医科大学看護学部地域看護学教授
2021(令和3)年4月~現在 愛知医科大学看護学部公衆衛生看護学教授
2024(令和6)年4月~ 愛知医科大学副学長 兼 看護学部長 兼 看護学研究科長