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看護学部在学生インタビュー:災害看護とクリティカルケアへの挑戦~寄り添う看護で未来を切り開く~
2025.04.30

無力を力に変える―災害看護への第一歩
-看護職をめざそうと思ったのは,どのようなきっかけですか?
私は東日本大震災のニュースを見た際,日常を失い絶望している被災者の声を聞き,何もできない自分の無力さに気付かされました。近年,南海トラフ巨大地震が発生すると言われており,大切な人が被災した時に無力な自分でありたくないと思いました。そのため,救命医療や災害看護に携わりたいと考えるようになりました。また,被災者が感じる絶望や不安に寄り添える医療者になりたいとも思いました。
救命看護や災害看護に強みを持つ大学で学ぶ決意
-愛知医科大学看護学部に入学した動機は?
私が愛知医科大学を志望した理由は,附属病院である愛知科大学病院の高度救命救急センターや基幹災害拠点病院としての活動に強い憧れを感じたからです。救命看護や災害看護に強みを持つ大学で学ぶことで,自分自身もその強みを身につけたいと思い,愛知医科大学に入学しました。
危機的状況に対応する力を養う講義
-一番興味を持っている科目を教えてください。
「クリティカルケア論」です。
この科目では,疾病や外傷で危機的な状況に陥っている重症患者に対するケアについて学びます。
-どのようなことを学びましたか?
クリティカルケアは危機的状況に陥った患者への対応を必要とし,予測が難しい場面が多いため,確実な知識と実践能力が求められます。この授業では演習を通じて実践的に学べるため,実際の看護に活かしやすい点が大きな魅力だと感じています。
-この科目を通じて,どのように成長しましたか?
患者の状況によって,バイタルサインの優先順位や聞くべき項目が異なることを学び,臨機応変に対応する力が身につきました。また,最悪の事態を想定するだけでなく,患者にとって最良の状態を目指して計画を立てる意識も身につけることができました。事前に情報を頭に入れておくことで,急変時やバイタル測定中に得られる情報の精度が上がり,根拠のあるケアにつなげられるようになりました。
-将来どのように活かしたいと考えていますか?
将来どのような病院や診療科に就職しても急変の可能性はあるため,日常生活中でも身の回りの人が突然生命の危機に陥ることが考えられます。今回学んだことを活かし,医療者として冷静かつ的確に対応できる看護を提供したいと思います。
身体と心に寄り添う救命看護師へ
-将来は,どのような看護職者になりたいと考えていますか?
将来は救急外来やICUで急性期看護に携わりたいと考えています。患者の状態から今後の経過を予測し,看護の方針や観察項目を適切に考えられる看護職者を目指しています。また,身体的なケアだけでなく,生命の危機や入院生活に対する不安や動揺といった精神面にも寄り添えるようになりたいと考えています。