医学研究科長あいさつ

研究科長 笠井謙次

研究科長 笠井謙次

高度なプロフェッションである医療人の責務には,現在病苦に悩む方々への奉仕だけではなく,次世代の方々に対する貢献も含まれます。現在そして将来に対し,最高最適な医療を提供する責任を負っています。そのため医療人は,現在の医療活動を改善・改良し続ける必要があります。日々の結果を批判的に検証し,新たな仮説を立て,また検証する。この繰り返される将来に向けての営みが「研究」です。
愛知医科大学大学院医学研究科は,最新の豊かな学識と研究能力を身につけた医学研究者育成を通じて,医学・医療の発展と社会に貢献することを目指しています。1980年の開設以来、数多くの大学院生に学位を授与し,研究者として世に送り出してきました。彼ら,彼女らは,大学研究機関や企業において国際的研究を遂行し先端的な成果を挙げ,また診療現場においては医療イノベーションに繋がる科学的視点を持って日々の診療に当たっています。
本学では,これまで伝統的に継続してきたマトリックス研究は勿論のこと,分子細胞生物学的研究やがん等各種疾患の病態解明,遺伝子組換え技術開発や多くの臨床疫学研究,さらには免疫異常疾患や神経変性疾患の大規模国際共同研究からAIを用いた診断技術開発まで,数多くの先進的で革新的な研究が遂行されています。その成果はNatureやNew England Journal of Medicineなどtop journalに報告されています。本学大学院生はこうした知的刺激に満ちた環境の中,総合医学研究機構や研究創出支援センター,総合学術情報センターなどによる高度な研究サポートを受けつつ,最新の知識と技術,研究倫理や科学的精神を学び,自らの仮説の立案と検証を続けています。
是非多くの若者が本学大学院に参集し,共に研究し,将来の悩める方々のため新しい価値を創造できる様な人材となられることを切望しています。

プロフィール

略歴

1987年3月 名古屋大学医学部医学科 卒業
1995年3月 名古屋大学大学院医学研究科 博士(医学)取得
2004年6月~2007年3月 愛知医科大学医学部病理学講座 助教授
2007年4月~2017年5月 同 准教授(職階名変更に伴い)
2017年6月~現在 同 教授
2018年7月~2022年3月 愛知医科大学医学教育センター 副センター長
2021年4月~現在 愛知医科大学 副学長
2022年4月~現在 愛知医科大学 医学部長・大学院医学研究科長
2022年4月~現在 学校法人愛知医科大学 理事・評議員

所属学会

日本病理学会
日本癌学会
日本分子生物学会
日本乳癌学会
日本医学教育学会