疼痛データマネジメント寄附講座(令和3年度終了)

講座終了のご挨拶

疼痛データマネジメント寄附講座は,平成29年4月1日に,多種多様な疼痛患者データや,疼痛緩和外科・いたみセンターの集学的診療チームが持つ診療情報を「疼痛データバンク」として収集・集約し,そのデータを有効的に利活用する目的で学際的痛みセンターの関連講座として設置されました。この度,5年間の設置期間を経て令和4年3月31日に終了いたしました。

研究成果として,慢性疼痛患者約5,000症例のデータをデータベース化し,問診システムやスマートフォンアプリを開発し,継続的に安全に収集可能な仕組みを構築し運用を進めてまいりました。また,バイオバンク部門と連携を取り,血液(遺伝子)情報を収集できる体制作りや,厚生労働省慢性の痛み政策事業の慢性疼痛患者レジストリの構築に取り組み,日本で最初の慢性疼痛患者レジストリ事務局の役割を担ってまいりました。集約した疼痛データの利活用の取り組みの一つとして人工知能(AI)を活用した診断支援システムの開発を進めてきました。当寄附講座でのいくつかの取り組みは,今後,学際的痛みセンターに還元・継続し,職種職域の枠を超えた次の学際的領域(医学と工学の連携)の研究発展に繋げてまいります。

最後となりましたが,設立運営にあたり,本学関係者の皆様のご尽力にこの場を借りて御礼申し上げます。また,当寄附講座の設立から今日まで多大なご寄附を賜りました日本臓器製薬株式会社に深く御礼申し上げます。

教育方針


活動・研究内容


スタッフ紹介

氏名 職名 専門分野
青野 修一 講師 疼痛工学
西尾 芳文 客員教授 非線形工学

研究テーマ

氏名 研究テーマ
青野  修一
  • 疼痛データバンクのシステム構築に関する研究
  • 匿名化・暗号化手法に関する研究
  • 人工知能を活用した診療支援システムの開発

キーワード

疼痛データバンク,疼痛AI,痛み工学

関連リンク